エル・プリメロ 歴史をあらためてふりかえる
このサイトの常連の方にとっては常識かも知れません。しかし、あらためて時系列でふりかえります。
まず構想は1962年から始まります。当時はクロノグラフムーブメントはロレックスもそうですが全て「手巻き」でした。
そこで、Zenith(ゼニス)はの経営陣は1966年から1967年に自動巻のクロノグラフムーブメントの製作を決定するのです。
その時に既に毎分36,000振動で1/10秒の計測が可能なムーブメントというコンセプトで製作した、ゼニスのHPに書かれています。
そして1969年1月10日にゼニスはエル・プリメロの完成を発祥の地であるル・ロックルで発表します。
世界初の自動巻クロノグラフムーブメントの記念すべき年の直後、クオーツショックの波はこの革新的なムーブメントを発表したゼニスにも及ぶのです。
REBIRTH(復活)
この素晴らしいニュースの翌々年1971年にゼニスは売却されます。その後、ゼニスのレジェンドシャルル・ベルモの『英断』に守られたこのムーブメントは1980年から1981年にかけて再び蘇るのです。
その結果、ロレックスのデイトナが1984年から自社のデイトナにこの名機エル・プリメロ を搭載して発売されます。
あのプライドの塊、ロレックスも自社開発できなかった自動巻クロノグラフ、今もこのムーブメントを超えるムーブメントは無いとまでいわれます。
しかし、いつの日か開発されることを僕は期待しています。
それはシャルル・ベルモたち時計職人たちも同じ想いだったでしょう。
その理由は彼らが皆エンジニアだからです。
エンジニアの夢は技術が進歩すること、それを否定するとはともて考えられません。
歴史を賞賛して、認識することが大事
最近個人的に最も欲しい時計がこのエル・プリメロ を搭載したゼニスのクロノマスターです。理由は僕も時計好きを自負しているから他にありません。
この歴史的名機を搭載した腕時計のひとつくらい所有したいと思うのは自然ですよね。
僕ら時計好きができることはこのような、歴史的アーカイブを賞賛して腕時計として身につけることだと考えます。
そして、僕と同じ想いを持った人たちは意外に多いこともわかりました。
トケマーでも僕はゼニスの腕時計をよくブックマークしておくのですが、すぐSOLDOUTになります。
ロレックス以上に人気?とも感じます。
ゼニス、クロノマスターは人気ある腕時計
私は現在ヤフオクでも、ゼニスの特にクロノマスターを中心に探しています。しかし、気にいった腕時計はなかなかありません。
またフリマアプリやオークションサイトでは正直真贋が怪しいモデルが多いのも事実です。
時計ショップのアカウントであれば、そんなに問題はありませんが、個人レベルや単なる転売のみを考えたアカウントでは本当に注意が必要です。
付属品に不備があったり、ブレスレットが純正で無いものも多くあります。REFナンバーの最後がCとなっているのにメタルブレスレットで出品している出品者も多いです。質問でレザーブレスレットは?と聞いても「写真が全てです」とのみ回答してくる出品者がほとんど。
そのため、このようなオークション系で腕時計を探す場合は細心の注意が必要です。また入札前に出品者へ疑問点や不明点を確認し真贋含めて自己で解決することが求められます。
ゼニスエル・プリメロ 50周年モデルはどんなのがあるか?
僕が探しているモデルはクロノマスターオープンREF03.2085.4021/51.C700です。前にトケマーでも売っていたのですが、売り切れました。
今はなかなかトケマーにも出品されませんが待ち続けます。
このようにゼニスの時計は中古でも人気が高く、質の高い腕時計はすぐに買い手が付きます。
私が探しているモデルもそのシャルル・ベルモのトリビュートモデルでいわゆる、アニバーサリーモデルに近いものです。
そのために人気があるのでしょう。
このゼニスのエル・プリメロ 誕生50周年モデルはいくつかあります。そのうちひとつが上の18.A386.400/69.C807です。
お値段は正規価格が¥2,235,600(税込)、増税前に購入がおすすめです。
エル・プリメロ 50周年の今年いっぱいはゼニスに注目ですね。