ロイヤルオークの発表は1972年、ステンレススティール使用の
スポーツウォッチとして発売されました。
デザインはかの有名なジェラルドジェンタ氏でございます。
初代ジャンボモデル「5402/Aシリーズ」等、今となっては激レアモデルですね。
1972年から現在までにいったいどれだけの種類が発表されたのでしょうか?
「15000」「14790」「15202」「15300」「15400」「15450」・・・
型番を上げるときりがない、、マニアックな型番分からない、、、(笑)
最近だと2012年登場の40周年記念モデル「15202ST/エクストラシン」は
様々なショップでも入荷すると、すぐSOLDOUTな印象(値段次第ですが・・)、
勢いを感じます。
さて、エクストラシンも確かにカッコいいんですが、
今回は最近、タマ数が減ってしまった自社ムーブ搭載モデル、
15300ST(ステンレスモデル)をピックアップしてみます。
生産期間は2005年~2011年
ケースサイズは39mm
防水性は5気圧防水
グランド タペストリー&ホワイトゴールドインデックス
文字盤は黒文字・白文字・青文字の3種類
文字盤人気の順番は青→黒→白でしょうか?
以前は黒文字が1番人気だった印象ですが、最近はエクストラシンの影響か、
青文字の勢いを感じます。
型番は
15300ST.OO.1220ST.01(白文字盤)
15300ST.OO.1220ST.02(青文字盤)
15300ST.OO.1220ST.03(黒文字盤)
最後の数字で文字盤色の管理がされていますね。
2016年5月現在の中古市場の価格は付属全有美品で考えると、
青文字で155万~160万前後
黒文字で150万~155万前後
白文字で145万~150万前後
といった所でしょうか?
ただロレックス同様、個体差で価格差はでるでしょう。
生産終了から約5年経過した今、ノンポリレベルの個体は希少です。
2008年頃は60万円台で購入できた事を考えると驚異の値上がり率です((笑))
もうそろそろ、全モデルが完全に15400STを追い越してしまいそうですね。
バックルは従来の片開きタイプから、新設計された観音開きタイプに変更。
因みに観音開きのバックルもAPモチーフの長さ違いで2種類あります。(2007年頃変更?)
ムーブメントは自社開発ムーブメントCal.3120を搭載(21,600振動)。
Cal.3120は2003年に登場した自社製ムーブメントですが、
2針のCal.2121と同じく
ジャガー・ルクルトのCal.920がベースとなっているみたいです。
シースルーバックになった裏蓋からは
巻き上げ効率の高い22金ローターや、
ジャイロマックステンプ等、
このムーブメントの特徴を眺める事ができます。
パワーリザーブは60時間
装飾面では、パーツの一つ一つが丹念に研磨仕上げされており、
さすが雲上ならではの技術力が伺えます。
22金ローターにはオーデマ・ピゲのロゴと創業者両家の紋章が彫金され、
オーデマの伝統を感じる事が出来ます。
テンプは比較的大きめで、高級仕様のジャイロマックステンプ。
ダブルブリッジによってしっかりと固定されているのが特徴的でかっこいいです。
3針+カレンダーと機能的にはシンプルですが、
石数が40もある事は驚きであり、内部の複雑さが伺えます。
また今はハイビートが主流なのに対して、こちらは6振動のロービート。
ハイビートに比べてロービートは耐久性に優れる反面、精度が出にくいのが特徴なのですが、ジャイロマックステンプによって”高精度なロービート”を実現しています。
パッと見は一緒なんですけどね、、
ジャンボモデル『15202』との違いはこちら⇓
○ムーブメント(「15202」はジャガールクルト製の薄型ムーブメントCal.2121を搭載)
○ケース厚 「15300」は9.4mm「15202」は8.1mm
(腕へのフィット感は薄型の15202の方があるかもしれません)
○2針か3針か(「15300」は3針)
○デイトチェンジ方法の違い
(「15202」は深夜日付が変わったのを確認してから針戻しで変える)
○バックルの違い(「15202」は片開きタイプ。エクストラシンは観音開き)
○15300はねじ込みリュウズ
○文字盤「AUTOMATIC」の位置
○デイト縁ありなし(「15202」はある)
○文字盤外周にメモリがあるかないか(「15202」はある)
○参考定価「15300」120万7500円(税込) , 「15202」207万9000円(税込)
○タペストリーの数はおそらく22個で一緒(エクストラシンは初期26→後期30に変更)
ロイヤルオークシリーズの中でも絶妙サイズの39㎜モデル『15300』と『15202』。
個人的にはジャンボシリーズも大好きでございますが、
3針モデル好き・実用性を好む方にはビッグシリーズもおススメです。
いかがでしたか?ざっと15300STのスペックをご紹介致しましたが、
やはりこのモデルいいですね。実力ありまくりでございます!
そういえば、私の腕時計師匠も15300STを愛用しておりますが、
このような事を言っておりました。
『サイズダウン傾向にある今、40mmの新型ロイヤルオークの誕生がない限り、15300STの人気は衰えない』
と。
39㎜→41mm→40mm。
なくはない話ですね。
確かにその通りだと思いますが、敢えて付け加えるなら40mmの新型登場があれば、
絶妙39㎜の15300STの再評価に繋がり更に人気が出るのでは?
いや39mm復活もありうるな、、。
なんて思いながら
この記事を終わりにしたいと思います。