2022/04/25 Air
ゼニスの2021年新作「クロノマスタースポーツ」は、大変好評で去年のブレイクから人気モデルとして、ゼニスのアイコンウォッチになりました。
「クロノマスター」自体は、以前よりラインナップはありましたが、3色文字盤・ポンプ型のプッシュボタン・スチール製ブレスレット×セラミック製のブラックベゼルなど、過去のクロノマスターの要素を現代的な41mmケースに組み込み、よりスポーティなデザインとして発表されたものが「クロノマスタースポーツ」シリーズになります。
via:https://www.zenith-watches.com/ja_jp
モデル名:クロノマスタースポーツ
Ref:03.3100.3600/69.M3100
定価:¥1,276,000(税込)
直径:41 mm
防水:10気圧(100m)
文字盤:ホワイトマット仕上げに3色カウンター
時計好きな方なら一度は「エルプリメロ」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
簡単に説明すると、エルプリメロとはゼニスが1969年に発表した「世界で初の自動巻クロノグラフムーブメント」です。開発から50年以上も受け継がれている名機になります。
また、毎時3万6000回という高速振動が特徴で、50時間を超えるパワーリザーブを備えており、腕時計業界屈指の性能を誇るムーブメントとして知られます。
このクロノマスタースポーツには、ゼニスが2019年に発表したエルプリメロの最新型「エルプリメロ3600」が搭載されています。
これまでなかった1/10秒計測が行えるクロノグラフ機能に加え、パワーリザーブが60時間以上へとグレードアップしています。
さて、そんなゼニスが今年の3月、新たなコレクション「デファイ スカイライン」を発表しました。
via:https://www.zenith-watches.com/ja_jp
モデル名:デファイ スカイライン
Ref:03.9300.3620/51.I001
定価:¥968,000(税込)
直径:41mm
防水:10気圧(100m)
文字盤: サンレイ装飾を施したブルー文字盤
重厚感のあるブレスレットや、独特でスタイリッシュな文字盤、多角形のベゼルなどが目を惹きますね。
まさに「ラグジュアリースポーツウォッチ」と呼ぶにぴったりなデザインですが、他にどんな特徴を持つ時計なのでしょうか。
まず着目すべきは"クロノグラフではない"という事でしょう。
ゼニス エリート クラシック Ref:03.3100.670/02.C922
via:https://www.zenith-watches.com/ja_jp
通常、ゼニスの上記のような3針モデルには、自社製の「エリート」というムーブメントが搭載されていますが、同じ3針でも新作のデファイ スカイラインは「エリート」ではなく「エルプリメロ」を搭載しています。
エルプリメロ3620
via:https://www.zenith-watches.com/ja_jp
正確には、先述した「エルプリメロ3600」をアレンジした「エルプリメロ3620」というムーブメントです。
そして、ダイヤルの9時位置にセットされたスモールセコンドの秒針は、10秒で1周するというユーモアな特徴を持ちます。
一般的に1分で1周する秒針と比べてみると、その高速回転するスモールセコンドの疾走感や迫力には圧倒されます。
また、高速で回転してるがゆえに揺動にも強く、なおかつ毎時3万6000回の振動数は保ったままという見掛け倒しではない機能を備えています。
まさに従来にはないオリジナルのスポーツウォッチに仕上がっている印象を受けます。
さらに、この「デファイ スカイライン」は1969年に発売された3針モデルである初代の「デファイ」を現代的にアップデートする形で登場しています。
もともと、クロノグラフであるエルプリメロを3針向けで新たに展開したのは、3針のルーツである「デファイ」と、50年の時を経て進化した「エルプリメロ」を現代に融合したモデルを広める狙いなのではないかと思います。
また、画像にはございませんが「クイックストラップチェンジ機構」によって、ブレスレットを簡単に着脱する事ができます。
付属するラバーストラップに付け替えることで、よりスポーティさが増すだけではなく、工具を使わずに交換することができる実用性はかなり便利だと言えるでしょう。
替えのストラップは、時計のモデルによっては別売りだったりしますが、「デファイ スカイライン」にはもともとラバーストラップが付属しているモデルになるので、そこも大変ありがたいですね。
ゼニスのオフィシャルムービーをご覧頂くとお分かりかも知れませんが、幅広いライフスタイルへの対応はもちろん、男女兼用で着用できるといった汎用性の高さもある点は、大きな魅力だと言えるでしょう。
デファイ スカイライン(全3色)
via:https://www.zenith-watches.com/ja_jp
カラーリングを変えてのペアウォッチなど、昔から変わらない楽しみ方もありますよね。
さらに、驚くべきはその価格。ラグジュアリースポーツウォッチの代表的な定番モデルに、オーデマピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラスなどがありますが、これらは定価でも数百万、二次流通では数千万円にもなる超高額帯です。
その事を踏まえ、「定価100万円以下で買える最新のラグジュアリースポーツウォッチ」という観点から考えると、もはや安いのではないかとも思えてきます。
『まとめ』
今回は、価格以上の満足感が味わえる旬なモデル「デファイ スカイライン」をピックアップしてみましたが、いかがでしたか?
もしかすると、近年急激に相場が高騰したラグジュアリースポーツウォッチの影響もあって、今後入手困難になってしまうモデルかもしれません。気になる方は是非、要チェックです。
それでは、また。