グランドセイコー SBGR017
型番 SBGR017
ステンレススチール素材
ケース径 38mm
ケース厚 約12mm
重さ 約140g
200m防水機能
キャリバー 9S55
自動巻き
振動数 28,800
パワーリザーブ 約48時間
参考定価 420,000円
全体的なデザインは、3針の日付表示機能だけで、
日常生活では不要な機能を全て取り払った非常にシンプルなデザインです。
このようなデザインなら、世代問わず様々な場面で使えそうです。
でも時計を知らない人から見たら、42万円もする時計に見えないかもしれません。
バーインデックスと、6時、12時位置はアラビア数字で視認性が良いです。
数字の書体は独特で全体的に波打っていて、いびつな形です。
文字盤を拡大してみると、特徴的な模様が施されています。
正式名称は分かりませんが、グランドセイコー以外では見たことがない装飾です。
見る角度によって微妙に違った模様に見えます。
印字は結構べっちょりインクが付いていて、ぷっくりと光沢があります。
このSBGR017も自動巻なので『AUTOMATIC』の印字もされています。
リューズガードの形状と、リューズ自体が小さいせいで、
リューズが引出にくいし、リューズも回しにくいです。
爪がある程度伸びてないと結構痛いです。
裏蓋にはグランドセイコーのトレードマークの獅子が彫られています。
なんかオメガの裏蓋にデザインが似ていますね。
獅子の他には製造番号が彫られていいますが、型番などは刻印されていません。
200m防水機能があるためでしょうか、裏蓋が厚めにできてます。
ケースの厚みは約12mmで結構分厚いです。
裏蓋が出っ張ってるので、分厚く感じます。ただ、着用時は全然気になりません。
横から見ると分かりやすいですが、ベゼルが二段構造になっていて、
一段目が普通のラウンド型で、二段目は十二角形のベゼルがセットされています。
十二角形のベゼルがあるので、オーデマピゲのロイヤルオークっぽく私には見えます。
ラグ部分はキチンと面どりがされていて、曲線状のケース仕上げが美しいです。
ケースの側面はヘアライン仕上げでキズが目立ちにくいです。
この部分もオメガのスピードマスターに少し似ています。
画像だけでも仕上げのキレイさが分かりますね。
ブレスは一見、普通の3連のブレスのように見えますが、
よーく見てみると、真ん中にネジみたいなパーツが1本1本付いています。
こんな形状初めて見ました。
拡大すると分かり分かりやすいです。
実際分解していないので正確には分かりませんが、
横のネジを外せば簡単にコマ調整が出来そうです。
横から見るとこんな感じ。
結構大きめのマイナスネジが使われていて、コマ調整しやすいそうです。
こういう使う人への気遣いがさすが日本メーカーです。
バックルもシンプルなデザインで、『GS』のロゴが付いています。
バックル自体は比較的薄めに作られているので、腕に時計を着けた時に邪魔しません。
耳みたいに左右に付いているプッシュボタンを押せば簡単に着脱可能です。
クラスプ部分も極めてシンプルなデザイン。
左側に見える突起部分を、右側にある穴に差し込んでバックルを固定します。
シンプルな作りですが、突起部分が一発で穴に入らなくて微妙にやりずらい時があります。
グランドセイコー SBGR017の精度は?

平置き時の精度 日差+14秒

リューズ下の時の精度 日差+12秒
精度を測ってみましたが、姿勢差はありますが平均+10秒前後の日差があります。
+10秒の日差はまずまずの精度ですが、グランドセイコーならもう少し頑張ってくれるかと思いました。
すでに廃盤で、しばらくオーバーホールもしてなかったので仕方ない。
オーバーホールすればもう少し精度が安定しますかね。
グランドセイコー SBGR017を実際に着けてみました!
着けた感じは可もなく不可もなく、ごく普通でした。
ケース径38mmは大きすぎず、小さすぎない良いサイズ感です。
ただ、重さは約140gあって少し重く感じました。
140gは決して重い訳ではなく、
普段薄くて軽い時計を好んで着けている私にとっては重く感じただけです。
グランドセイコー SBGR017の相場は?
ネットで検索したところ、既に生産終了品なので新品は在庫がありませんでした。
中古品なら20~25万円位で数本、在庫がありました。
過去の履歴を含めても14本しかヒットせず、あまり出回りがない時計なんですかね。
ちなみですが、現在の買取相場をあるお店に聞いたら、7、8万円位でした。
定価の42万円で買っている人にとっては結構ショックな金額ですね。
このグランドセイコー SBGR017に関しては、時計としては長く使えますが、
もしかしたら飽きて売ってしまう可能性がある人は買わない方がよさそうです。
そういう方はロレックスのスポーツモデルなどを買った方がリセール価格は断然良いです。
まとめ
今回、実際にグランドセイコー SBGR017を着けてみて思ったことは、欲しいです!
20万円代でも十分安いのですが、出来れば10万円台で買えたらうれしいです。
デザインは比較的地味ですが、私的には好きなデザインです。
地味な方が将来おっさんになっても使えますからね。
オーバーホール代も5万円前後で、1~2ヶ月位でできるみたいなので長く使えそうです。
今はウブロなどの派手な時計が流行っていて、グランドセイコーのような高性能だが
地味なデザインのものは、本当に時計が好きな人しか受け入れてもらえない傾向にあります。
ハデで流行りの時計は長く使うのは難しいと思うので、
グランドセイコーのような、流行りやすたれがないシンプルな時計を選ぶことを私はおススメします。