2021/11/25 聖徳太子
オーデマピゲを代表するロイヤルオーク。
まさにラグスポの頂点に位置する時計といっても過言ではありません。
その中でも最高級の技術・素材を使ったフロステッドゴールドのモデルをご紹介させていただきます。
ロイヤルオークはジュエリーデザイナーのジェラルドジェンタ氏によってデザインされたモデルです。
当時 紳士用高級腕時計と言えば袖に収まる薄型時計がトレンドの中、39ミリの防水時計は「高級時計」としては異端的に大きくその大きさから「ジャンボ」と言うニックネームで呼ばれます。
オクタゴンベゼルの堅牢性とステンレススチールの素材使いでよりスポーティな外観。
一方、針・インデックスなどのディティールに関しては、至って緻密という先鋭的なデザインは時計業界に衝撃を与えました。
こちらがラグジュアリースポーツウォッチの源流となります。
デザインで特徴的なのは8角形のベゼルです。
これは戦艦の舷窓をモチーフとしたものです。
文字盤はタペストリーと呼ばれる、立体的に見える加工が施されております。
これは職人による手彫りで、文字盤にクリエイティビティを含ませたデザインは当時衝撃的でした。
ベゼルにはビスが施されておりこちらも時計のアイコンの一つとなっております。
こちらはただのデザインではなく、機能としての役割を持ったものです。どういうことか?
ロイヤルオークの技術が感じられる点としては、その「薄さ」が挙げられます。
スクリューバッグでは分厚くなってしまうし、採用しなければ当時の技術としては防水性の確保が難しくなってしまいます。
そこでケースとベゼルの間にラバーインナーケースを噛ませ、そこにビスをしっかり留める。
こうすることで、薄さと防水性とデザイン性をを確保しました。
こちらのビスも機能美に基づいたものだと思うと感心させられます。
美しさと堅牢性の両立。
これがロイヤルオークが愛される理由ですね。
via:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/watch-collec...
限定300本 Ref. 15454BA.GG.1259BA.02
¥7,260,000
そのロイヤルオークの中で特に美しい素材を使ったハイエンドなモデルがフロステッドゴールドモデルです。
メーカーの説明をお借りしましょう。
「素材の表面に施された細かな刻み目が光をとらえることで生み出される、「ダイヤモンドダスト」のような魅惑的な輝き。これは、オーデマ ピゲの職人たちが伝統的な鍛金技法を新しいフロステッドゴールド仕上げとして現代に蘇らせた結果、実現されました。」
「2016年11月に登場したホワイトゴールド製およびピンクゴールド製のロイヤル オーク フロステッドゴールド。2018年、オーデマ ピゲは、その後継モデルとしてイエローゴールド製の新作タイムピースを発表します。この限定モデルは、フィレンツェ仕上げとも呼ばれる鍛金技法を時計に応用するにあたり、メゾンに貢献した有名なジュエリーデザイナー、キャロリーナ・ブッチに敬意を表した作品です。」
ロレックスのエバーローズゴールドなど、メゾンでオリジナルで素材を開発することが高級時計業界では多くあります。
フロステッドゴールドもその一つで、オーデマピゲが唯一使用しているゴールドです。
37mmの 15454BA.GG.1259BA.02 は、女性用ロイヤルオーク40周年の年にジュエリーデザイナーキャロリーナ・ブッチとのコラボによって誕生しました。
各ブランドで、ゴールドを使用した時計をリリースし、ゴールドが時計の素材として飽和したところ、ゴールドを色としてでなくジュエリーとして解釈し、唯一無二の輝き方を見せる素材をこちらの素材が生まれました。
古くから伝わるフィレンツェの鍛金技法をルーツとした加工したもので、ダイヤモンドを取り付けた工具で細かな細工を施し、緻密で凸凹の連なりが細かく乱反射させます。
霜で覆われたかのような繊細な輝きはダイヤモンドダストと呼ばれ、他ブランドでは決して真似できない技術となっております。
まとめ
こちらの時計のサイズは37mmとなっております。
日本人にとっては男性にも女性にもベストバランスなサイジングではないでしょうか。
ロイヤルオークの堅牢なデザインと、エレガントな素材使いは37mmのケース径でも存在感抜群です。
最高級にエレガントな時計一度は手にしてみたい時計ですね。
ではまた。