はじめに
こんにちは。ゆうきちです!
今日もミドルレンジの大本命、ハミルトンのご紹介をしていこうと思います!ぜひ最後までご覧ください(^^♪
ハミルトンはアメリカ発祥のブランド。現在は、スウォッチグループ傘下に入りスイスの時計技術とアメリカのデザインを融合させた唯一無二のブランドとして、幅広い年齢層にファンが多いブランドです。
WCやパネライ、オメガも作用していた世界最大の汎用ムーブメントETAを自社で改良したHシリーズは、ロービート化により80時間のパワーリザーブを達成。デザインのみでなく実用性も兼ね備え、素晴らしいコストパフォーマンスを実現しています。
というわけで、本日はミドルレンジの大本命、HAMILTONから“イントラマティック68”をご紹介します!
レビュー
発売から時間を置きましたが、いよいよこのモデルをレビューできる時がきました(^^♪
たったらーん!!
HAMILTON イントラマティック68 H38716731 ¥279,720 (税込)
バーゼルワールドで話題となったこのモデル!!!世界でもメーカー在庫1968本すべて受注済みとのこと。すごい人気ですね・・・|д゚)
さて、まずはこのクロノグラフについて簡単にご説明します。
このモデルは、1968年にハミルトンが発売した「クロノグラフB」にインスピレーションを受けた復刻モデルです。
実はこのクロノグラフBは、ハミルトンの大きなターニングポイントになった作品とのこと。
ハミルトンがまだアメリカのランカスターに拠点を構えていた1966年に、同社はスイスの時計製造会社“ビューレン”を買収しました。

1968 Chronograph “B”
その後、1968年に手巻きの名機Valjoux 7730を搭載したクロノグラフBが発売されます。今回の限定モデルはこのモデルの復刻です!!
その翌年、1969年にハミルトンはランカスターの工房を閉鎖しスイスに拠点を移します。そこから1972年まで、ハミルトンの時計は傘下のビューレンと共にスイスで製造されることになりました。
この1969年にハミルトンは歴史に残る名機を発表します。それが世界初の自動巻クロノグラフとなった“Cal.11”です。
このCal.11は、ホイヤー社、ブライトリング社、ハミルトン社(ビューレンも参加)が合同で開発したマイクロローターを採用した自動巻ムーブメント。左にリューズがあるのが特徴です。ゼニス連合のエル・プリメロよりも先に発表され、世界初の自動巻クロノとして歴史に名を残しました。
このCal.11の話、今回の復刻の元になったのはその1年前のモデルですから関係なさそうですが、実は関係あり。1968年に発売されたValjoux 7730を搭載したクロノグラフBは、1969年にその世界初の自動巻クロノCal.11を搭載し、名を変えて再度発表されているのです。
左リューズという特徴的なムーブメントですが、デザインはほぼ一緒!!!!兄弟機と考えてよさそうですね!
そして今年、当時の意匠を受け継いだ「イントラマティック68」が復刻モデルとして発表されました。
当時はプラ風防でしたが、今作はカーブを描くサファイアガラスに変更されています。ケースサイズも大きくなり、42mmという最もオーソドックスなサイズに変更。
最も驚いたのは防水性が100m防水ということ。安心して普段使いできるスペックとなっています。
搭載されるのはH-31。Valjoux 7753をベースにリザーブを60時間に伸ばした新作の自動巻ムーブメントです。
オリジナルは手巻きでしたが、今回搭載するのはクロノマティックとおんなじ自動巻。でも、ベースはクロノグラフBに搭載されたムーブと同じバルジュー製・・・。勝手な解釈ですが、同社のターニングポイントだった1968年(アメリカ)、1969年(スイス)の歴史をまとめるかのような作品です。
アメリカとスイスが融合する唯一無二のブランドが、本当の意味でアメリカとスイスの両ハミルトンの歴史を融合させた復刻モデルなわけですからね!
世界で1968本しか製造、販売されない素晴らしいタイムピースです。
まとめ
はじめ価格を考えるとちょっと高い気がしていたんですが、限定数であること、ハミルトンの歴史を物語るタイムピースであることを考えるとむしろ安い。今年の復刻の中では、OMEGAのマスター3兄弟に次いでお勧めできるモデルだと思います!