最高級時計の代名詞、パテックフィリップ。今回はその中でも非常に人気の高いスポーツモデルノーチラスの5711/1Aについて書いていきます。
ステンレススティールのモデルですが定価は300万超え。現在の中古市場でも300万超えはあたりまえです。同じステンレススティール使用のモデルは文字盤のカラーが白も存在します。白のほうが市場の相場はやや下がり一般的には300万以下の売価がほとんどです。
初代ノーチラス 3700/1通称ジャンボです。登場は1976年。後にジャンボと言われるようなったのはケースサイズが40mm近くあり当時としては大きいんです。その為ジャンボと言われるようになりました。
厚さは7.6mm。薄いですね。その薄いケースの中に収められたムーブメントはルクルト製cal.920ベースの自動巻cal.28-255C。このcal.920はオーデマピゲの初代ロイヤルオークやヴァシュロンのオーバーシーズの前型の222でも使われています。
雲上三大ブランドの中は全てルクルト‥。ルクルト凄いです。
Cal.920厚さは自動巻にもかかわらず2.45mmしかありません。これもパテックから要請があって作られたとか。そんな傑作を作っておいてルクルト自身はcal.920搭載しなかったらしいです。何故でしょう。壊れやすい?ノーチラスはCal.920改良しましたが、ロイヤルオークはそのまま使いました。
1982年発売モデルの3800/1Aです。ケースも34mmと3700/1に比べて小さいです。日本人の腕には手頃のように感じます。値段は手頃ではないですが中古市場で200万弱くらいでしょうか?5711/1Aより少し安いですね。ノーチラスらしいブルーのダイアル以外にも黒のローマ数字のダイアルも人気です。
この黒いダイアルはブルーよりも価格は同じか少し上に推移しています。かっこいいですね。あと3800/1Aは少ないですが白文字盤も存在します。
3針のモデルを比較していくと私的には大きい5711/1Aやジャンボのサイズ感が好きです。賛否両論ございますが。
どうでしょうか?私の腕には大きいようにも見えますがつけ心地は最高です。
ヘアラインとポリッシュが何ともすばらしいブレスレット。金無垢よりも手間がかかるそうで作るのが大変らしいです。
サファイアクリスタルのケースバック。21金のローターが光ります。
そしてパテックシール。2008年までは品質規定の最高級スイス時計の証であるジュネーブシールが刻まれていました。2009年からはそのジュネーブシールを超える品質基準のパテックシールになりました。
単純にステンレスで300万、そう考えると高いですが、外装パーツも中のムーブメントにしてもそれだけの価値は多いに感じます。
さすがにこれ以上価格は上がらないでしょ?と思っていても年々上昇していきます。3700/1Aジャンボはさすがに見つけることも難しいですが5711/1Aは市場にあります。買える今、一生物として手に入れてみる価値があるのではないでしょうか?
自動巻ムーブメント
センターセコンド
ブラック・ブルー文字盤、夜光ゴールド植字インデックス
ねじ込み式リュウズ
サファイヤクリスタル・バック
12気圧防水
ステンレススチール仕様
ケース径(10-4時方向):40 mm
◆ムーブメント
自動巻ムーブメント
324 S C
日付表示
センターセコンド
外径:27 mm
厚さ:3.3 mm
石数:29石
受けの枚数:6枚
部品総数:213個
テンプ:ジャイロマックス
毎時振動数:28 800 (4 Hz)
連続駆動可能時間:最小35時間、最大45時間
認定刻印:パテック フィリップ・シール