時計ブランド探究、オメガから始まって、早いもので今回が8つ目になります。
時計好きの方でも、少し聞き覚えのないブランドかもしれませんが、個人的には大好きなブランドなんですね。
少し紹介すると、創立は1992年で、ドイツはグラスヒュッテを本拠とするドイツブランドになります。
初期のころは、他社からムーブメントの供給を受けていましたが、2005年からは自社開発のムーブメントを採用し、マニュファクチュールの仲間入り。
ドイツということもあり、バウハウスの影響というか、流れを汲むデザインとなっております。
時計が好きな、目の肥えたファンの間での評価はものすごく高いのですが、正直、我が国での知名度はそれほど高いわけではありません。
なので、必然的に、街中でノモスをつけている人に出会うことも珍しいでしょう。
人とは違った、こだわりのある時計を探している方には、そういう意味ではぴったりかと思われます。
先ほども書いたように、ムーブメントと自社生産している、正真正銘のマニュファクチュールです。
しかも、どこの巨大資本グループにも属さず、独立した状態で経営を続けているブランドは、本当に珍しい存在です。
そんなノモスのブランドとしての哲学も、非常に興味深いですね。
どこの傘下にも属さない独立性、自社一貫生産というマニュファクチュール、それが示すことは、何よりも心のこもったモノづくりということになるでしょう。
どこの傘下にも属さないからこそ、自分たちの判断で好きなモノを作ることができる。
このことは、ブランドがブランドとして際立つには、非常に重要なことだと言えます。
トップが変わるたびに、ブランドの方向性がガラリと変わる、なんてことは、スイスの時計ブランドではよくあることです。
シンプルな時計を作っていたかと思えば、急にデザインが派手になったり、長らく作られていたモデルが生産中止になったり。
ブランドとして生き残るために、時には変革も必要だと思いますが、やはり普遍的なモノづくりに魅力を感じる人も多いでしょう。
ノモスは、歴史こそ浅いものの、そういった、モノづくりに対する情熱をしっかりと感じることのできる製品を、世に送り出してくれております。
正直、個人的に大好きなブランドなので、ノモスの悪いところを探すのは難しいのですが、あえて挙げるとすれば、繊細なモデルが多いんですね。
ノモスをつけこなすには、なかなかのファッションセンスが求められる、というのが個人的な感想です。
あくまでも、私の個人的な感想です。
なので、私のように、あまりファッションに拘りのない、ただの時計好きがつけるには、ある意味ハードルが高いのでございます。
休日には、オーガニックなレストランで、MacBook眺めている感じですかね。
これも、あえて言うならというレベルですが、結構、色々なモデルがあるのですが、モデル間の差別化というか、違いというか、これまた繊細すぎて区別がつかないんですね。
コアなファンの方とか、ショップスタッフの方は、さすがにぱっと見で違いが分かるのかな。
ここまで似たデザインを出すのなら、いっそのこと、もう少し無骨な感じのデザインも出してよ、とか思ってしまうのは、私だけでしょうか。
アラビア数字を使ったアビエーションモデルとか、ダイバーズなんて出したらヒットするだろうなぁ、なんて個人的には思ってしまいます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
ノモスについては、幾度となく書いてきましたが、本当に素晴らしい時計だと思っております。
自分に似合わなさすぎるのがもどかしい。
気にせずに好きな時計をつけるというのも、もちろん、考えとしてあるとは思うけど、ノモスに関しては、なんか違うんですね。