日本ではメジャーで無い、ビッグブランド ティソ(Tissot)
実力があるのに「メジャー時計ブランド」とは決して言えない時計ブランド、それがティソ(TISSOT)です。1853年創業と歴史ある時計ブランドですが、なぜか知らない人多いブランドになります。この理由は様々な理由が考えられます。
まずティソはアジアでは中国がメインのマーケットです。またアメリカで人気があります。この会社の特徴として早い時期から輸出をメインにしていました。
同社のHPに書かれている社内史でも旧ロシア皇帝との「お抱え時計ブランド」としてティソは密接な関係を築き、輸出で売上を伸ばしていました。
スイス時計ブランドの生産量の大部分は輸出です。これは現代社会でも変わらず、輸出によってスイス時計業界は支えられています。
その輸出先の多くはどんなに遠くてもロンドンを抱えるイギリスまででした。
しかしティソのように東ヨーロッパの果であるロシアがビジネスの相手国というのは異例です。
このロシアとの蜜月期はロシア革命前まで続きました。革命後、ロシアとのビジネスは途絶えましたが、それまで築き上げた財によってティソはルロックルでも指折りの時計ブランドにまで成長したのです。
創立から150年以上の歴史ある企業ですが、日本での知名度は高くありません。日本では同じグループのオメガの方が早くから日本での展開を積極的に行っていたことも知名度が無い理由のひとつでしょう。
消費者目線で見ると、高級なイメージがあるスイス時計の価格が低いことは逆に購買意欲を削ぐ結果になっているかも知れませんね。
高価な時計をひとつだけ購入して、その時計を日常でどんな時でも使うという時計の買い方は今の時代にはそぐわなくなっています。
むしろシチュエーションに合った時計を複数使う方が合理的です。その方が日常生活を楽しむことができます。
複数の時計を持つためにもティソのようなブランドが必要です。お金持ちで無い限り高価な時計を多く買うことができませんから。
しかしティソは単なる価格が安いだけのスイス時計ブランドではありません。
生産量も世界で10本の指に入るビッグブランドです。中国では有名女優をアンバサダーに起用していることからも同国での人気の高さがうかがえます。
日本でも直営ブティックが大阪と東京に出店するなど、近年は積極的にスウォッチGが後押ししています。時計人口の裾野が広がっていることで日本で、メジャーブランドになる日も近いでしょう、
質感が良い
@goro
僕がティソ(Tissot)を好きになった理由はコスパが良く、触れた時の質感が良かったからです。
購入しておおよそ半年経過しましたが、不具合も全くありません。精度も良く、時計の基本性能がしっかりしているブランドです。
ムーブメントはETA 2825-2を搭載、唯一の不満はパワーリザーブが短い(42時間)ことです。裏蓋はエングレービングを施したスケールバックになります。
国産ブランドでは10万円以下のモデルだと素材やムーブメントの機能も明らかに質が落ちます。ティソはこの質感が極めて高いです。
国産ブランドを触った時との差は歴然です。ケースのエッジのザラ付き感や自動巻のローターの音なんかが明らかに違います。
もちろんロレックスの質感には幾分届きません。それでも文字盤はギョウシェ彫り、アプライドインデックス、サファイアクリスタルの風貌とケースは316ステンレス鋼を使用しています。
スケルトンバックもサファイアを使うなど、価格は安くてもスイスブランドらしい矜恃がティソには現れているのです。国産ブランドはなぜか、時計の顔たる風防素材をコストダウンします。
時計の「質感」は実際に触れて感じる主観的な物です。スペック好きな人からすると極めて根拠のない物にも写ります。
それでも僕は時計の質感を大事にすることをこれからも探究して行きたいです。
細かいところに見えるスイスブランドとしての誇り
@goro
質感以外でも感じた良い点がボックスや付属品がしっかりとしていたことです。SEIKOあたりはGSクラスで無い限りボックスは寂しい物になります。
高価な時計で無くてもこういうところは決して手を抜いたり差をつけない、スイスブランドとしての誇りがティソには感じられます。
スイスを代表するブランド ティソ(Tissot)
現在はスウォッチグループの中核企業として活躍中です。日本での知名度の低さは直営店のスタッフさん皆が口にしています。
でもそれを全然皆さん気にしていないんです。
多分スタッフの方はティソ(Tissot)から大事にされているのでしょう。
従業員を大事にすることもティソ(Tissot)の特徴です。
皆さんもぜひ機会があればティソ(Tissot)を手に取ってください。
きっとその良さがわかります。