日経新聞の記事の内容を一部抜粋要約してみましょう。
簡単に言いますとセイコーホールディングスは高級腕時計シリーズ「グランドセイコー(GS)」のブランド力強化に乗り出す。とのことです。
その内容はというと、まず文字盤から「SEIKO」のロゴを外し、売り場デザインも一新する。(中略)現在は文字盤の12時の位置に「SEIKO」、6時の位置に「GS」のロゴが入っているのはご存じだと思いますが、今後は12時の位置にに「GS」を置くという方針のようです。
24日に限定発売する初代グランドセイコーの復刻版から採用し、店頭には5月から新たなロゴ配置にした商品を順次供給する。とのこと。
確かに、現在のGSには、「SEIKO」と「GS」の両方のロゴが入っていますね。それを「GS」だけにしてしまおうというわけですね。
ロゴの変更と同時に、いくつかの施策も行われるようです。
以下、日経新聞より抜粋要約。
主力ブランドの大規模な改革は創業依頼初めてであり、価格とブランドイメージを引き上げ高級時計に強いスイス勢に対抗するための手段を講じる目的とのことです。
ダイバー時計などのスポーツラインを新規投入するほか、働く女性の増加で販売好調な女性向け商品も充実させていく。
現在のGSの中心価格帯は50万~70万円。独自の「スプリングドライブ」を搭載し、漆などの日本の伝統工芸や職人による彫金技術を生かした100万円超の高付加価値商品も増やしていく予定。
売り場のイメージも刷新し、現在は青を基調としているが、新たにシルバーも用いる。
「サービスの充実は高級ブランドにとって必須」(服部真二会長)として、アフターサービスの保証期間を従来より1年延ばして3年にするというお客様目線に立ったサービスも充実してくれるとのことです。
ロゴを変更するだけでなく、ラインナップの拡充、売り場の刷新、サービスの向上、を行ってブランドイメージを高めていこうというわけですね。
セイコーと聞いて、皆さんはどんなイメージがありますか?
クォーツ
に尽きるのではないでしょうか。
近年は、GSの躍進もあって大分薄まってきてはいますが、それでもやはりセイコー=クォーツというイメージはなかなか拭い去るのは難しいでしょう。
かつてセイコーが起こしたクォーツショックとは、それほどまでにインパクトが強く、革命的なことで合ったことの証ではあるのですが、
機械式時計の需要が盛り返している昨今においては、セイコーのGSブランド推進の足かせになってしまっているということでしょうか。
しかし、ブランド名でもある「SEIKO」のロゴを取り払ってしまうというのは、なかなか簡単にできることではありません。
イメージとしてはトヨタのレクサスに近いでしょうか。
レクサスはトヨタのブランドではありますが、レクサスという一ブランドとして確固たる地位を築いています。
トヨタでは高級なイメージは湧きませんがレクサスは高級なイメージありますよね?
セイコーも同じような路線を目指しているのではないでしょうか。
いつか、GS=セイコーではなくGS=高級機械式時計というイメージになる日が来るかもしれませんね。
現在、3月23日の19時の為まだ確認はできていませんが、記事に書かれている、初代グランドセイコーの復刻版は、恐らくバーゼルワールドで発表されるであろうと思われます。
追記:3/23で発表されましたね。詳しくは下記リンク。
初代グランドセイコーの復刻版というと、2011年にも発売されていますね。
それがこちら
Ref.SBGW033
限定1300本
クロコダイル
ボックス型サファイアガラス(無反射コーティングつき)
日常生活用防水(3気圧防水)
耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
〔ケース外径〕 35.8mm 〔厚さ〕 11.0mm
メカニカルムーブメント キャリバー9S64
手巻
最大巻上時約72時間(約3日間)持続
同時期に、YGモデルとプラチナモデルも限定130本で発売されました。
ロゴの変更だけでなく、様々な動きを見せているセイコーとGS。
果たして、今回のバーゼルではどんな発表があるのでしょうか?
今後の動きに注目していきましょう。
詳しくはまたウォッチモンスターの他のライターの記事が出ると思いますのでご確認下さい。
最後に私個人の思いを述べさせていただくと、
セイコーという名前にプライドを持ってほしいなと思います。
日本発の時計ブランド「SEIKO」として世界に認められることを願っております!