2021/12/27 聖徳太子
ピアジェのアルティプラノは「薄さ」において特別に拘り作られた腕時計です。
こちらはピアジェの原点を感じられるモデルでもあります。
アルティプラノに込められた歴史背景、熱意を今回ご紹介できればと思います。
via:https://www.piaget.com/jp-ja/watches/altiplano
ピアジェというと驚異的な薄型腕時計がトレードマークのブランドです。
ピアジェは創業当時から優秀なムーブメント工房として活躍しておりました。
ジュエラーとしても名門でありつつ、時計の部門も創業当時からこだわりを持って作られており、高い技術が見受けられます。
40年代から自社ブランドとして時計作りを開始します。
ピアジェの大きな個性として薄型というところにあります。
それまでは複雑機構を搭載したモデルが時計として、技術力を誇示できるものとして認識されていました。しかしピアジェは技術力を薄型に注力したことによって他者とは一線を画す時計として差別化を図ることに成功。薄型時計の金字塔として時計業界に認知されました。
薄型ムーブメントはムーブメント製造工房としての技術を駆使して、薄型ムーブメントを作られました。この技術はものすごいことで限られたスペースに複雑な100をも超えるパーツを敷き詰められております。
ピアジェのモットーとして「常に必要以上にいいものを作る」というところがこの薄さに秘められておりますね。
代表的なムーブメントは57年に製造された「9P」という僅か2mmの極薄手巻きムーブメントです。
最高に薄いという点とエレガンスな佇まいは手首を彩るセレブ達のマスターピースとして憧れを持たれます。
当時このエレガントで美しい時計をドレスアップに使うというものが最新のモードであり、憧れのスタイルでした。
60年には「12P」の自動巻ムーブメントの時計が発表されます。時計のケースの薄さは自動巻ムーブメント時計で僅か2.3mmと驚異的な薄さの時計が発表されます。
ただ薄いという訳ではなく、36時間のパワーリザーブを持つというところもまたピアジェの技術力を伺えるポイントですね。
ただ薄さを追求するだけでなく、デザインとしての美しさ、実用性を兼ね備えている時計作りには感激を覚えます。
アルティプラノは南米アンデス山脈の高原地帯が名前の由来となっております。
高原の純粋さ、高原の彼方の地平線を思わせるコレクション。
1957年の極薄ムーブメントウォッチを現代風にリメイクされた時計です。
ケースサイズ43mmとやや大きめですが、ピアジェ特有の薄さを生かしたシャープな印象になっております。
ラグにも工夫が施されており、ラグをケースの一段下に設置することで見た目の薄さをキープ、またラグに角度を持たせることで着用感も向上しております。
文字盤はブラスト処理を施し深みのあるカラーに。薄さだけでなくデザイン性も抜かりなく高次元なものとなっております。
まとめ
薄くてエレガント。
ただそれだけでなく、背景や技術力に目を向けてみるとまたピアジェとしてのブランドが好きになれますね。
他とは違う、高級感のあるドレスウォッチを検討している方は特にオススメのモデルです。
ではまた。