腕時計は人前に出る時の必須アイテム
腕時計の機能は時間を示す機能だけではありません。人前に出る時の身だしなみのひとつと考えるべきです。
世界を見渡しても腕時計をつけないで人前に出る人たちはいません。
政治家、実業家が登壇しスピーチをする時、腕時計無しの人は思い浮かびません。
上の写真はホワイトハウスでの大統領報道官の会見です。政治家でなくともスピーチをする人たちはほぼ皆、腕時計を付けて登壇します。
言ってみれば、腕時計をしないで人前に出ることは【裸】で現れていると同じレベルかも知れません。
腕時計は身だしなみのひとつ
政治家や公的な立場の人、企業トップや重役のように社会的な地位が上がれば上がるほど、腕時計装着率は高まる傾向にあります。
それはビジネスの世界の一般会社員レベルでも同じです。
腕時計を付けないで時間を見るのにスマホや携帯を見たら、上司から間違いなく叱責を受けるでしょう。
社歴の若い人も同じです。学生さんでも就活で腕時計は必須と大手就活サイトに書かれており、意識の高い人たちほど腕時計はmustになってくるはずです。
つまりこの世界で生きる限り腕時計は必要で、腕時計を付けないことがアイコンになる、カリスマ的な人間にならない限り僕は必要だと考えます。
これは腕時計が身だしなみアイテムのひとつとして社会で広く、認知されて来たからです。
また良質な服には良質な腕時計をする方が、ファッション的な観点から見ても好ましく思われるようになってきています。
そのため、良い腕時計=高級腕時計という考えも浸透してきました。
例えば上のオーデマピゲのロイヤルオークはその昔は時計愛好家しか知らない時計でした。
今は普通に買取店でも買取ブランド一覧に書かれるほど、身近になりました。
初めてこのブランドを知った時僕はオーデマピゲでは無く「ピケ」と読んでたくらいです。
今の時代もし、買取店で読み間違えたら失笑を買いそうですね。
このように手が届かないと思われてた三大時計ブランドは随分ポピュラーになりました。
なぜこんなに身近になったのでしょう?
それはまず時計の情報量がこの10年ほどで驚くほど増えてきたからです。
腕時計ブランドのヒエラルキーの変化、腕時計が身近になる
20年以上前のスイス時計ブランドはとヨドバシカメラの店内放送みたいなノリでした。
これは当時「ロレックス、オメガ、タグホイヤー」が日本市場でしっかりとした基盤を持っていたからです。
僕の所蔵している昭和60年(1985年)の雑誌でヴァシュロンコンスタンタンは『バセロンコンスタンチン』でした。
日本市場での彼らの地位はまだまだ、マニアックなブランドのひとつだったのです。
ヴァシュロンコンスタンタンは当時雑誌の企画、『名門スイス時計産業を巡る旅』の時計ブランドとして、紹介されていました。
僕のような時計好き少年(19歳)は憧れの眼差しで、この未知のブランドのページをめくった記憶があります。
当時の僕はジャガー・ルクルトや前述のヴァシュロン・コンスタンタンももちろん、知りませんでした。
ところがそれから10年もしないうちにインターネットが普及して一気に世界は狭くなりました。また円高が加速して、輸入品が購入しやすくなり、海外旅行も身近になります。
インターネットの普及と急激な円高によって多くの海外情報が日本にもたらされます。
これによって、ロレックス、オメガ以外の腕時計が日本に多く輸入されてきたのです。
人気ブランド以外の台頭は時計選びの選択肢が増えて、時計が身近になる大きな要因となっています。
それに伴い、時計ブランドのそれまであったヒエラルキーが崩れていくのです。
企業のグローバル化、時計産業も変わりユーザー目線の製品の増加
同じ頃、ラグジュアリーブランド再編の波が重なりスイス腕時計業界もグローバル化してゆきます。
これまでのような牧歌的な生産体制と非効率な流通網は整備されて一気に、マニアックなブランドが日本でも普通に店頭へ並ぶようになります。
特にリシュモン、LVMHが時計ブランドを傘下に収めてから、スイス時計業界は劇的に進化しました。
名門ブランドも意識が変わり、それまでの独りよがりな時計造りは影を潜めます。
マーケティングと戦略のもと、ユーザー目線での時計造りは腕時計の人気を高め、かつて無いほど腕時計が身近になってきました。
国内メーカーのレベルアップ
私の記事にも書いてある国内ブランドのレベルアップも見逃せません。
これによってスイス時計ブランドもより一層の努力が必要になっています。
この切磋琢磨によって価格設定は各メーカー、抑える傾向になっています。
また高級路線とカジュアルなライン、インフォーマルのようにコレクションのカテゴライズが
進みます。
このことが、腕時計がより身近になる要因になったのです。
腕時計不要論は過去の妄想
スマホがあるから腕時計は不要という声があることも事実です。
しかしそのスマホメーカーからスマートウォッチが多くリリースされて、売上が好調であるのはスマホユーザーもリストウォッチを求めていることの証でしょう。
腕時計不要論は根拠に乏しく、以前より腕時計はmustになっていると認識することが必要でしょう。
みなさん腕時計が欲しいと思ったら迷わず購入しましょうね!