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ジュエリーブランドの時計『ブルガリエルゴン』って実際どうなの⁉ 気になったので実際着けてみた！

2016/12/7

今回は世界的ジュエリーメーカーで有名なブルガリの時計、エルゴンをご紹介していきます。

ブルガリとは？

ブルガリは、1884年にソティオ・ブルガリがイタリア、ローマで創業した高級宝飾ブランド。
日本でも大変人気があるブランドの一つでもあります。

創業当時は、主にジュエリーの製造をしていましたが、
1977年に時計製造開始。
2004年に今回紹介する『エルゴン』が誕生しました。

ブルガリはジュエリーブランドのイメージが強いので、
時計を販売している事を知らない人もいるようです。

しかし近年では、ブルガリの自主生産ムーブメントの開発や、
超複雑機構の、トゥールビヨンやミニッツリピーター搭載時計を製造するなど、
時計製造の分野にも力を入れているようです。

今回ご紹介するのがブルガリエルゴン Ref.EG40BSSD

型番 EG40BSSD
ステンレス
サファイアクリスタル風防
ケース径 40mm
ケース厚 10mm
重さ約180g
自動巻き
日常生活防水
参考定価 550,800円

エルゴンというモデル名は、エルゴノミクス（人間工学）が由来名づけられました。
人間工学に基づいてデザインされた、曲線型のケースと一体型のベルトが特徴的なモデル。
ケース素材、ケースサイズに様々なバリュエーションがあり、男女問わず楽しめる時計。
現在、生産終了しているモデルですが、今なお人気があるモデルでもあります。

ブルガリエルゴン EG40BSSD を詳しく見ていきましょう！

文字盤は定番の黒色。
質感もツルツルしていて特に特別な加工などはしていないようです。他にカーボン素材もあります。
インデックスはシンプルなバーインデックスと、12・6時位置だけは大きめのアラビア数字インデックスになっていて、シンプルな文字盤に良いアクセントを与えてくれます。
実際、12・6時位置が大きく配置されていると、時間が見やすくて良いですね。

文字盤を拡大してみます。
ブランド名の『BVLGARI』と、自動巻きである証の『AUTOMATIC』の文字が印字されています。
印字されている文字には、歪みや滲みなどもなくキレイです。

針はえんぴつみたいな形のペンシル針を採用。
この個体は、経年変化の影響でしょうか。針にキズや腐食が出てきてしまっています。
このようになると、次回のオーバーホール時に交換をした方が良さそうですね。
放置すると針全体にまで腐食が進み、ボロボロになってしまいます。

裏蓋に『Ergon』とモデル名や型番の『EG40S』、その下にシリアル番号が彫られています。
型番の『E40S』には恐らくですが、
モデル名エルゴンのケース40mmでステンレスモデルの意味があると思います。
モデル名が裏蓋に彫られているのは、ブルガリの時計の特徴でもあります。
ロレックスなんかは裏蓋に何も書かれていないので、
素人には型番や製造番号などは保証書などがなければ難しいですからね。

両サイドにあるくぼみに工具を差し込んで裏蓋をこじ開ける構造。ねじ込式ではなさそうです。
下手な業者にやられるとくぼみ部分にキズがつくので注意してください。
出来れば高いですが正規のオーバーホールをおススメします。

このように横から見ると曲線的で、ケースとブレスが一体になったようなデザイン
であるということが分かりやすいです。
それにしても、ケースとブレスを固定しているネジが異常にデカいです。
ベルト交換とかする時、大きいと外しやすいし、ネジ山潰さないで済みそうだから良いですね。

リューズはシンプルで、特にブルガりのロゴなどは彫られていませんでした。
正直、この丸みもあってゴツさもあるデザインのケースに、
このシンプルなリューズはちょっと違和感がありますし、
もう少し大きい方ががバランスが良く、操作性も良くなると思います。

ケース厚は一番分厚い部分で約10mm。一番薄い部分で約7mmです。
自動巻き時計なのに、ケース厚10mm以下で製品化しているとは、さすが一流ブランドですね。

正面から見た丸みがあるデザインと、持った時の重さから想像していたのは、
もっと厚みがある時計だと思っていた私は『意外に薄いんだ』って少し驚きました。

ブレスレットは凹凸があるデザインで見た目はゴツゴツしていて重量感があります。
全体的にヘアラインみたいなツヤがない加工がされていて、キズが目立ちにくいです。
正直、このデザインだけを見ると、着け心地は悪いそうだなぁと思いました。

しかし、腕に着けてみると着け心抜群です！
さすが人間工学に元づいて時計デザインをしているだけあって、
ケースとブレスレットの相性はよく、快適な着け心地を実現してくれます。

写真を見ていただければわかるように、ケースとブレスが腕に合わせてピッタリフィットしてます。
ただ、重さ約180gは結構重く感じてしまい、もう少し軽ければ言う事なしですね。

バックルは、ブレスと一体化していて凹凸がほとんどなく非常にスッキリしています
ブレスの厚みが結構あってぶつけやすいので、
時計を着けてのパソコン作業などには向かなそうです。

クラスプは観音開きのシングルロック仕様。
上下のプッシュボタンを押すと簡単に外すことが可能です。

このモデルの問題点は、クラスプ部分はかみ合わせが緩くしっかりとロックされません。
その為、プッシュボタンを押さなくても簡単にすぐ外れてしまって、少し不安が残る作りです。
まぁ、クラスプの微調整はメーカーで無料でやってくれるみたいなので、
少しでも気になったら相談してみるのも良いかもしれませんね。

普段使っていく上で大事な精度も調べてみました。
平置き（文字盤を上にした状態）だと、日差は約-6秒で、
機械式時計としてはなんら問題の範囲内ですが、
リューズを下にした状態（時計を腕に着けて腕を下におろした状態になる）だと、
写真のように急に乱れて、日差約+30秒になってしまいました。

あくまでも機械で計測しただけなので、これをもって精度が悪いと言えませんのでご注意を。
実際、着けている人に話を聞く限りはそこまで精度は悪いと感じなく、
月1回程度、時刻調整すれば問題ない位の精度のことです。

試しに、知人のロレックスデイトナ Ref.116520も精度を測ってみましたが、
平置き状態に関しては、日差+1秒。リューズ下状態で日差+5秒と抜群の精度をたたき出し、
もちろん値段が違うので比較できませんが、時計専門メーカーとの違いを改めて実感しました。

ブルガリエルゴン Ref.EG40BSSDの相場

2016年12月5日現在の新品相場

via search.rakuten.co.jp

2016年12月5日現在の中古品相場

via search.rakuten.co.jp

今ブルガリのエルゴン Ref.EG40BSSDがいくらで購入できるか調べてみました。

定価が約55万円ですが、中古品は約10万円、
新品でも定価の半額近い28万円前後で購入できちゃいます。
一流ブランド、ブルガリの自動巻きの時計が約10万円で購入できるなんて、
めちゃくちゃコスパがいいモデルでもありますね。

でも中古品で10万円位で販売されているということは、もし手放すとしたら、
5、6万円位にしかならないということですかね⁉
もし定価で購入していたらとてもショックな金額です。

まとめ

ブルガリのエルゴンを実際に着けてみて思ったことは、
正直、55万円もする時計には残念なことに見えませんでした。
実勢価格の、10～28万位が妥当なのかなと思いました。
55万円あれば、時計メーカーのそこそこのモデルが買えますからね。

でも、シンプルな飽きがこないデザインで、着け心地も良いので、
日常使いには適したモデルで、比較的長い間使える時計だと思いました。