SIHH2019(ジュネーブサロン)
2019年1月14日〜17日に世界最大級の腕時計見本市"SIHH2019"が開催されました。
オーデマピゲ、ランゲ&ゾーネ、ヴァシュロンコンスタンタン、IWC、カルティエ、ロジェデュブイ、リシャールミル、ジャガールクルトなど、そうそうたるブランドが新作を発表するSIHH。
そこで今回は三大時計メーカーの一つ、オーデマピゲの新型ロイヤルオークRef.15500のご紹介をしてまいりたいと思います。
ロイヤルオーク Ref.15500 は全5種類が発表!
Ref.15500OR.OO.D002CR.01(PG×レザー)
Ref.15500OR.OO.1220OR.01 (PGブレス)
Ref.15500ST.OO.1220ST.03(ブラック)
Ref.15500ST.OO.1220ST.01(ブルー)
Ref.15500ST.OO.1220ST.02(グレー)
SIHH2019のオーデマピゲの新作は各コレクションから全35種類のモデルが発表されました。毎年の事ですが、今年もすごい数を投入してきましたね。
その中でも注目すべきは3針ロイヤルオークの新作、Ref.15500ではないでしょうか。
Ref.15400の後継機にあたるこちら。ケースサイズはRef.15400と同じ41mmですが、ムーブメントが変更され、ケースの厚さも増しました。
Ref.15300が2005年発表、Ref.15400が2012年発表。そして2019年に新型Ref.15500が発表されました。
見事に7年周期で新作が発表されていますね。皆さまの中にも今年、新作発表を予想されていた方も多いのではないでしょうか。
比較しながらみていきましょう!
左が15400ST、右が新作の15500STです。前述した通り、ケースサイズは同じ41mmですが、文字盤デザインが少し変わりました。
まずパッと目がいくのは夜行インデックスの違いです。Ref.15400のバーインデックスは細くてシャープな印象を受けますが、新型Ref.15500のインデックスは幅が広くなり丸みを帯びたバーインデックスになりました。
インデックスが太くなった事により、視認性が向上しています。インデックスの長さも短くなったので印象はだいぶ変わりましたね。
文字盤をアップで見てみましょう。画像はブティック限定カラーのブルー。左が15400ST、右が15500STです。
新型はブルーの色味がより濃くなり濃紺ブルーのような色となっています。
12位置のAPロゴもサイズアップしており、文字盤全体のバランスが良くなった気がします。文字盤6時位置の"AUTOMATIC"の表記もなくなりスッキリしました。
また、新型は3時位置のインデックスがなくなり、デイトディスクがよりベゼル側に配置されるようになりました。
よく見るとデイトディスクも大きくなっていますね。Ref.15400はケースサイズの割にはデイトディスクが小さい気がしたのでこれは嬉しい改良ですね。
Ref.15500の目玉!新型キャリバー "4302"
先代の15300ST、15400STに搭載されてるムーブメントは同じCal.3120でしたが、今回発表された15500は新型キャリバーCal.4302。とうとうムーブメントが変わりました。
Cal.4302は、先代のCal.3120よりもさらに現代的に改良されています。
まず振動数ですが、先代に搭載されていたCal.3120は21,600振動(ロービート)でしたが、Cal.4302は28,800振動(ハイビート)になりました。
さらにパワーリザーブは60時間から70時間に延長され、大幅にスペックが向上しました。渾身の自社キャリバーですね。
ムーブメントの変更に伴い、ケース厚も変わり、15400の9.8mmからRef.15500は10.4mmとなり、厚みが増しています。
実際に手に取ってみないと違いは分かりませんが、より重厚感のある作りとなっているのではないでしょうか。早く実物が見たいものです。
最後に・・・
こうして新旧を比べてみるとケースサイズは同じものの、全くの別物に見えてきますね。
文字盤6時位置のAUTOMATICの表記がなくなり、12時位置のAPのロゴもサイズアップしインパクトが増しました。
日付表示がベゼル側の位置に移動した点も、初代ロイヤルオークを彷彿もさせる作りで個人的に好きですね。
先代となる15400STは今も公式ホームページに掲載されていますが、ほどなくして姿を消す事でしょう。新型の発表に伴って生産終了になるであろう15400STもこれから楽しみな存在になりそうです。
画像右 Ref.15500ST