2021/12/16 聖徳太子
ブライトリングの言えば、ナビタイマークロノグラフを備えたデザイン性のある高級時計という印象の方が多いのではないでしょうか?
ナビタイマーは歴史を感じられる、パイロットウォッチの名作です。
今回はその魅力についてご紹介致します。
https://www.breitling.com/jp-ja/watches/navitimer/...
ナビタイマーは1952年に作られ、それ以降現在に至るまで、ほとんど変わらないデザインです。
これは一見複雑そうに見える文字盤を持ちますが、一切無駄がないものだからです。
こちらのモデルは航空計算尺がついた世界初のモデルで、パイロット達に使用されてきた経緯を持ちます。
回転ベゼルをもち、ベゼルを回転させることによって、四則演算ができるという画期的なもので、ベゼルと文字盤の目盛で掛け算、割り算ができ、パイロット達が飛行距離、高度補正、燃料消費などをこれ一本で行うことができるというものです。
今では電卓やPCがありますが、当時はそのようなものはなく、この計算尺を駆使してフライトプランをたてて飛行を行っていました。
この時計は腕時計のいう概念から逸脱して、腕につける計器として、世界中のパイロット達をを支えてきました。
ナビタイマーは、世界パイロット協会(AOPA)の公式時計に認定を受けます。飛行に関するあらゆる計算、時間を測るクロノグラフ機構、パイロット達の必需品となるのも頷ける時計ですね。
クロノグラフムーブメントも大きな特徴です。
現行のナビタイマーシリーズは自社製ムーブメントを使用しております。
ブライトリングのクロノグラフのムーブメントで代表的なものは、キャリバー01です。
こちらはクロノグラフという複雑機構をもちつつもメンテナンス性の高さは定評があります。
こちらは垂直クラッチを採用し、クロノグラフの安定性を図ります。垂直クラッチはクラッチの抵抗が小さいためクロノグラフの作動時に振り角が落ちにくいという特徴があります。
その上、70時間のパワーリザーブを持ちます。
クロノグラフを備えながら3日間のパワーリザーブは魅力的ですし、現代でも日常使いしやすいのも嬉しいポイントです。
また、基本的に20時から4時の間に日付調節をすると日送り車の爪がカレンダープレートに接近している時間帯なので、日送り車の爪やプレートの突起が折れたり、接触が悪くなるため禁止されているのですが、こちらは24時間日付調節が可能な作りになっております。
このムーブメントはカレンダー禁止時間帯をなくした初めてのムーブメントでもあります。
クロノグラフと計算尺を搭載したモデルがナビタイマーであり、複雑に文字盤に描かれているものは全て計器として計算するためのものです。
実用性から来る機能美。ここに惹かれるものがありますね。
狙わない機能美がデザインとして生きている時計はナビタイマー唯一無二の特徴であるといえます。
まとめ
ブライトリングの中でも1.2を争う人気時計。ブライトリングの航空の歴史を感じられる時計なのではないでしょうか。
複雑なデザイン性とは裏腹にどこかクラシックを感じられる時計。手に取ってみてはいかがでしょうか
ではまた!