ゼニスとは?
1865年にジョルジュ・ファーブル・ジャコが創業した、スイスの時計メーカー。
1969年 高性能ハイビートムーブメント『エル・プリメロ』誕生
1975年 クォーツショック
1984年 クォーツショックにより停止していた機械式時計の製造再開
2000年 LVMH傘下に入る
社名の「ゼニス」は、天空の頂点と言う意味で、
世界最高の品質と精度をもったブランドという意味でもあります。
高性能の割に、値段も良心的に設定されており、比較的手の届きやすい高級時計ブランドです。
ゼニス エルプリメロ クロノマスターオープン 51.2160.4047/01.C713
型番 51.2160.4047/01.C713
ローズゴールド&ステンレス素材
ケース径 45mm
ケース厚 15.6mm
自動巻き Cal.エル・プリメロ 4047
パワーリザーブ 50時間
振動数 36,000
50m防水
重さ 約137g
国内定価 ¥ 1,674,000
クロノグラフ ムーンフェイズ グランデイト表示
ゼニス エルプリメロを詳しく見ていきましょう!
ゼニスを語る上で絶対に外せないのが、超ハイビートムーブメント、『エル・プリメロ』です。
エル・プリメロとは、1969年に開発されたムーブメント。
毎時36,000回振動のハイビートで、50時間以上のパワーリザーブ性能を誇ります。
振動数36,000は驚異的な数字で、他社にはマネできない高性能ムーブメントです。
エル・プリメロムーブメントは、高性能なことから様々な高級時計メーカーに
ムーブメントを提供しており、ウブロやロレックスの旧型デイトナなどは、エル・プリメロ
をベースにしてムーブメント製造がされています。
振動数が多いとどんな利点があるのか?
振動数が多いとその分テンプが速く回り、周りの影響を受けにくくなり精度が安定します。
例えて言うなら、おもちゃのコマは早く回っていると安定しますが、
回転が弱くなっていくとバランスが悪くなって倒れてしまいます。
同じような状況が、時計の内部でも起こっているので、
振動数が多いほうが精度が安定するということです。
ただ、速く動くということは部品が動かす時間が長くなり、
その分摩耗や劣化するスピード早まってしまいす。
そんなデメリットをもクリアしたのがエル・プリメロなのです。
裏面からは、ゼニスの名ムーブメントのエル・プリメロが堪能できます。
見て分かる通り、部品数が多く、手間掛がかっていそうなムーブメントです。
ローターにも星マークがデザインされていてカッコイイです。
表面も文字盤の一部がくり抜かれていて、
エル・プリメロムーブメントの超高速ビートの動きが楽しめます。
ガンギ車が超高速に動いているのを見ているだけで楽しいです。
この図だと分かりずらいですが、ガンギ車はロゴマークでもある★がデザインされています。
時計両面から、ムーブメントが見せていてエル・プリメロを推してますね
ケース厚は15.6mmでけっこう分厚いです。
リューズにはブランドアイコンの★マークもしっかりと入っています。
ベゼルとリューズ・プッシャーボタンは高級感のあるローズゴールド製。
全体的に磨きがされた鏡面仕上げ。キズや指紋などの汚れが目立ちそうで心配です。
実際、画像だと結構キズが目立ちますね。
リューズがないサイドも鏡面仕上げがされています。
曇りやゆがみもなくキレイに磨かれています。
右の方に見えるのは、ムーンフェイズを早送りするためのボタンです。
ベルトは革ベルト仕様。
ベルトを革ベルトにするだけで、クラシックな印象になりますね。
逆にステンレスのベルトに変えれば、スポーツモデルにも早変わりです。
質感はいたって普通。着け心地も悪くはないです。
バックルは便利なDバックル仕様。
横についた丸いボタンを押してベルトが外せます。
尾錠式よりDバックルの方が、ベルトの穴部分も傷めないし、落下防止効果もあって断然いいです。
作りはいたって普通で、可もなく不可もなくって感じです。
ただ二つ気になったのことがあります、
・ベルトループの幅が狭く、ベルトが通しずらい。もう少し余裕がある作りにしてほしいです。
・Dバックルですが、尾錠のような形をしていてベルトの穴を2か所入れないといけないのですが、
つく棒が固定されておらず、ぐるぐる回って非常に付けずらいです。
付属品

外箱

内箱
内箱は茶色の木製で、重量感もあります。
ゼニスのロゴマークもしっかり印字されています。
大きさも時計に合わせた大きさで無駄のないつくりです。
※近年の高級時計は、時計の大きさに対して箱が異常に大きいものが多いので、
個人的にはゼニスの箱の大きさはうれしいです。

保証書・冊子類
取扱い説明書・カードケース・プッシュピン・ギャランティーカードです。
全てブラックで統一されています。シブいです。

保証書(裏面)
ギャランティーカードです。
クレジットカードみたいな感じで、
裏面に、購入店名・購入日・型番・製造版号・ムーブメントの製造番号が印字されています。
ロレックスに比べて、型番が長いですね。覚えられない 汗
それにしても各時計メーカーの型番ってどういう感じで決めるんですかね。すごい気になります。
最後に、実際に着けてみて思ったこと
ゼニス エルプリメロ クロノマスターオープン 51.2160.4047/01.C713の良い点
・デザインがカッコイイ
・多機能で文字盤がゴチャゴチャしているので、値段以上に高そうに見える
・時好きなら誰もが知っている『エル・プリメロ』を搭載している
・スケルト部分が多く、スケルトン好きにはたまらない
・ケースの見た目によらず、革ベルトなのでそこまで重く感じず、着け心地が良い
・人と被らない
・並行品や中古品なら定価よりかなり安く購入できる
・ロレックスやオメガを着けている人より、『この人は本当に時計好きな人なんだぁ』感が出る。
ゼニス エルプリメロ クロノマスターオープン 51.2160.4047/01.C713の悪い点
・ケースサイズ45mmはデカすぎる
・リセール価格が安い
・比較的派手なデザインなので飽きが来てしまう可能性大
・カッコイイが、普段使いに必要ない機能が多数搭載しているので、メンテナンス料金が高い
・オーバーホール時に、正規品と中古品では価格差がある
だからといって高い正規品を買うか迷いどころです
・ゼニスというブランド名の知名度がまだ低く、価値が分かってもらえない
・ケース全体が鏡面仕上げなので、キズや汚れが非常に目立つ