2022/03/08 聖徳太子
オメガと宇宙開発プロジェクトとは切っても切れない関係性があります。
本日は復活した ムーンウォッチ スピードマスター321 311.30.40.30.01.001についてご紹介いたします。
オメガスピードマスターは6回の月面着陸プロジェクトに携帯されたオメガの中でも最も名が知られたタイムピースです。
当時スピードマスターに内臓されたムーブメントキャリバー321は時計史の中で伝説として語り継がれてきました。
2019年にプラチナケースの特別モデルとして発表。その後2020年にステンレススチールモデルもローンチさせるということで大きな話題を呼びました。
キャリバー321はオメガとレマニア社が共同開発した精密なコラムホイール式クロノグラフです。
レマニア社は1992年よりブレゲのムーブメント製造部門(現ブレゲ・マニュファクチュール)に吸収されましたが、パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンなどのムーブメントも手がけていたクロノグラフムーブメント界の名門です。
コラムホイール式は高級クロノグラフに採用されている方式です。
ホイールが一方向に回転することにより、クロノグラフを動かすパーツがそれぞれ作動します。
これによってスタート・ストップ・ブレーキの動作が精密に調節が可能となります。
321の後継機キャリバー861からはコストを抑えたカム式に変更されております。
ゼンマイはブレゲひげぜんまいを採用しております。
こちらはヒゲゼンマイの外端を持ち上げ内側に巻く方式をとっており、テンプの中心部がずれにくいという特徴を持ちます。
これによって同心円状に振動するため、天真が受ける側圧が小さいという特徴を持ちます。
レマニア社とブレゲの関係も見えるディティールですね。
キャリバー321は名門クロノグラフメーカーレマニア社の手によって高性能クロノグラフのディティールが大いに採用されています。
新生スピードマスタームーンウォッチ321は1965年宇宙遊泳遠行ったエドホワイトが着用していた第3世代がモチーフです。
タキメーターの90の斜め上にドットが打たれているドットオーバー90。ホワイトエナメルのタキメーター。
ヴィンテージスタイルのオメガロゴなど緻密に原点を再現しています。
当時のモデルのベゼルリンクはアルミニウム製でしたが今作からポリッシュ仕上げのブラックセラミック製に変更。
風防もプラスチック製からサファイアクリスタル製に変更。当時のものより堅牢製がアップデートされた仕様です。
また、ケースバックはシースルーバックとなっており、名キャリバー321が覗き込めるようになっております。
原点のデザインは残しつつ現代の技術によって実用性をアップデートしていくオメガの時計作りの本質が伺えますね。
まとめ
オメガスピードマスターはの相場は昔と比べると上昇しております。
歴史を辿るとやはりロマンが感じられる時計ですね。
スピードマスターをお探しの方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
ではまた!