
PANERAI PAM00090
愛機自己紹介
名称:Luminor Power Reserve Automatic Acciaio - 44mm
PAM番号:00090
OP番号:6556
BB番号:1036***
製造番号:D1***/2500 ※2001年製造
・2004年に中野の某時計ショップにて付属品完備の中古として37万円にて購入。
製造番号にもあるように、2001年製なので製造から3年経過の商品でした。
※オーバーホールや修理等の履歴書類は付属しませんでしたので特にされていないかと。
ただしケースが鏡面でピカピカでしたので、磨き(ポリッシュ)処理だけはされていたようです。
※Dバックルに仕様変更される直前の製造のため、尾錠モデルです。
【付属品詳細】
内箱・外箱・ギャランティカード・PAM番号記載バーコードシール
ベゼルガード・替えラバーベルト・ベルト交換用専用ドライバー
【当時の参考価格】
正規代理店新品が約63万円で並行輸入新品が49万円前後
※記憶が定かではありませんが、おそらくそのあたりだったかと・・・。
それにしても現在の定価(91万+税)はだいぶ上がりましたね・・・。
購入後初めての費用
購入してうきうきして使用していたのも束の間、パワーリザーブ針のゲージが溜まるのが遅く、仕方なく手巻きで巻くも、何やら竜頭が重いという症状が購入から2年程で発症しはじめました。
製造から3年経過している中古を購入している時点で、オーバーホールがほどなく必要になる事は理解しつつ、その費用も織り込んで購入をしているので、覚悟はできていましたが・・・。
せめてもう1年位使ってから症状が出れば良かったのにと残念に思いつつ、無理に引き延ばしてもムーブメントの状態をより悪化させかねないので覚悟を決めてオーバーホール(OH)を出すことにしました。
メーカー正規オーバーホールに挑戦!
ベルト交換もバカにならない・・・。
アリゲーターの革ベルトに惚れて購入した時計だけど・・・
こちらのモデルはアリゲーターの革ベルトが標準装備となります。このアリゲーターの革ベルトっていうのが非常に厄介でした。普段付けていると高級感にあふれているのですが、交換する場合のお値段も高級感に満ちあふれていました・・・。夏場は発汗が激しいので、革ベルトにはダメージが大きくなるので、ラバーベルトに交換するのが定石という事は理解しておりましたが、いかんせんステンレスベルトの時計しか経験してこなかった過去の自分は、夏場も関係なくオールシーズン使い倒してしまったのです。二夏も超える頃には表革と裏革の糊付け面がはがれ、裏革は真っ黒に(今はもともと黒いものが主流ですかね)。ベルトループもふたつあるうちのひとつ可動ループが破れ、その後固定ループが破れたので、本当に短い間でしたが、輪ゴムで止めてしまいました・・・。これではせっかくの時計も台無しなので、意を決して表参道の某正規代理店で純正の尾錠用アリゲーターの革ベルトを購入しました。お値段は当時で48,000円ほどだったと記憶しています。

2代目の革ベルト
ラバーベルトにも落とし穴?が
純正のアリゲーター革ベルトを頻繁に交換できるほどの財力はありませんので、それ以降ラバーベルトばかり使うようになりました。2代目のアリゲーターはおそらく冬から春にかけての数カ月しか利用していないと思います。
ラバーベルトをずっと使い続けているとまたもやループの破損が発生しました。ラバーベルトの場合ループがひとつしかないので、そのループが壊れると交換しかありません・・・と思い込んでいました。
新宿の某正規代理店で尾錠用のラバーベルトを購入しようとしたところ、ちょうど尾錠用のものが品切れだったため取り寄せとの事でした。お値段は17,000円・・・。ラバーでもそれなりにしますね・・・。その手続きをしてもらいながら店員の方といろいろと話していると、「壊れたのはループの所ですか?その部分の破損が多いですけど・・・。」「もしループだけでしたらループのみ交換も1500円で承れますよ」との事。店員さんのナイスアドバイスに思わず「ありがとうございます!」と歓喜の声をあげてしまったのを今でも覚えています。
結局、その数カ月後に尾錠を通す穴の片側が裂けてしまって、ラバーベルトを新調したのですが・・・。
2回目のオーバーホール!!
初めてのオーバーホールから6年ほどで竜頭が重たくなってきたため、2度目のオーバーホールを検討しなければいけませんでした。
絶大な安心感のメーカーコンプリートサービスもいいのですが、これまでに既に相当のランニングコストが発生していますので、当時は経済的な部分にウェイトが傾きました。
そこで選択肢としてあがってきたのが市中の時計屋さんによるオーバーホールです。御徒町の某時計修理屋さんに依頼しました。いわゆる分解掃除のみで磨き無しで24,000円ほどの費用でオーバーホールができました。メーカーの半額以下です!お財布に優しいですね♪
3回目のオーバーホールを検討しなければいけない今日この頃
2回目のオーバーホールから早4年・・・。おそらくあと1年、長くて2年でオーバーホールが必要な状態になってしまうと思います。次はどこに出そうかなぁと考えるふりをしています。選択肢にメーカーは含まれないでしょう・・・。
このように、時計は購入するときには購入後の費用も含めて考える事も必要になってきます。もちろん下取りに出して買い替えすることでいろいろな時計を使うのも良いでしょう。そういう部分では車に似た部分もあります。お気に入りの愛機は末永く使っていきたいものですね。
【豆知識】パネライの管理番号のいろいろ
パネライには多くの管理番号が存在します。その殆どは裏蓋に記載(刻印)されるのですが、唯一PAM番号(PAnerai Modelの略)だけは裏蓋に記載(刻印)はありません。
各種番号について何を意味するのかというと・・・。
☆PAM番号とは
PAM番号(PAnerai Modelの略)はモデルを識別する番号になります。この番号は時計本体はおろか保証書にも記載されていません。 外箱に貼られるかもしくは内箱の保証書などを収納するブックに添付されているシールにバーコードと一緒に記載されています。モデルの特定をするのに最も有効な番号なのですが、前述の通り時計本体のどこにも記載(刻印)がないため、本体からモデル特定する時には泣かされます。打刻してくれればいいのにと思っちゃいます(><)。
☆OP番号とは
こちらもモデルを識別できる番号とされているのですが、いまいちその本当の意味での管理方法について的確に述べている文献を探す事ができません。
例えばOP6535という番号を調べてみると、
・C年代(2000年製造)のPAM82
・D年代(2001年製造)のPAM61
・D年代(2001年製造)のPAM55
の3モデルが存在するようです。
同じOP番号でもこれだけ異なるモデルが存在するのであれば、OP番号だけではモデルを識別できるとは言えませんよね。
個人的には「ロット」なのではないかと考えています。
後述する製造番号に見られるように、パネライは製造本数を限定して製造しておりますので、OP6535のロットで7500本製造すると決定し、そのうち2500本ずつ3モデルを展開するとすれば年代やモデルが多岐に渡るのも頷けます。
☆BB番号とは
BB番号とはいわゆるシリアルナンバーになります。現在の方法でのパネライのシリアルナンバーは1997年から始まりました。「BB970001」が最初の番号となります。他の管理番号とは異なり、同じ番号の時計は存在しません。私の時計は2001年製造の103万番台となりますので、4年間で約6万本も製造している事になるのでしょうか・・・。結構作っていますね・・・。
☆製造番号とは
製造番号はアルファベットの頭文字と数字の組み合わせです。アルファベットは製造された年を表します。数字は生産予定の総数の何本目のものかを意味します。アルファベットはAが1998年から始まります。1999年はB、2000年はCというようにアルファベットが進みます。1997年より前はこのような番号管理がされていませんでした。例えば「B2326/2500」という表記であれば、1999年に2500本ほど製造した内の2326本目という事になります。
まとめ
「むしゃくしゃして高い買い物でもしなきゃやってられん」という不純な動機で購入した時計ではありましたが、今では愛着のある一生ものの時計だと思っています。手のかかる奴ではありますが、これからも末永く付き合っていく所存です。
今回の内容が購入を検討されている方の一助になれば幸いです。