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【腕時計レビュー】パネライが誇るラジオミールの限定モデル PAM00379 <時計怪獣 WatchMonster 2018/2 掲載記事>

2018/2/17

サウスポー

1860年創設の『パネライ』。元祖デカ厚時計の代名詞といってもいいブランドですが、今回はパネライの中でもビッグサイズなラジオミールオロローザ 47mm PAM00379の限定モデルをレビューしたいと思います！

イタリアのブランド『オフィチネーネパネライ』

高級時計大国というとまず最初に出てくるのは『スイス』ではないでしょうか？

世界三大時計のパテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲをはじめ、ブレゲ、ロレックス、ランゲ&ゾーネ、オメガ、ブライトリングなど挙げればキリがないくらい有名ブランドがひしめき合っています。

そんな時計大国スイスのブランドにも負けないネームバリューと人気を誇るのがイタリアのブランド『パネライ』です。

時計の製造はスイスで行なっていますが、ブランドのアイデンティティは設立当初からイタリアで展開しているおり、紛れもなくイタリアのブランドです。

そこで今回はパネライの中でも大きいサイズとなる47mmケースのラジオミールオロローザPAM00379のレビューをしていきたいと思います。

世界501本限定ラジオミールオロローザ PAM00379

【商品名】ラジオミールオロローザ
【型番】PAM00379
【機械】手巻き Cal.3000
【素材】K18ピンクゴールド
【文字盤】ブラウン
【ケースサイズ】47mm
【防水性】100m
【参考定価】2,700,000円
【備考】2011年発表世界501本限定モデル

ご覧ください、この迫力！デカ厚時計がひしめくパネライの中でも47mmのビッグサイズでごさいます。

モデル名のオロローザとは『ピンクゴールド』の事を指します。なんともゴージャスな時計。シンプルな2針モデルなので、存在感がより際立ちます！

パネライの特徴のひとつでもある『サンドイッチ文字盤』。2重構造となっており、下板に塗料を塗った文字盤を敷き、上板にインデックス（数字）をくりぬいた文字盤を重ねています。

イタリア海軍に供給されていた昔の時代もこのように二重の文字盤構造をパネライは採用していました。2重構造にすることによって、下板の夜光塗料を何度でも塗りなおせるようにするという思惑があったようです。

現行モデルでも見られるサンドイッチ文字盤は立体感があり、視認性も良く、非常に人気がある文字盤デザインです。

数字の『6』と『9』ですが、数字の線がくっついていない事がわかりますね。なぜ線が繋がっていないかというと、サンドイッチ文字盤という構造上、線を繋げるのが不可能だからです。

さきほども書いたように、サンドイッチ文字盤は2重構造の為、上板をくり抜いて下板と合わせているため、線を繋げてしまうと、数字のマルの部分が抜け落ちてしまうという訳です。

手に取って実物を見ればサンドイッチ文字盤かそうでないかはすぐに確認できますが、この特徴を知っていれば、雑誌や画像で見た際でも一発で見分ける事ができます。

他の時計ではあまりない『サンドイッチ文字盤』はパネライらしいデザインで個人的にかなり好きです。

自社製手巻きムーブメント P.3000

続いてはムーブメントです。裏スケモデルとなっているPAM00379は自社ムーブメントP.3000が搭載されています。

超大型の手巻き式ムーブメントとなっており、2分割の巨大なブリッジが全体を覆っており、テンプを両受けとした屈強でモダンな作りとなっています。さらにその下には時針だけを1時間刻みで前後に動かせる輪列を忍ばせており、時差調整を容易にしています。

直系13.2mmの巨大テンプが抜群の安定感を可能にしています。毎時21600振動のクラシカルなロービートでパワーリザーブはたっぷり3日間（72時間）。屈強で高精度のムーブメントでパネライの主要ムーブメントのひとつです。

スモールセコンド・GMT機構、裏蓋にパワーリザーブ計が追加された『P.3001』や文字盤上にパワーリザーブ計を装備した『P.3002』などP.3000をベースにした派生ムーブメントもあります。

モダンな印象漂う『プレキシガラス』

ケースの厚みもさることながら、アンティーク感漂う『プレキシガラス』も特徴のひとつです。プレキシガラスとは透明なプラスチックや合成樹脂で作られる『有機ガラス』と言われるガラスの事で、硬度や強度はサファイアクリスタルには劣りますが、独特な立体感やレトロな雰囲気は『プレキシガラス』ならではの特徴で味があってカッコいいです！