腕時計は 車と同じような、「買い替え」ができる
皆さんは車の購入は何年サイクルで買っていますか?
一般的な車の購入方法として、車では古い車を「下取り」に出し、そのお金を元に新しい車の購入資金にする「買い替え」という手法で購入する方が多く見られます。
トケマーをはじめとする腕時計の買取市場が充実した現在、古くなった時計を買取って貰い、そのお金を元に新しい時計に買い替える購入方法も見直してみてはいかがでしょう?
買い替えのメリットは?
トケマーで出品されていた、『IWC パイロットウォッチ マーク17』IW326501、現行品の一つ前のモデルです。発売時期は2012年から2016年迄です。
販売当時の価格はおおよそ¥551,250(税込)で、2017年2月にトケマーでは¥307,000で売却されました。
しかし、実勢価格は約40万前後で販売されていたため、5年後の残存価格は70から80%近くまで残っています。
続いて、現行品の『IWCパイロットウォッチ マークXVIII』ではどうでしょうか?
パイロット・ウォッチマークマークXVIII“プティ・プランス”正規価格¥642,600、実勢価格で¥520,000(税込)です。
IWCは2019年から値上げしていますね。
2016年から発売されているミッドナイトブルーの文字盤が人気のこのモデル、直径40ミリ厚さ11ミリのメタルブレスで、男女問わず付ける事ができます。
発売からほぼ2年経過していますが、まだ中古の数も少なく値段はほぼ40万代がほとんどです。
実勢価格から2年経過して10%ほどの償却なので、後3年経過しても前モデル並みの残存価格で推移すると推測できます。
買い替えのメリットはやはり最新のモデルを使える事にあります。時計の技術も日進月歩で進み、パワーリザーブがアップしたり、ムーブメントの精度は機械式時計といえども着実に上がっています。
また5年程度の使用だと残存価格が先ほどの計算でも、8割ほど残ります。しかし5年目以降は大幅にアップすることもありますが、緩やかに落ちる可能性もあります。一度売却するのは確実な選択だと思います。
パイロットウォッチだとマーク17から現行のマーク18へ買い換える場合は売却額の30万を頭金にして残り10万ほどを支払えば再び新しい現行品を使えます。こうしていけば永遠にIWCを使い続けることができます。
オーバーホールの時期が買い替えの目安
買い替えでベストのタイミングは車は車検、時計の場合はオーバーホールが最適な時でしょう。IWCは自社のオーバーホール価格を表にして公開しています。
IWCのコンプリートサービスはこの表で、パイロットウォッチは1世代前のマーク17のメタルブレスで66,960円です。他にモデルも表と写真で表示していて、わかりやすい表です。保証期間はコンプリートサービス後、2年間あります。このサービスを実施した後は2年間通常の使用であれば何も心配が要らない事が安心です。
現行モデルのマーク18はまだコンプリートサービスは不要として料金表に掲載されていません。
これはIWCの品質の高さの『自信の表れ』と『誠実さ』だと僕は思います。
僕はIWCは全てをオープンにして、しかも全ての生産販売した腕時計の記録をしっかり残している事がブランドとして誇りと製造販売した腕時計に対する「責任の強さ」に好感を感じます。現在IWCはシャウハウゼンの工場もガラス張りにして、一般客に公開しています。
この公開の理由を、IWCのCEOは各種インタビューで「なぜ隠す必要があるのか、わからない」と公開の理由を述べています。
『わらしべ長者』的な時計のアップグレードもできる
オーバーホールの費用は決して安くは無いため、オーバーホールの目安、購入してから5年経過した後が、買い替えのベストのタイミングだと僕は思います。
マーク17で当時の購入価格は?推定で441,000円、正規価格の80%で計算しました。5年間使用した場合、60回無金利払いで完済、トケマーで307,000円で売却するか、コンプリートサービスでオーバーホールをして値上げを待つのも良いでしょう。
しかし僕は時計のアップグレードも良いのでは、と思います。
例えばパイロットウォッチを5年間使用した後に売却して、その金額を頭金にポルトギーゼにアップグレードする事です。
このポルトギーゼクロノグラフクラッシックIW390303はブルーの文字盤とクロノグラフを組み合わせた若い世代にも人気モデルで、販売価格は¥1,344,600(2019年1月時点)になります。これだけでも他のブランドと比較すると安いです。
しかし、無理なく購入するためには、5年毎にアップグレードすれば月々の支払いも抑えれられます。
平成も終わり、身の丈に合った堅実な購入方法として、私もおすすめです。
仮にパイロットウォッチを先程の例であった額で販売すると、1,037,600円を分割すれば48回で月々21,616円、60回払いであれば、17,293円となります。
新時代の時計購入術になるかも
私が高級時計を初めて購入した時多くの方が、身の丈以上の腕時計を購入していました。
しかし、今はそんな無計画な衝動的な買い方は賛成できません。
新品の時計に関しては以前よりも無金利払いが多くなり、より買いやすい環境にあると言えます。また中古市場もトケマーなど買取のチャンネルが20年前より格段に増えています。
是非これらを利用して賢い腕時計の買い物を2019年にしてください。