2022/02/22 聖徳太子
トラディショナルは18世紀から受け継がれる伝統を表現したモデルです。
この伝統と前衛的なオープンワークが融合したトラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイスについてご紹介いたします。
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トラディショナルはヴァシュロンコンスタンタンの中で最もクラシックなラインであるパトリモニーの中のワンモデルという位置付けでした。
このクラシックな作りは長くから続く永遠の定番モデルであり、トラディショナルの特徴であるドーフィン針、レイルウェイトラックは1815年の懐中時計からインスピレーションを受けたデザインコードです。
トラディショナルは2007年から誕生し、初めはパトリモニーのワンモデルというところから、パトリモニートラディショナルという名称。
トラディショナルが誕生する以前のモデルはモデルはパトリモニーコンテンポラリーという名称となります。
7年後の2014年からそれぞれのシリーズが独立し、パトリモニートラディショナルはトラディショナル。
パトリモニーコンテンポラリーはパトリモニーと変更されます。
トラディショナルの特筆すべき点として名前の通り伝統を重視した時計作りであることです。18世紀の伝統を受け継ぐディティールが大いに感じられるモデルです。
ケースバックに細かく刻まれたコインエッジ、レイルウェイ、ドーフィン針、バトン型インデックスと調和の取れたシンプルなプロポーションは永遠の定番といえるスタイルです。
このドーフィン針、バトン型インデックスは2面のファセットで光を反射させ文字盤に奥行きをもたらします。
今回紹介させていただくトラディショナルコンプリートカレンダーオープンフェイスはこの伝統の中に前衛的な感性を追加させたモデルです。
アバンギャルドなオープンワークにも関わらず、気品に満ちた表情はトラディショナルの伝統的なデザインコードを尊重されていることから生まれるものです。
この新作カレンダーモデルは日付、曜日、月、ムーンフェイスが配置されております。文字盤はアバンギャルドなオープンワークとなっており、メカニズムが視認できるデザインです。
カレンダーモデルは小窓表示が一般的であるのに対しこのモデルはサファイアクリスタルで透明デスクプリントされたものを使用し、一週間、一ヶ月を指し示します。
6時位置のムーンフェイスも特徴的で、下部を半透明にしたサファイアクリスタルのマスクを使用し、月相の変化を表現します。
文字盤上部には中央に向かって縦模様のギョシェ彫のデザイン、その上の周縁にデイト表示を配置、指針表示によって日付を指し示します。
カラーリングは地板とフリンジは腐色耐性に優れたNACガルバニック処理の施されたスレートグレー。ダイアル中央部に見える金色の歯車とのコントラストが光ります。
ムーブメントはcal2460QCL を搭載。これは完全自社ムーブメント2450を発展させた機械です。
こちらのモデルはシースルーバックとなっているためこのムーブメントを裏から覗くことができ、ローターにはヴァシュロンコンスタンタン のアイコンマルタ十字がデザインされております。
まとめ
オープンワーク、複雑機構となるとかなり煩雑になりがちですが、トラディショナルの調和の取れたの中でコンプリケーションを落とし込んでいるため、見事なバランス感覚を保っております。
最高峰のデザイン時計是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではまた。