はじめに
ハミルトンはアメリカ発祥のブランド。現在は、スウォッチグループ傘下に入りスイスの時計技術とアメリカのデザインを融合させた唯一無二のブランドとして、幅広い年齢層にファンが多いブランドです。
IWCやパネライ、オメガも作用していた世界最大の汎用ムーブメントETAを自社で改良したHシリーズは、ロービート化により80時間のパワーリザーブを達成。デザインのみでなく実用性も兼ね備え、素晴らしいコストパフォーマンスを実現しています。
というわけで、本日はミドルレンジの大本命、HAMILTONから“スピリット オブ リバティ”を詳しくご紹介します!
レビュー
なんといっても目を引くのは、パティーヌ加工が施された革ベルト。最近のモデル、HUBLOT CLASSIC FUSION BERLUTIの影響もあり、特に注目度の高い加工ですね。
なんとも言えない高級感と渋みを醸し出すこの革ベルトは、スピリット オブ リバティにだけ採用されることからもこのモデルが特別な時計であることを証明しています。
ちなみに、モデル名の元にもなっっているベルトに刻まれた“without liberty life is a misery(自由なき人生など、惨めなものだ)”という言葉は、故アンドリュー・ハミルトンの言葉。
このアンドリュー・ハミルトン、創業者とかそういったわけではなく(一応、ブランド名の由来ではあるらしい…)スコットランド出身の法律家で、ハミルトン創業のランカスターに土地を所有していた方。
北米植民地をめぐり争ってい他国の影響もあり、自由を求めてアメリカに降り立った人たちからすれば、自由を感じることが少なかったのでしょう。その時代背景が先ほどの言葉に表れていますね。
リーフ針に、細めのバーインデックスとデイト表記のみ。ドレスウォッチの王道と言えるデザインになっています。カレンダーをあえて6時位置に置くことでシンメトリーな纏まりある見た目に仕上げているのも特徴ですね!
今回、特筆したいのはそのダイヤルカラー。放射線状の加工が施されたグレーのダイヤルが、上品かつ現代的な印象を与えてくれます。いやーかっこいい。
よくよく考えてみるとグレーダイヤルってあんまりないですよね…。ネイビーは一般的になりましたが、グレーのなんとも言えない上品さは手に取ってみないとわからないかもしれません。
王冠のようなロゴは、1910年代に使用されていたもの。あえてこのモデルだけ違う旧ロゴを使用していることからも、特別なモデルであることがわかります。
ケース径は42㎜。シンプルがゆえに少し大きいイメージはありますが、今の流行を考えれば一般的なサイズと言えそうです。
風防は緩いカーブを描くサファイアガラス、ケース素材は316Lステンレススティールです。
防水性は5気圧防水。汗や雨でしたら問題なく防いでくれます。
そして、トランスパレント化された裏蓋から見えるのは80時間のパワーリザーブを誇るキャリバーH-10。ETA2824-2を改良したことで、リザーブを伸ばしました。この価格帯でこれほど安定したムーブメントはなかなかありません!
ちなみに有名ウォッチブランドR社の3針デイトの最新キャリバーで、70時間のリザーブ。実用性を考えれば圧倒的です。
さて、ここまでこだわりが詰まったハミルトンのスピリットオブリバティ。展開が多いのも魅力。ダイヤルカラーもそうですか、ステンレスベルトのモデルやクロノグラフなど、自分好みのモデルを探してみてください!
まとめ
ちなみに、このベルトラグ幅22㎜なので、他の時計に着けることも可能。取材日に確認したところ金額は¥26,500+TAXでした!高い!!
しかし、革ベルトとしては圧倒的なデザイン性。シンプルな時計でもクロノグラフでもあわせてみると一気に渋くなりそうですね!