SEIKO5 SPORTS SSA281

SSA281K1
via くろ
2016年、海外の腕時計フォーラムで購入写真がアップロードされるや日本のセイコー5ファンの間でもたちまち話題を集めた「SSA281」
かつて1970年代にもセイコー5スポーツでこの形によく似たモデルが発売されており、「フジツボ」のニックネームで親しまれていました。
現代のセイコー5スポーツに出現したこのモデルはまさしく『21世紀版フジツボ』と言えるでしょう。
海外では人気のある腕時計には「ペットネーム」という、ファンの間での通称のようなものが付けられることが多いのですが、このSSA281にもさっそく「Helmet(ヘルメット)」という名前が付けられ、親しまれています。
SSA281概要

SSA281K1
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スペック
ムーブメント:4R37
主な機能:手巻き、秒針停止、24時間計
ケース直径:約44mm
ベルト:ステンレスベルト(セミソリッド・ラグ幅22mm)
防水:100m防水
腕に着けたときの存在感はかなりのものです。4R37ムーブメントを搭載しており、自動巻きと手巻き両方を備えています。時刻合わせの際に秒針を止める機能も搭載(秒針ハック)
カレンダーの曜日(デイト)表示はなく、代わりに24時間計が11時方向に配置されています。
午前・午後が一目でわかるので、ゼンマイが切れた際の時刻直しをする頻度が多い機械式腕時計にとっては地味に便利な機能だったりします。
針が短めだった以前までのセイコー5スポーツと違い、分針がケース内側の端まで届く新バージョンになっており、文字盤の見栄えも良好です。
ちなみに、私が所有しているものは「SSA281K1」で、文字盤下部に「MADE IN JAPAN」表記がありません。
同じモデルの型番違いである「SSA281J1」(MADE IN JAPAN表記あり)との目に見えた違いは特にありませんので、単純に手に入れやすい方を購入されれば良いと思います。
バリエーションとしては、文字盤の色違い「SSA283(グリーン)」、ナイロンベルト版「SSA285(ホワイト&グリーン)」「SSA287(レッド)」「SSA289(イエロー&ブラックIP)」、セイコー5の60周年記念モデル「SSA315」、限定版で文字盤のデザイン違い「SRPA87~93」などが存在します。
MY SSA281

SSA281K1
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セイコー5スポーツにデフォルトで付属している金属ブレスレットは基本的にセミソリッドタイプ(コマが二つ折りの金属板で成型されたもの)で、このSSA281も例に漏れずセミソリッドです。
レギュラーのセイコー5に付いている板巻きのブレスに比べれば見栄えや装着感はそこそこ良くなってはいるものの、板巻き同様に見た目よりやや軽いところが個人的に好みでないため、社外品の無垢ブレスに交換しています。
70年代風のクラシカルなデザインがケース本体に馴染んでいてお気に入りの組み合わせ。

SSA281K1 裏面
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社外品ブレスの交換に伴い、バックルだけはセイコー純正品(SKX779モンスターのもの)を付け直しています。
ブレスはメーカー問わず使えるものは何でも使いますが、バックルだけは可能な限り腕時計本体と同じメーカーロゴの入ったもので揃えておきたいというのがささやかなこだわり^^

SSA281
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こちらは五連のエンジニアブレスに交換してみたところ。スタンダードな三連ブレスより、こういうカジュアル寄りなデザインのほうが組み合わせた時の相性は良い気がします。

SSA281K1
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難点…というほどでもありませんが、ケースの大きさに対してリューズが小さいため、回しにくいのが少々ネックかも。
ゼンマイを巻くときや時刻合わせなど、リューズを回す機会はどうしても多くなるので、実用面を考えると大きい方が使いやすいです。
最後に

SNKN01・SSA281
via くろ
こちらはセイコー5ではありませんが、5と同じ7s26ムーブメントを搭載した「セイコー・リクラフト」SNKN01。
スピードタイマー6139-6000をモチーフにしたと思われる「SSA329」など、最近のセイコーは一昔前のヴィンテージ・クラシック系デザインを取り入れたモデルをいくつかリリースしており、オールドセイコーファン注目の流れになってきています。
今回紹介したSSA281も早くも入手が難しい状態になりつつあるようなので、気になった方はお早めの入手をオススメします。