2022/6/3 こふ 1582文字
日本を代表する高級時計メーカー グランドセイコー(Grand Seiko) 。
今回は2021年発表モデル「創業140周年記念限定モデル SLGA007」を実際手に取る機会がございましたので、実機レビューをしてまいりたいと思います。
グランドセイコー SLGA007 基本スペック
リファレンス:SLGA007
ケースサイズ:40mm
ケース厚:11.8mm
素材:ステンレス(SS)
防水性:日常生活用強化防水(10気圧)
ムーブメント:スプリングドライブ 9RA2
パワーリザーブ:約120時間(約5日間)
ダイアル:ブルー
備考:2021年発表モデル 世界限定2,021本(うち国内500本)
2017年にグランドセイコーがセイコーから独立してから最上位モデルの価格設定をハイエンドに移行させました。そして今回ご紹介するSLGA007にはスプリングドライブの最新キャリバー 9RA2 が搭載されています。2021年はセイコーの創業140周年ということもあり、いくつか特別モデルが発表されましたが、SLGA007"水面"とSLGA008"年輪"の2本は目玉モデルといえるでしょう。
(う、美しい・・・)
諏訪湖の湖面をイメージした文字盤デザイン"水面(ミナモ)"。鮮やかなブルーの波模様となっており、自然の情景を見事に時計に落とし込んだ一本となっています。文字盤表面は複雑な凹凸で角度によって表情を変えます。この文字盤だけでかなりのコストがかかっていると思います。また、秒針の動きはスプリングドライブ特有の「スイープ運針」は静かな湖畔のイメージと重なり相性もマッチしています。スイープ運針の動きも動画で載せたかったのですが、こちらには載せられないので割愛。泣 気になる方はYouTubeで「スイープ運針」で検索してみてください。
ケースの厚さは11.8mmとスプリングドライブの薄型化にも成功しました。文字盤上のパワーリザーブをムーブメント側に移し、厚さをなくしました。さらに最新キャリバー9RA2には"デュアルサイズバレル"という大小2つの香箱が内蔵されています。メインのエネルギー供給を大きい香箱が担い、トルクが下がった時に小さい香箱が機能を発揮する仕組みとなっており、限られたスペースの中で5日間というロングパワーリザーブを実現させました。デザイン良し、機能良し。定価990,000円(税込)とやや強気の価格設定もこれらなら納得。。海外メーカーでこのスペックなら余裕で100万円オーバーでしょう。
グランドセイコーのデザインコードをしっかり継承しつつ、より薄くして実用性を高めた一本といえます。2,021本限定モデルですので裏蓋には●●●/2021 と刻印されています。
ブレスレットは3列のブレスレットとなっており、駒も薄めに作られているので腕に吸い付くような滑らかな装着感となっています。薄型化しているため、ストレスなく使えそうです。バックルには「GSロゴ」をかたどった18Kイエローゴールドのワッペンがあしらわれています。
リストショット。
ケースサイズは40mm。私の腕周りは約16.5cmで一般的なサイズだと思いますが、着けたところちょうどいいサイズ感でした。何よりケースが薄いので着けていてもストレスを感じません。ザラツ研磨による歪みのないケースも調和が取れていて完成度の高い一本と言えます。
【まとめ】
今回は2021年に発表された新型グランドセイコー SLGA007 をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。個人的な感想としては創業140周年記念にふさわしい完成度だと思います。
2022年4月現在の実勢相場は、定価オーバーの〜120万円前後となっております。発売から1年も経っていないので、まだ流通量はさほど多くないですが、最近になって国内の並行店でもちょちょくみかけるようになりましたね。110万円〜120万円の価格帯なら「即売れ」といった印象です。定価オーバーの価格となってますが、ロレックスのように定価の2倍、3倍という訳ではないので、狙っている方は並行店の入荷状況もチェックしてみてはいかがでしょうか。