01ムーブメントってなーに?
こんにちは。
今回は今やブライトリングの代名詞と言える程、有名になった自社ムーブメント「01」についてご紹介したいと思います。
2009年に「01ムーブ」が完成するまでブライトリングは供給されたムーブメントをチューニングしてケースに搭載することが多いメーカーでした。
もちろん、今でも全てのモデルが自社ムーブメントという訳ではありません。
その供給されていた機械の中でも、1970年代に誕生したバルジュー7750は非常に有名です。
大量生産が可能(その分精度調整は難しいと言われています)組み換えは自由自在とあって各メーカーが利用していました。
そんな中、ブライトリングが2009年に5年の歳月をかけて完成させたのが「01ムーブメント」です。
クロノグラフを得意としていたケレック社との共同開発とも言われています。
ケレック社とは1896年創業のメーカー。
1997年にブライトリングに吸収合併されています。(それまでもブライトリングに多くの機械を供給していました。)
さて、次項ではこのブライトリング悲願の自社ムーブメント「01」のどんなところがすごいのかを検証します。
01ムーブメントの5つのポイント
今回は画像としてトランスオーシャンを使用しています。
ムーブメントがシースルーバックで見えると共に防水も確保されたモデルです。
①70時間パワーリザーブ
通常の自動巻きの時計では48時間程が多いので長いですね。
土日はずしていても月曜日使用できるのは嬉しいところ。
②コラムホイール式クロノグラフ
アームやスクラッチ等の動作が安定します。
ボタンの操作感が非常に良くなります。
これは私の主観ですが、クロノグラフのボタンをプッシュする際のキレ?がよくなるイメージです。
③どの時間でも日付の切り替えが可能。
一般的な腕時計では、深夜0時前後4時間は日付を変えるのはNGとされています。
深夜0時に向けて中で歯車が動き出しているタイミングでの、日付合わせは不具合の原因と言われています。
01ムーブでは日付の切り替えがいつでもいいとされています。
これは非常に便利ですね。
④蹴り上げ式のテンプストッパー
ゼンマイがしっかりと巻き上がっていない状態でも秒針を動かすことができます。
つまり、時計が止まってしまった際の時間合わせに重宝します。
機械式時計をお持ちのみなさんはこんな経験はないでしょうか?
時計をちょっと振って秒針が動いてるのを確認した後、時間を合わせると(ハック機能付時計)秒針が動いていないこと。
また、時計をちょっと振って再び秒針が動き出したこと。
このイライラが01ムーブでは解消されています。
時計のテンプ(心臓部)の再スタートを非常にスムーズにする素晴らしい機能です。
⑤自動位置決めリセットハンマー
クロノグラフを動かしリセットすると機械式の時計だと瞬時に0にクロノ針が戻ります。
この針をしっかり0に戻すのは技術者達の腕が非常に重要となるらしいです。(私は技術者ではないのでここは全くわかかりません。笑。)
この、クロノグラフの調整を技術者の腕に関係なく簡単にできるようにした隠れた機能。
特許取得済のユーザー側からは体感しにくいですが、素晴らしい機能なのです。
トケマー掲載中の01ムーブトランスオーシャン
トケマーにも掲載中のトランスオーシャン。
ブライトリングの中でもクロノマットやスーパーオーシャンとは違うシックな出で立ちのモデルです。
サファイアクリスタルガラスを使用しながらもドーム型に盛り上がった風防はミネラルガラスのよう。
それもそのはず、1950代の美しかったクロノグラフをイメージして作成されたモデルなのです。
シースルーバックからは01ムーブを見ることができます。
デザインの素晴らしさもブライトリングの特徴の一つと言えます。
ブレスレットの部分はメッシュブレス仕様。
非常にかっこいいですね。
定価は¥972,000-のトランスオーシャンですが、メーカー保証が残っている状態でこの価格は比較的安いのではないかと思います。
ムーブメントにも拘りを持って高級時計が欲しい方是非、候補の一つに入れてはいかがでしょうか?