2021/12/13 聖徳太子
ブルガリといえばジュエリーブランドというイメージが先行している方も多いとは思いますが、革新的な切り口をしてた腕時計も目を引きます。
その中でも特にブルガリらしく注目を浴びているアルミニウムについてご紹介致します。
via: https://www.bulgari.com/ja-jp/103382.html
ブルガリはスイス時計産業とは異なるアプローチによって時計を展開しているブランドです。
ローマの歴史とブルガリの荘厳なテイスト、思想の関わりを強調した展開です。
ブルガリはジュエリーとしての地位が確立しており、ジュエリーとしては他ブランドよりエレガントで、ローマ建築をインスピレーションとした荘厳なテイストがアイコンとなっています。
こちらのアルミニウムというモデルは1998年に発表されました。
今でこそ異素材のコンビネーションは多く認知されていますが、当時このような時計は珍しく、異端な切り口からのブルガリらしい展開です。
既成概念を覆し、斬新なデザイン。
アルミニウムはステンレスの3分の1の重さです。これにより着用ストレスを大きく軽減されました。
アルミケースはミリタリーウォッチを想起させ、インダストリアルな雰囲気を醸し出しております。
また、ラバーを着用するというのもよりスポーティな印象を与えます。
当時、アルミニウムがいかにインパクトを残したというのはウォッチのカラーを全面塗装したアリタリア航空のジャンボジェット747の機体に表れています。
この斬新な発想はオーデマピザのロイヤルオークオフショアにも影響を与えたとも言われています。
ユニセックスの時計も当時新しく、この切り口もブルガリらしいジュエラーきってのアイデアだなと思います。
ジェンダーや年齢など固定概念を崩すことをコンセプトに提案されてきたアルミニウムは独創的な芸術性が評価され、ブルガリを代表するタイムピースの一つとなります。
アルミニウムは一度廃盤となり、2020年アップデートされて復活を遂げました。
過去のモデルは38ミリのクォーツと44mmの自動巻のみの展開でしたが、新しい展開は40mmの自動巻のみ。
アルミニウムの合金はより耐久性を増し、ラバーの技術的な特徴も改良されました。
初代モデルのアルミニウム6401から、アルミニウム6082へと進化。
酸化皮膜コーティングが施され、耐摩耗性や耐腐食性に優れた素材になりました。
また、ラバー部分はフッ素ラバーを採用し、耐久性が大きく向上(旧型は「切れるヒビ割れる」ダメージが多い印象でした)。
フッ素ラバーは特に耐熱性に優れており、200°以上の熱にも耐えうる素材です。
実際、自動車、航空などにも使われている素材で、信頼性が伺えます。
一見すると、デザインはほぼオリジナルを踏襲していますが、細部のディティールは現代の技術が総集されており、ブルガリらしいスポーツウォッチとして健在しております。
今年からはGMT モデルも登場し、さらに注目度を上げているモデルです。
まとめ
シンプルさを残しつつ、目を惹くデザインウォッチ。
年齢や性別、流行にとらわれないものとして、これからも健在し続けるモデルであると感じます。
固定概念に囚われないというブルガリのコンセプチュアリーな一面を持ち、より挑戦的な意思が感じられます。
是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではまた!