トケマーでも人気、ポルトギーゼ
トケマーでも人気、IWCの中でも一番人気と言っていい、ポルトギーゼです。2019年11月15日時点でもトケマーの出品在庫はわずか10本しかありません。そして出品されるとすぐ売り切れます。40万円代の腕時計が出品されたら奪い合い?とも感じます。
人気の価格帯は50万円以上から90万円代です。出品しても良し、買取しても良いオールマイティーな、コレクションになります。なんて言っても女性から男性にして欲しい腕時計、ナンバーワンは伊達ではありませんね。
ドラマ「相棒」で俳優、反町隆史(冠城)の腕に映えたポルトギーゼ
日本のドラマでも人気俳優が役柄でも小道具として立派に存在感を放っています。ポルトギーゼ が登場した番組と言えば、ドラマ「相棒」で、俳優の反町隆史が演じた冠城亘(カブラギ ワタル)が付けていました。
このIWCポルトギーゼがドラマで何度と無く光輝いていましたね。反町隆史さんのファッションともマッチして、僕はドラマの内容と合わせて楽しく今もAmazonプライムで見ています。
刑事という役柄彼の演じるポルトギーゼは存在感がバッチリでしたね。反町隆史さん演じる冠城の少しチャラいけど頭が切れるキャラクターはIWCの営業担当者が喜びそうな(?)人物でしたね。
このドラマと前後した頃に「女性が男性に付けて欲しい腕時計No.1」ということがよく呼ばれるようになった気がします。もしかしたらドラマ「相棒」の反町隆史さんが果たした役割が大きいのかもしれません。
実は売れなかったポルトギーゼ
1939年にリリースされた、IWCのアーカイブスに残る記念すべきファーストモデルです。由来はよくご存知ポルトガル人商人からのリクエストで製作された腕時計になります。
そしてこのモデルは発売当初は全く売れませんでした。しかしIWCはこのモデルの発売を継続します。これがポルトギーゼのポテンシャルに魅力を感じたため、継続したかは不明です。
IWCは「伝統的で控えめであることが強み、IWCのアンネ・パントリーがセールスマネージャー時代の雑誌インタビューの言葉を僕は思い出します。経営陣にはこの伝統が頭にあったのかも知れません。
いずれにしても経営陣の英断だったことは間違いありません。現在のIWCのメインプロダクツであり、経営を支えている腕時計と言っても過言では無いです。
IWCではポルトギーゼがヒットする前の主力商品はダ・ヴィンチだったのです。その後、このダ・ヴィンチのムーブメントはポルトギーゼにも搭載されました。ここがIWCの技術陣の能力の高さです。ダ・ヴィンチのムーブメントを応用したことはIWC経営陣の哲学の継承とも言えます。
アルベートペラトンの哲学が詰まった最高傑作
大戦後のIWCを代表する技術責任者といえばこのアルベートペラトンです。彼以降のIWC技術陣はクルト・クラウス→ステファン・イーネンと技術を3代に渡り継承しています。そのため全てのモデルにIWCの哲学が宿り、ブランドのアイデンティティーが誰の目にも明らかなのです。
ペラトンが開発した自動巻機構はIWCの礎となり、しっかりとした土台があるから後のクルト氏が開発したポルトギーゼの永久カレンダーができたのです。もちろんクルト氏もそれを理解しています。偉大な「師匠」が残したブランドの一貫性は現在のステファン・イーネン氏にもそのまま当然のように継承されてるのです。
このポルトギーゼは、2003年に発表されたモデルです。無駄を削ぎ落としも、骨幹は残す時計造りは周囲が見ているほど簡単ではありません。技術陣の魂とそれを理解して彼らの作業を妨げない経営陣の舵取りも重要です。
それがIWCのブランドイメージとしてしっかりと定着している点も凄いです。これはIWCの企業戦略が経営幹部、現場時計師たちとの間でも、共有できている証だと言えます。
スイス時計らしく無いのも魅力
スイス時計界は地域によって色あいが異なるのが特徴です。IWCがあるシャフハウゼンはドイツ寄りの立地で、他のスイスブランドとは性格が少し異なります。
例えば秘密主義が多いスイス時計界の中でも珍しくIWCの本社工場は全てをオープンにしています。これもIWCのスイス企業らしく無い、側面です。
IWC会社主催で最新鋭のIWC工場内の見学ツアーをガイド付で、案内してくれるそうです。ロレックス は絶対工場見学なんてやらないでしょう(笑)。メディアに対しても好意的、これもIWCの哲学、見せて真似されるような物は造っていないそうです。
また今月になって国際保証期間の延長を決定しています。2年から8年の延長は英断です。こうして見ると、IWCはオープンで時代にマッチしたウォッチカンパニーと実感できます。皆さんも年末は【モテ時計No.1】、IWCのポルトギーゼをセレクトしてください。