グランドセイコー SBGX103 クオーツを語る前に
セイコーと言えば何?と言われてウォッチモンスター初心者の方は「腕時計のメーカー」と答えるだろう。ウォッチモンスター玄人の方は「ふっ愚問だな」と答えるだろう。
セイコーというメーカーは色々な種類がある。グランドセイコー、セイコーファイブ、セイコーアストロン、セイコープロスペック、セイコークレドール、セイコールキア・・・などなど。
その数ある中でも今回はグランドセイコーを取り上げる。
グランドセイコーと言えばセイコーの中でも最高峰である。一度見たことがある方は共感してもらえると思うが「THE 腕時計」という感じがビンビン伝わる。
今回はグランドセイコーの中でも、なんと限定2000本のグランドセイコーSBGX103をレビューする。こちらの時計はクオーツモデルであり、グランドセイコーファンにクオーツは少し物足りないかもしれないが、まあそう言わず一緒に見ていって欲しい。
セイコー グランドセイコー SBGX103 仕様&本体レビュー
ブランド:セイコー(SEIKO)
品名:グランドセイコー SBGX103 9F62-0AK0 20周年記念モデル
タイプ:メンズ
ケース素材:ステンレススチール(裏蓋一部18Kイエローゴールド)
バンド素材:ステンレススチール
ガラス素材:サファイアガラス(内面無反射コーティング仕様)
文字盤色:シルバー
ケース径:約37mm
ケース厚:約10mm
機械:クオーツ(キャリバー9F62)
防水:日常生活用防水
仕様:デイト付
定価:参考定価 315,000円
文字盤を拡大しました。グランドセイコーの象徴である獅子が組み合わせれた地紋が施されています。まさに限定モデルという感じがします。
12時位置を拡大してみました。年差±5秒の高精度を象徴するとされる五角の星マークがあしらわれております。GS Grand Seiko がプリントではないのが嬉しいです。
見慣れたMADE SWISSではなく JAPAN の文字がご覧いただけるでしょうか?このJAPANは日本人にとって誇りを持っていいと思います。ありがとうSEIKO。
そして9F62-0AK0T2という刻印もさりげなく入っていますね。キャリバー9Fです。
視認性のよい長くて太い針が使用されています。この針をクオーツの力のみで動かしています。SEIKOの技術力です。
セイコー グランドセイコー SBGX103 ケース&ブレス&裏蓋レビュー
こちらはデイト。ロレックスみたいに拡大鏡がついていなくシンプルで上品です。そしてここでもSEIKOの凄い技術があります。こちらのカレンダーは2000分の1秒で切り替わる「瞬間日送りカレンダー」です。
私の持っているクオーツ時計も徐々に切り替わっていくのですが、この腕時計は違います。
ケースです。10mm程度しかないので薄いです。ナイスセイコー!
しかし残念!ケースサイドに穴が・・・・。デザインが素晴らしいだけにもったいないと個人的には思ってしまいました。(>_<)
リューズガードが無くシンプルです。大きさも小さいのでOK!
当然ですがGSのマークがリューズにはあります。クオーツなので巻く必要はありません。常に上向きにしておきましょう!
バックルにもGSの文字ですが・・・ここのデザインはもう少し改良して欲しい。両側のプッシュボタンでバックルが外せるタイプですね。
バックルにも刻印があります。皆さんご覧下さい!JAPANの文字を!SWISSではありません。ありがとうSEIKO。
裏蓋です。中央の獅子が目立ちますね。文字盤にやたら沢山の情報が刻まれています。Caliber 9Fとアピールし20th Anniversary Since 1993という限定らしい刻印もあります。
グランドセイコーの象徴。中央の獅子のアップ画像です。こちらはなぜかK18を使用しています。めでたいからなのか??クオーツなので裏スケにする必要もないのでしょう。
先程ケースに穴が開いていましたが、ブレス交換ができるようにバネ棒です。セイコーのHPでもブレスに関するこだわりの記載がありませんでした。ブレスはなんでもいいのでしょうか?なんでもいいことはないでしょうけど・・・。
セイコー グランドセイコー SBGX103 リストショット
シンプルすぎるでしょうか?いや、これぞグランドセイコーですよね。不快に思う方はいませんよね。リストショットを自分の腕と思ってご検討下さい。
セイコー グランドセイコー SBGX103 レビュー まとめ
腕時計100周年とキャリバー9F誕生20周年記念限定モデルとしてこのセイコー グランドセイコー SBGX103 は発売されました。
本来「キャリバー9F62」は年差±10秒の精度を誇るクオーツムーブメントですが、水晶を厳選することでさらに年差±5秒まで高めた特別仕様のクオーツムーブメントを搭載しています。
ここにセイコーのこだわりを感じることができますね。
「所詮クオーツだしなー」という腕時計ファンは多いと思いますが、セカンドウォッチとしてクオーツを持つことはけして悪い事ではないと思います。
ただしそれはグランドセイコーに限ったことです。他のクオーツ時計やグランドセイコー以外のセイコーのクオーツ時計では少し弱いです。
セイコーならではのクオーツ時計のこだわりをもう少し調べてみてもいいのではないでしょうか?
おまけ
他は全て左向きにデザインされていますが、20年の歴史と次の時代へ向けた更なる歩みを表現すべく1頭だけ右向きにしたようです。
SEIKOの遊び心ですね。