2021/12/24 聖徳太子
創設者フェルナンド・アドロフ・ランゲの誕生年に由来した1815。
こちらはランゲアンドゾーネの正統派なラウンド型の時計です。
ランゲアンドゾーネのルーツがつまった魅力をご紹介致します。
via:https://www.alange-soehne.com
こちらは伝統とランゲアンドゾーネの完璧を追い求めた芸術性を兼ねた時計です。
至る所にA.ランゲ&ゾーネの芸術性を感じられるモデルとなっております。
ヒストリカルな文字盤がまず特徴的です。
レイルウェイ目盛とシルバー地に映えるアラビア数字にはドイツの伝統的な要素が感じられます。
レイルウェイ目盛、アラビア数字の書体は、ランゲ製懐中時計から継承されたものです。故にシンプルの中にランゲアンドゾーネの美意識の伝統を思わせるものがありますね。
文字盤の上を走るのが、焼き入れにより、美しく光るブルースチール針です。この独特の青は「コーンフラワーブルー」と呼ばれ、極薄硬化膜マゲネタイトをコーティングすることで光の干渉効果を発揮し、ランゲアンドゾーネ特有の深みのあるブルーに輝きます。
ケースサイドは直線に切られたうに真っ直ぐです。伝統的な高級腕時計らしさと、ドイツらしい質実剛健さを感じられる外観に仕上がっております。
ケース裏もランゲアンドゾーネの美しさは健在です。グラスヒュッテストライプに仕上げられた4分の3プレート。
このプレートはムーブメントの4分の3を覆う大きさから4分の3プレートと呼ばれています。
その上に施された、青焼きビス、ゴールドシャトンに止めた人工ルビーはノーブルな仕上げのアクセントになっております。
その周りに「MADE IN GERMANY」刻印。ゴールドシャトンはルビーを受け石で固定するもので元々は割れやすい天然石の補強とされていたものです。
人工ルビーになったことで意味はなさないものの美観として健在しております。
スワンネック型緩急針のついたバンドエングレービング入りテンプ受けもランゲアンドゾーネの美意識が詰めこまれております。
この小さな部品に職人が手作業で花のモチーフを彫刻することはA.ランゲ&ゾーネにしかできない唯一無二の技術です。.
また、スワンネック緩急針も緩急針の中で特に美しいフォルムです。
テンプもチラネジテンプとなっております。
これは転輪につけられるねじで元々はテンプの振動数を安定させるものですが、こちらも見栄えの一つとしてのディティールとして健在しております。
A.ランゲ&ゾーネの時計は裏から見たところに本質があると言えるほど、とりわけ見栄えが優れており、クラフトマンシップが大いに感じられる作りになっております。
時計としての必要細部が美しく、均整と調和が取れたA.ランゲ&ゾーネの美学と芸術性は時代を超えても引き継がれております。
懐中時計時代の原点が伝統、技術を固守し、その巧緻ながらもシンプルな「1815」はA.ランゲ&ゾーネの本質を感じられる時計であるといえます。
まとめ
「1815」は、インパクトのある特別な複雑機能こそ備えないですが、それだけに伝統的なルーツとA.ランゲ&ゾーネの美意識を味わうには最適のモデルです。
シンプルで高級感のある3針時計をお探しの方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
ではまた!