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オーバーホール不要の最強時計ってあるの!?そんな君はパネライ PAM00700 <時計怪獣 WatchMonster 2017/3 掲載記事>

2017/3/30



2017年パネライの新作で、デザインとか機能とかではない違った凄さの時計が現れました。機械式時計には必須のメンテナンスが半世紀不要の時計の発表です。


2017年スペシャルエディション

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モデル名:LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズ
型番:PAM00700
ケースサイズ:49mm
文字盤色:ブラック
ムーヴメント:手巻き
キャリバー:自社キャリバーP.3001/C
振動数:21,600回/時
防水:10気圧
素材:カーボテック
機能:スモールセコンド、ゼロリセットセコンド
   裏側にパワーリザーブ(3日間)
その他:世界限定50本
予価:6,800,000円(税抜)

OH不要の最強時計

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これが噂のオーバーホール一生(※)不要パネライ時計です。

通常機械式時計は、ほとんどのモデルが3年から5年に1回オーバーホールが必要です。
自動巻き所持する上で必ずやらなければならない作業ですね。

それが、50年もの間オーバーホールが不要とメーカーHPに記載。
50年ですよ。
すごいですね。

20歳で買っても70歳までメンテ不要。
でも、こんな時計大学生が買えるわけもなく。

買うとしても社会人になって時計を好きになって、
お金もたまってきたころ。

30台ですかね。

そうなると80歳まで不要。
※HPには一生とは書いてませんが、一生不要と言ってもいいのではないでしょうか。

PAM00700の詳細

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文字盤6時側上の「LAB-ID™」とは、
自社(パネライ) アイデアの工房(Laboratorio di Idee)の事です。

ブルーのインダイヤルがとても印象的ですね。
この文字盤にも最新技術が採用されています。
ケース素材は、カーボテック。

カーボテックとは、「カーボンファイバー」のシートと有機ポリマーPEEKを高圧圧縮した合成素材だそうです。
時計の素材としては、軽量で有名なあのセラミックやチタンよりも軽く、
強度と耐久性も高く、アレルギーを起こしにくい耐食性も優れた素材です。
ブルーに見えるところには全てのスーパールミノバが塗られています。
このブルー部分の浮かんで見える立体感は、文字盤が演出しています。

文字盤には、カーボンナノチューブでコーティングがしてあります。
何がすごいのかと言いますと、
このコーティングをすることにより、文字盤自体が光を吸収します。

その為、光の反射を最小限に抑えることが可能になり視認性が格段に向上しました。
面白いことに、素材の特性により印刷や刻印が不可能らしく、
「LUMINOR PANERAI」というロゴは、時計の風防
つまりガラス上(内側からですかね?)に刻印してあるみたいです。

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カッコいいですね。
パテックなどの雲上ブランドとは違ったカッコ良さがありますね。

この機械が50年メンテ不要のモンスターキャリバー「P.3001/C」です。
2年を費やしてテストを行い、
部品同士の摩擦を最小限に抑え注油不要になる最適なカーボンベースのコーティングを開発。
この注油が、オーバーホールをする理由ですね。
注油をしないと部品同士が削れてしまったりと様々な故障の原因になりかねません。
機械同士がかみ合っている場所が稼働すると、当然摩擦が生まれます。
その摩擦を抑えるために、通常は受けに人工ルビーを使用しています。

通常1つの時計に必要な人工ルビーは、目安で手巻きが約17個、自動巻きが約21個です。
今回のPAM00700は、なんと人工ルビーがわずか「4個」しか使用してないんです。
しかもこの人工ルビーにもDLCコーティングが施されているため注油が不要。
こういった通常なら注油が必要な部分をことごとく無くしていった結果、
50年オーバーホール不要という革命を起こしました。
ちなみにロレックスのサブやデイトジャストに搭載されているCal.3135は、
受けの部分に「31JEWELS」と記載。31個の人工ルビーが使用されています。
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裏にはパワーリザーブ表示。

カーフストラップのブルーステッチと色が合ってていいですね。

デイ表示とナイト表示

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暗闇で光ってインデックスの印象が浮き彫りになるのは当たり前ですが、
このパネライは、昼間(デイ)でも光の反射を抑えているせいか視認性が抜群ですね。

最後に

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すごい時計が出てきましたね。
50年OH不要とは、かなり魅了的です。

しかしながら、一般人が手に入れるにはまだかなり先の事になりそうです。
そして、果たしてくるのか。
メーカーは、OHして収益上げるという部分も含めての高級時計でしょうからね。
こんなメンテナンス不要時計はおそらく出さないでしょう。

でも、こういう人ほぼ被らない時計1本は欲しいですね。

読んでいただきましてありがとうございました。

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