2021/12/10 聖徳太子
2021年ゼニスから発表されたクロノマスター スポーツ。
デザイン、ムーブメント技術において、時計業界で大きな話題を呼びました。
今回はゼニスらしく新しく誕生したクロノマスタースポーツの魅力をご紹介致します。
https://www.zenith-watches.com/ja_jp/product/chron...
クロノマスター自体は新しいコレクションではありません。
こちらのクロノマスター スポーツは伝説的名機エルプリメロを搭載しております。
ゼニスといえばエルプリメロ。
説明不要の名作ハイビートクロノグラフムーブメントですね。
特にこちらは最新世代であるcal.3600を搭載。
エルプリメロ誕生50周年限定モデルとして搭載されていましたが、今作のクロノマスタースポーツから量産機になりました。
こちらの大きな特徴は10秒で一回転する高速クロノ針です。
これによって0.1秒単位の計測が可能になりました(通常の機械式クロノグラフは1秒単位)。
この高速回転の針の動きには心躍らされる方も非常に多いかと思います。
ゼニスのクロノグラフ最先端の技術が詰め込まれた傑作ですね。
毎時36000振動のスーパーハイビート。
この精度を誇りながら60時間ものパワーリザーブを備えます(動きが大きい早いと消費するエネルギーも大きい)。
ハイビートとロングパワーリザーブ。
圧倒的なムーブメント技術が必要なため、ゼニス以外ではなかなかできない機構ですね。
デザインも大きく変更されました。
クロノマスターとなるとインダイヤルをデザインコードとしてバリエーションを展開しています。
今作は特にクラシックなエッセンスが追加されたイメージです。
クロノマスターとなると9時位置のインダイヤルはスケルトンになっているモデルが人気で、ゼニスのアイコン的存在でもありましたが、今作はシルバー、グレー、ブルーが若干重なりあうトリコロールカラーのデザインです。
こちらのデザインはスケルトンなど先鋭的なデザイン性よりクラシカルな印象を受けます。
それもこちらはA384のインダイヤルをインスピレーション源としてデザインされたもので、ゼニスらしいモダニック部分と名作を想起させるレトロな雰囲気を上手くミックスさせた文字盤デザインとなっております。
そして、黒のアウターベゼルが採用されたのも大きな変更点と言えます。
クロノマスターのシリーズはアウターベゼルがないのが主流で、中の文字盤の中にタキメーターが記載されているのが、オーソドックスなデザインコードです。
それを今作から、黒のセラミック製ベゼルを採用し、トレンド性を加えられました。
黒を周りに配置することによってより締まった印象をが持てます。
この黒のアウターベゼルも今回から始まったものではなく、エルプリメロの前身「A277」をモデルとして、アップデートされました。
また、リューズガードのないディティール、3連ブレスのセンター駒が鏡面磨きになっている部分などは「デルーカ」からの仕様をモデルとされました。
ゼニスの先鋭的なデザインから、過去のアーカイブに目を向け、クラシカルなデザインに。また、トレンド性を踏まえた上の素材使いなど、外観部分も大きくモダナイズ化されました。
こちらは裏蓋シースルーバッグとなっており、ゼニスの最先端ムーブメントを後ろから覗き込めます。
まとめ
ゼニスの最新技術が詰め込まれた最新作。そのメゾンから伝わるヒストリックな解釈を受けて、現代にアップデート。
今年大きく脚光を浴びた時計の一つではないでしょうか。
最新鋭の詰まったゼニスらしい逸品。
是非手に取ってみてはいかがでしょうか?
ではまた!