「シーレーン」は、株式会社サンフレイムという会社が展開する腕時計ブランドの一つ。
いかつい大型ケースと巨大なリューズガード、そしてほとんどのモデルが20気圧防水であることが特徴です。
りゅうずの位置が左側なのも珍しいですが、これはデカいりゅうずが手首に干渉しないための工夫だと思われます。
クォーツのほかに機械式(自動巻き)もラインナップされており、ムーブメントにはシチズンの子会社・ミヨタ製やセイコー製などを使用。
夜光塗料にはシチズン、セイコー等も使用している根本化学の「N夜光(スーパールミノバ)」が用いられています。
とにかくゴツい!デカい!というみるからに頑丈そうなスタイルはフィールドウォッチなどアウトドア系の腕時計好きにはたまらないのではないでしょうか。
上に挙げたSE51や、このSEJ011などはスタンダードなクォーツモデル。
アラビア数字インデックスの大きさが視認性バツグンで、ケースの形状も相まって個性もしっかり際立ってます。
ブレスレットは無垢のものを使用するなど、腕時計としての質もかなり良さそうです。
さすがにダイバーズウォッチではありませんが、初級ダイバーズと同等の20気圧防水を誇るため、ちょっとやそっとの水遊びには余裕で対応できそうです。
SE51はシンプルなケースのシルエットと丸っこいアラビア数字のフォントが可愛らしい雰囲気。
SEJ011はベゼルにかたどられた鋲のようなモールドが潜水艦の窓のようでもあり、いかにも無骨な男のアイテム、というスタイルでカッコいいですね。
文字盤がレッドというのもなかなか他には見かけないカラーチョイスだけに、目を引きそうです。
上のSEJ011と似ていますが、こちらはオートマチックモデル。
SE54はセイコーインスツル製のNH35(セイコー本家・4R35に相当)、SEJ010はミヨタ821をそれぞれムーブメントに搭載しています。
NH35は手巻き・秒針ハック機能あり、ミヨタ821は手巻き付きで秒針ハックは無し。
前者は主にセイコー・プレザージュの安価ラインやセイコー5スポーツなどと同じ、後者はシチズンコレクションの逆輸入モノや海外ブランドの比較的安価な機械式腕時計などに搭載されているものと同等のスペックのようです。
ただし、SEJ010は他のモデルより特に高価なだけあって風防にはサファイアガラスが使用され、フィールドウォッチとしてはかなり良い感じのように思えます。
こちらはクロノグラフモデル。いかついケースにクロノグラフのスモールセコンドがよく似合います。
SE55は逆回転防止ベゼルを備えており、12時部分には夜光ポイントが設置されるなど、ダイバーズによく似た構成になっています。
余談ですが…
ダイバーズウォッチはISO標準規格で仕様が定められており、単純に防水機能が強いだけではダイバーズウォッチとして販売できないようになっています。
その定義には「逆回転ベゼルを備える」「インデックスに夜光を使用する」など、暗い水中でも時間を視認できるための仕組みを備えていることが必須とされています。
他にも耐塩水、耐衝撃、耐磁性能など色々と求められる要求があるようですが、とにかくダイバーズウォッチには厳しい基準が求められるすごい腕時計だ、ということのようです。
余談おしまい。
こちらのクロノグラフモデルも巨大なリューズガードを用いた独特のシルエットは健在。
クロノグラフ機能を備えつつ20気圧防水を備えているため、よりスポーツに向いた使い方ができそうです。
ゴツくて情報量の多い腕時計が好きな方にオススメです。
割とスタンダード…というかドレッシーなデザインのものも。
他のケースよりも少し小ぶりですが、それでも20気圧防水仕様。頼れそうです。
文字盤の角度が本来の位置から30°傾いているライダーズウォッチ。
バイクのハンドルを握った状態で見やすいレイアウトになっており、まさにライダー向けの腕時計となっています。
文字盤とは対照的に、りゅうずは8時位置(この時計でいうと7時)にズレているのがユニークなところです。
SE46はクォーツ、SE53は自動巻きモデルです。
今回は高い防水機能を持つ腕時計シリーズ「シーレーン」をご紹介してみました。
これから川、海、プールなどで遊ぶ機会の多くなる季節にピッタリの「海が似合う」腕時計というイメージですが、いかがでしょうか?
これから多くの水回りイベントで活躍してくれそうなタフな腕時計、値段的にも3~6万円前後とさほど高くはないため、気軽に使える防水時計として1個あるといいかも?知れません。