2021/10/20 聖徳太子
2021年カルティエ タンクから新作「タンク マスト」が発表されました。
タンクはカルティエ の顔と言える名作でタンクの中でもあらゆる種類がリリースされています。
タンクは戦車から着想を得ており、クラシックなレクタン型、アールデコ調のダイヤル人気を集めています。

今期ニューリリースとなった「タンクマスト」は70〜80年代の「マストドゥカルティエ 」を踏襲したデザインとなっており、カルティエ の腕時計の長い歴史を感じられる逸品です。
今年廃盤になったタンクソロに変わるシンプルでミニマムなデザインの時計です。
タンクソロとぱっと見似ている気もしますが、マストタンクはモダンにアップデートされている点が多く見受けられます。
大きく違う点として、ケースデザインが挙げられます。フラットになっていて平面的なデザインになっているタンクソロに対して、タンクマストは丸みを帯びて立体的な作りになっております。
湾曲したケースのラインが美しく、立体な光沢感が感じられます。
スピネルのリューズもよりシャープになっており、全体的にスタイリッシュな時計に仕上がっております。
カルティエ の新技術としてソーラービートムーブメントが採用されています。
こちらはカルティエ が独自開発した技術で、ローマ数字に開けられた目には見えない穴からダイヤルの下に隠したソーラーダイヤルに駆動するという最新技術が盛り込まれています。
これによって電池寿命が約16年ももつというとのことです。
ソーラームーブメントが搭載されていて見た目が一切変わらないのはかなり大きな進歩だと思います。
またブレス部分もノンレザーストラップを採用しており、植物由来のレザーを使用しております。
植物由来の素材も言われないとわからないですね。
モノクロームモデル
レッド、ブルー、グリーンのミニマムだデザインの時計です。
ダイヤルにはローマ数字もレイルウェイもあしらわれず、ブランドロゴと2針のみのデザインです。
このデザインはタンクの中ではかなり画期的だと思います。
カルティエ タンクといえばローマ数字やレイルウェイを思い浮かべる人が多い気がします。
そこで、ダイヤルに一切の無駄を削ぎ落としたデザインにすることは大きなチェンジポイントだと思います。トレンドとしてミニマムなデザインにアイコニックになる色味のダイヤル。
昨年リリースされたロレックスのオイスターパーペチュアル277200のようなダイヤルの色味を押し出すことにトレンド性を見出される今、カルティエ らしい解釈の仕方でトレンドを表現していると感じます。
カラーダイヤルでミニマムなデザインの中でも深みのあるカラー、ゴールドのベゼルどのコントラストなど、どこかクラシックな雰囲気が演出されています。
カルティエ の伝統を守りながら最新技術や現代のトレンド性を見出すカルティエ は今なお進化し続ける不動のブランドだといえます。