第4回目の本物はどっちだ?は、パネライから。
ルミノールクロノグラフ デイライト PAM00196です。
Panerai Calibre OP XII(バルジュー7750ベース)搭載のクロノグラフです。
44mmの自動巻きクロノグラフとして人気を博したのも、かれこれ10年くらい前になるのでしょうか。
今見てもアラビア数字が格好良いですね!
さて、今回も当然ニセモノ・コピー品が一緒に映っています。
わかりますか?
許せませんね・・・
パっと見では全然わかりません。
この時点でわかった方は相当ですね。
カーフストラップ、ラバーストラップの違いがありますが、重さの違いはほとんどありません。
ズッシリした感じです。
今回も10倍ルーペを使いましょう。
ルーペで歪んでしまってますが、フォントも似ていて見分けが付きにくいです。
わかりますか?
ココのポイントは、わかりやすいですね!
クラウンガードのアームを留めるパーツが違います。
裏蓋の厚みがやや違いますが、比べないとわからないかも知れません。
裏蓋の刻印は、どちらも同じように見えます。
本物でもニセモノ・コピー品でも裏蓋の角度は閉める際に変わってしまうのでポイントにはなりません。
出ました!手を抜きやすいポイントです。
おおよそ、このあたりで見分けがつきますね。
どうですか?
わかりやすいですね。
形状、仕上げ、刻印などなど。
機能面で言えばこの10-11時位置のプッシュボタンですね。
何の機能かわかりますか???
このニセモノ・コピー品は、この機能が死んでいます。
知っていれば看破可能ですね。
ただ、いじらせてもらえないでしょう。
このクラウンガードを留めるネジの形状も、見極めポイントですが・・・どうでしょう。
インダイヤルのフォントの太さが違いますが、並べて比べてわかるレベルです。
クロノグラフは、どちらも動きました。
カレンダーのフォントなども、違うポイントになりますが・・・正解を知らないとわかりませんね。
ベゼルの刻印もディティールの違いがありますが、正解を知っていないと・・・。
いかがでしたでしょうか?
もう、おわかりですね。
そうです。
今回は横並び画像の左側、縦並び画像の上が「本物のパネライ」です。
この夜光の強さもポイントです。
ニセモノ・コピー品は夜光が弱いですね。
10-11時位置のプッシュボタンは、日付変更(デイトチェンジ)ボタンです。
ニセモノ・コピー品は、リューズ操作で日付変更ができてしまうダメ仕様です(ボタンは何も動かない)。
バックルの作りもダメダメですが、クロノグラフはキチンと動きました。
腹立たしいですね。
お決まりの〆になりますが
きちんとした店舗を構える時計ショップで買うのが1番です。
日本国内では正規代理店の名がロレックスのHPに掲載されています。
中古品を買うのであれば「古物商営業許可番号」が必ず掲載されたショップにしましょう。
都道府県の警察署HPで番号を突き合わせするのも、お忘れなく。
インターネットで買う場合は「振込先」を必ず確認しましょう。
HP・WEBサイトを丸々コピーした悪質な時計ショップっぽいページが複数見受けられます。
各ショップさんにも掲載されていますが、注意喚起しても「ニセモノ・サイト」はなかなか無くなりません。
買われる方の方にも「見る目」が必要です。
ニセモノをニセモノとして理解し買うのは犯罪です。
ニセモノをニセモノと知りつつ売るのは犯罪です。
詐欺です。
気を付けましょうね。
また、ニセモノ・コピー品は「すぐ壊れます」。
ネットオークションやネットフリマでも「ジャンク」として、よく出ています。
スグ壊れる物に、修理をしてもらえない物にお金を使うのは「お金を捨てている」のと同じだと気付かないのでしょうか?