2022/03/03 聖徳太子
クロノスコープはスピードマスターのラインの中でも個性をもったモデルです。
今回はオメガ スピードマスター クロノスコープ SPEEDMASTER CHRONOSCOPE コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ 43MMについてご紹介いたします。
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こちらの時計のデザインは1940年代のデザインを採用したデザインです。
レトロなデザインとなっており円周上のスネイルパターンが特徴的ですね。
こちらは音速をもとに距離を計測するテレメーター、心拍数を計測するパルスメーター、距離をもとに速度を計測するタキメーターの3つのスケールがダイヤル中央に配置されています。
スピードマスタークロノスコープという名のものの通常のスピードマスターと異なり文字盤中心部にタキメータースケールが採用されています。
ベゼルのタキメーターを時速60kmまでの計測に用い、そこを超えると盤面中央のタキメーターを使うことで、最低で時速20kmまでの速度を計測するという仕組みです。
心拍数を測るパルスメーターはクロノグラフが開発される前から、医師が使うドクターズウォッチと呼ばれる時計に備えられていました。
規定回数の拍動にかかった時間を計測することで1分あたりの心拍数を導き出すことができます
テレメーターは暴風雨など、視覚・聴覚で認知可能なものからの距離を計る機能です。
現代では高温・高圧の場所、宇宙空間など人間が直接測定を行なうことが困難な場合に広く採用されているものです。こちらもオメガらしいスケールの大きな機能ですね。
ホワイトとブルーのモデルは爽やかなカラーリングで、テレメーター、パルスメーターなど昨今の時計ではなかなか見受けられないコアなデザインとうまく調和しています。
2カウンタークロノグラフのような12時間積算計と60分積算計を表示するインダイヤル、リーフ針アプライドのアラビアインデックスと複雑なデザインながらも細かいところまでクラシックなデザイン、このインダイヤルには段差が設けられており、奥行きのある仕様となっております。
ムーブメントはキャリバー9908の新ムーブメントを搭載しております。
ムーンウォッチに搭載されている同軸積算計を採用する自動巻クロノグラフムーブメントキャリバー9300を手巻き化したものです。
コーアクシャル脱進機による高効率化。また、シリコンなど非磁性素材を使用した15000ガウスの耐磁性も健在とマスタークロノメーター規格を満たした機械でありながら、スピードマスターという時計に合わせて手巻き化したのもスピードマスターのスピリッツを重んじたオメガらしい仕様ですね。
ケースバックはシースルーバックとなっており、アラベスク模様のコートドジュネーブ装飾が施された3/4プレートが拝見できます。ムーブメントが中央からでなく、てん輪から始まるものはオメガ初の試みです。
まとめ
クロノスコープは通常のスピードマスターよりも少しハイエンドな印象の時計です。
通常モデルとはまた違う角度から歴史を感じられ、ちょっとした特別感を感じれるのもいいですね。
少し変わったかっこいいオメガウォッチを探している方是非検討してみてはいかがでしょうか。
ではまた!