はじめに
こんにちは。ゆうきちです!
高い時計にはもちろんそれだけのこだわりや良さがありますが、手にしやすい時計の中にも最高にかっこいい時計はあります。
その中でも快進撃を続けるSEIKOが贈る新作ダイバーをご紹介します。
レビュー
SEIKO/セイコー プロスペックス ダイバー スキューバ Produces by LOWERCASE(※SBDN043 ¥43,200 税込)
セイコーのダイバーズウォッチは歴史が深く、1965年に初めて発表された国産初のダイバーから今まで、多くのファンを魅了してきました。
前回ご紹介したファーストダイバーの復刻も歴史とロマンあふれる素晴らしいモデルでしたが、ダイバーズすべての歴史を語るには時間が足りなさすぎるので、それはまた今度。今回はこの限定モデルの最大の特徴でもある、夜光についてお話していこうかと思います。
この限定モデルの夜光部分、よーく見るとインデックスと針の夜光が若干茶色っぽくなっているのがおわかりいただけるかと思います。
普通、時計の夜光はスーパールミノバという夜光塗料を使用しますので、白っぽく見えることがほとんど。しかし、あるジャンルに属する時計の夜光はこのダイバーのように黄色っぽく変色したものがあります。
それが「アンティークウォッチ(ヴィンテージウォッチ)」。
実は私、昨年の夏前まで関東のアンティークウォッチ専門店に在籍していたこともあり、その期間で数千というアンティークウォッチを見て触ってきました。
おおよそ1998年頃まで、“トリチウム”という夜光塗料が一般的に使われ、その後、“スーパールミノバ”という塗料に変更されていくのですが、この時代のトリチウムが日焼けをすると変色するんです。
これがアンティーク業界ではかなり重要視されるポイント。ムラなく、バランス良い茶色に焼けると「雰囲気がいい」として好評化、高価格化していくわけです。
実際、バランスよく焼けている時計は非常に渋くてかっこいいものが多い。
代表格はこれでしょう。↓
それではもう一度、今回ご紹介するSEIKOのダイバーを見てみましょう!
あれ、新作なのに夜光が焼けている!?
これ、実はわざと加工を施してこの色にしているんです。カッコいい…。
「じゃあ、いい感じに焼けているアンティーク買えばよくない?」と思ったあなた。それも選択肢の一つですが、実は注意したい点がいくつか…。
そのポイントとなるのは、アンティークのデメリットポイント。
①防水性が皆無
②通常の時計よりも繊細
③いい焼け具合の個体は少なく、高価
以上の3点です。
このデメリットを理解したうえでアンティークウォッチを楽しむ方々は、現行の時計を使用するよりも細かい部分に気を遣って時計と向き合っています。ですから、ガツガツ使いたいという方にはあまり向かないジャンルになりますね!
それがこのモデルであれば、ソーラーで電池交換不要ですし、200m空気潜水用の防水性を確保。まさに、がつがつ使っていただきたいヴィンテージ“風”のダイバーズウォッチなんです!
もちろん夜光は色加工をしているだけですので、しっかり視認性の良いスーパールミノバを使用しています。
「雰囲気のいいアンティークって興味あるけど、普段使いするのはこわいなー。」と思っていたそんな方には100%おすすめしたいモデルです。
しかし、この時計は限定モデル。実用性とデザインを両立させた点は素晴らしいですが、雰囲気のいいアンティークと同様、手に入りにくくなっちゃったのはちょっと残念な点…。
でも価格、雰囲気、クオリティを考えれば圧倒的に「買い」な一本です。もし購入されたいという方がいらっしゃれ早めの購入をお勧めします(^^♪
最後に
今年の国産は本当に豊作!プロスペック、プレサージュとこれまでにないグッドなモデルが勢ぞろいしています。セイコー傘下のワイヤードのマリオモデルもそろそろ発売開始…
国産の快進撃はどこまで続くのでしょうか。今後も期待してよさそうですね!