2022/02/14 聖徳太子
A.ランゲ&ゾーネはドイツが発祥でで真摯なモノづくりの最高峰とも言えるメゾンです。
ドイツらしいシンプルでクラシックな時計作りをしているブランドです。
シンプルなデザインは残しつつ、高度な技術を要する複雑機構を搭載したモデル ダトグラフ について今回 紹介いたします。
via:https://www.alange-soehne.com/ja/timepieces/tatokurafu-atsufutaun
ドイツ語でダト=デイト、グラフ=クロノグラフを意味します。
A.ランゲ&ゾーネのアイコンである大型窓アウトサイズデイトを搭載しながらシンメトリックなインダイヤルを配置したデザイン。
クロノグラフが4時位置、8時位置へ下に下がることによってアウトサイズデイトとのバランスを図っております。
クロノグラフはタキメーター、インダイヤルなどを文字盤内に配置するため、雑然としがちで視認性の確保は難しいとされています。
さらに大きなサイズのデイト窓を搭載するとなるとなかなかデザインとしてごちゃつきそうなところをかなりスッキリとそれらの機能を納めています。
これは緻密に設定された構成と、それを担保するデザイン面での技術力の賜物だと言えますね。
ムーブメントは発売された1995年のダトグラフにはL951.1を搭載。
これは他ブランドを一切ベースとしない完全自社製造のムーブメントです。
A.ランゲ&ゾーネの真骨頂であるムーブメントの美しさはダトグラフにも健在しております。
ブルースクリュー、人工ルビー、ゴールドシャトンなど圧倒的な機械美がなされております。
ダトグラフの大きな特徴としてプレシジョンジャンピングミニッツカウンターが搭載されているという点です。
これはクロノグラフを作動させ60秒を経過すると60秒ジャストの位置で積算計の目盛が動く仕組みです。
通常のクロノグラフは60秒前後でメモリが動き出します。
それに対して、プレシジョンジャンピングミニッツカウンターの場合60秒ぴったりに止めたとしても積算計が1メモリ進むため読み間違いを防ぐことができます。
かなり高度な機構を採用しながらもクロノグラフ計測中リセットボタンを押すとクロノグラフ針がリセットされ再び計測されるというフライバック機能も搭載されています。
このダトグラフからさらに進化したモデルがダトグラフアップダウンです。
こちらはケース系が39mmから41mmへ2mmアップされております。
また、ムーブメントはL951.1からL 951.6へと変更。
前モデルはパワーリザーブが短いという弱点がありましたが、このモデルからは60時間に延長。
さらに6時位置にパワーリザーブインジゲーターが配置されました。
これによって日常使いには十分な機能となり、パワーリザーブの残量が確認することもできるため、実用性がぐっと上がりました。
このパワーリザーブ表示は必要な時にすぐに目に入り、必要ない時には目立たせないという緻密に練られたデザイン配置になっております。
アウトサイズデイトも拡大し、デイトのディスク枠のクリアランスを詰め、時計全体のデザインバランスが崩れないようアップデートされております。
まとめ
ダトグラフはA.ランゲ&ゾーネ当ブランドも機械式クロノグラフ時計の模範とされており、時計業界最高峰のクロノグラフモデルとして現在も健在しております。最高峰の時計を手に取ってみてはいかがでしょうか?
ではまた