SEIKO PRESAGE SARX015

SARX015
via くろ
スペック
ムーブメント:6R15
ケース直径:39.5mm
ステンレスベルト(ラグ幅20mm)
サファイアガラス
10気圧防水
セイコー・メカニカルのサブブランド「プレザージュ」から発売されていたモデル。
定価は60,000円で、ビック・ヨドバシなど量販店では43,000円くらいで販売されていました。残念ながら現在(2017年4月)は販売終了してしまったようで、店舗によってはまだ在庫が残ったりしているものの、既に店頭から消えている所もあるようです。
曲線を主体としたスタンダードなデザインが多い印象のプレザージュ系統としては珍しく角ばったシャープなフォルムが特徴的。スポーティーな雰囲気を出しつつもそこまで目立ち過ぎず、全体的にうまくまとまっているように思えます。
ケース横幅はギリギリ40mm以内に収まっているため大きすぎる感じもなし。コンパクトにまとまっています。

SARX015
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最大巻き上げ時間が50時間と少し長めになっています。ゼンマイをフルに巻き上げておけば丸二日は動き続けられるので、使わない日が続いても安心。(セイコー5スポーツ等に搭載されている4R系ムーブメントは41時間)
平均日差も+25秒~-15秒で、+45秒~-35秒の4R系より優秀です。
裏蓋のシースルーから見えるムーブメントも4R系よりちょっとだけ見栄えが綺麗になってますね。

SARX015
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ブレスはH型のコマを繋ぐ方式。普通の三連ブレスより硬質さが強く感じられます。
バックル中折れ部分がもセイコー5や2万円弱のモデルに見られるような薄い板ではなくしっかりしたものになってます。
細かい部分ですが、バックル側面のプッシュボタンも少し肉厚に。
SARX015ここがカッコイイ!ポイント

SARX015
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ケース側面~ラグにかけて鋭く伸びたシルエットとポリッシュ・ヘアラインのコントラストがイイ!
前回ご紹介した「セイコー・サムライ」はラグ部分の形状が日本刀に似ていることからその愛称が付いたと言われていますが、そういう意味ではこのモデルも充分サムライと呼べる…かも?
りゅうずに刻まれた「S」のロゴが放つ密かな主張も好みです。

SARX015
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上にも書きましたが、独特なブレスのデザインもグッド。金属板から削り出したまんまのような粗っぽさ、硬質感がシャープなシルエットのケースと好相性。コマ同士の可動範囲は広いので、装着感は悪くないです。
SARX015 リストショット

SARX015
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シャープなケースデザインと並んでこのモデルの特徴的ポイントである縦のストライプ。
シンプルだけどよく見ると遊びのある感じになっていて、そのバランスが良い味に。この手のシンプル時計にしてはやや太めのバーインデックスも主張が強くて文字盤にマッチしています。
どちらかと言えばフォーマル寄りな雰囲気ですがカジュアルな服装にも対応できる、使いどころを選ばない腕時計と言えそうです。

SARX015
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ケースの厚みは11.2 mmと機械式としては普通程度ですが、シャープなデザインのせいか少し薄めに見えます(気のせい?)
側面ラインもカッコいいですが、正面から見たラグのシルエットも多面的でイイです。
後継モデル?

SARX045
2017年1月に発売された新モデル。
ケース・ブレスはほとんどSARX015と同じですが、りゅうず部分にカボション(球形にカットされた宝石)が埋め込まれています。
文字盤の縦ストライプも少しデザインが変わり、インデックスと針には夜光が使われなくなるなど細かい部分が変化しています。ムーブメントは変わらず6R15で、価格はそこそこアップ。
カジュアルさ…というかスポーツ感を抑えてドレスっぽさをより強調した雰囲気に見えます。
最後に

SARX015
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6Rムーブメントを搭載したモデルは次々と新しい機種にモデルチェンジしていっていますが、値段はどんどん上がっていっています。
今後、国内のセイコーメカニカルモデルの低価格帯は4R系ムーブメントをメインに据えていく雰囲気なので、SARX015のような6R搭載で安価なモデルは今後減っていくのかも知れません。
なお、今の時点で実勢4万円台の現行6R搭載機はSARB033とダイバーズのSBDC031(及び色違いモデル)のみ。
SARX015もじきに在庫がなくなって本格的に品切れになる時もそう遠くないかも知れないので、もし今回のレビューを見て気になった方、以前から狙っていた方はお早めの購入をオススメします。