「RICHARD MILLE」(リシャール ミル)
という時計ブランドです。
好きな方は当然ご存知ですよね。
2001年にブランド創業と比較的新しい時計ブランドです。
新しいと言っても16年目ですが、
腕時計の老舗ブランド「パテック フィリップ(創業178年目)」
などと比べるとたかが16年。
しかしながら、このブランドは一切の妥協や見せかけの技術などを排除し、徹底したモノづくりを極めた超高額時計を武器に急成長を遂げております。
私を含め一般人が手にすることのできない腕時計がほとんどのラインナップ。
いつか欲しい!!
なんて思う気持ちすら起きない価格設定。(一般的な家買う額と同じ)
見て楽しみましょう。
ちなみに画像は「RM001」というモデルです。
リシャールミルが世界に最初に発表した時計です。
しょっぱなが、「トゥールビヨン」・・・。
「私の時計にコストは関係ない」
と発言をしているらしいです。
その言葉通り、リシャールミルのコレクションでシンプル(複雑機構のない)な時計の機械の地板等は加工のかなり難しい「チタン製」だそうです。
どういう事かというと、チタンは加工にはかなり難しいらしいです。
言葉の通り、製造の上で破損は失敗がとても多くリスクが大きい。
現状完成までに6割の地板が廃棄処分になると書いてあったので、その難しさが分かります。
型番:RM 07-02
ケースサイズ:46.75mm×32.90mm×14.35mm
防水:30M
その他:50時間パワーリザーブ
これです。
この時計ケースの素材何で出来ていると思いますか?
これの事ですかね?
2016年の新作
ウブロのビッグバン ウニコ サファイア(Ref.411.JX.4802.RT)
最近雑誌でも見ますよね。
オールスケルトンなんて今まで無かったですもんね。
定価は何と驚愕の6,620,400円。
これが700万弱だし、ピンク色だし、ダイヤあるし少し珍しいとか入れても
1000万位?クロノとかも付いてないし2針だしね。
なんて個人的に思ってましたが、値段見て次元が違いました。
桁がずれる。
124,200,000円
いちじゅうひゃくせんまん・・・・・・・・億。
1億円オーバーです。
これ1億円の時計です。
トゥールビヨンやミニッツリピーターやグランソネリ等の
複雑機構の搭載されたモデルならまだしも、2針の自動巻きですよ。
ご覧のとおり、ピンクの透明ケース。
「ピンクサファイアクリスタル」をケースに採用してます。
製作方法をどうぞ。
①全体にムラのない濃くも薄くもないきれいなピンク色の
サファイアクリスタルの固形ブロックを製造します。
②製造されたピンクサファイアクリスタルの固形ブロックを切削加工して、
ベゼル、ミドルケース、裏蓋を製作します。
③ケースに合わせて製作した18KRGのインナーベゼルやリューズ、
機械をはめ込み完成です。
文にすると簡単ですね!(笑)
上記①~③の解説しますと、
①きれいなピンクサファイアにするのに数年の試行錯誤があってのあのピンク色らしい。
②ベゼル、ミドルケース、裏蓋の製作には430時間の削り出し及び、
350時間の研磨等含め作業工程は1本1000時間を超える加工が必要。
③機械とその他パーツをはめ込んだら完成ですが、機械のローター等に
ダイヤが埋め込まれるなど細部に至るまで丁寧に製作されています。
サファイアってあの宝石のサファイア?って方もいるかと思いますが、
あの宝石のサファイアです。
硬さを表す数値「モース硬度」はダイヤモンドに次ぐ第二位の「9」です。
一般的な高級時計の風防には、サファイアクリスタルが採用されています。
このサファイアクリスタルはとても硬いので、キズ等はほとんど付きません。
だからこそ加工が超困難。
その硬い素材をケース全体に採用してしまう発想すごすぎですね。
加工が超困難な素材を使用し、1000時間(約40日)の作業工程を行いやっと完成する時計。
作業もただこなせばいいというわけではなく、一切のミスも許されない極限の状態。
ミスするとサファイアが欠けて使い物にならなくなる。
超高額な理由は、こういう訳なんですね。
ちなみに1000時間÷24時間=41日にしましたが、
寝ないで作業はできないので、1本作るのに3ヶ月くらいはかかるんですかね。
しかもミス出来ない3ヶ月。頭おかしくなりそうです。すごすぎです。
硬さの尺度。
更にいうと、「あるものをひっかいた時のキズの付きにくさ」です。
つまり、ひっかき傷がつくかつかないかのみの単位です。
世界で一番硬い鉱物で有名なダイヤモンド。
モース硬度は最高値(1~10)の「10」です。
ですが、ハンマーでダイヤモンドを叩くと普通に割れます。
絶対にやってはいけませんよ。もったいないから。
叩くと割れますが、
他の物質でひっかいたらダイヤにキズを付けることはできません。
ダイヤにひっかき傷をつけられるのはダイヤだけです。
※先端の尖ったもので圧をかけて削るともちろんダイヤでも傷は付きます。
ダイヤモンドは無敵!っていう印象が少なからずありましたが、意外と傷つくんですね。
世界に5本しかないんですってこのモデル。
世の中にはとんでもない時計があるんですね。
途中に出てきたウブロのクリスタルもすごいですが、
なんでこんなに金額が違うかといいますと、
素材自体は同じですが、工程が全然違います。
ウブロは各パーツごとに製作し、それぞれを組み合わせて作られていますが、
リシャールミルの場合は、ケースをくり抜いて製造しているみたいです。
この技術がとてつもなく難しいのだとか。
そんな、手間がとてつもなくかかる時計だからこそこんな金額になっているんですね。
タイトル通り誰が購入しているのか見てみたいです。