パテックフィリップの王道モデル"カラトラバ"。歴史も長い人気モデルで、幅広い層から支持されているドレスウォッチの完成形ともいえるモデルです。
バリエーションは多岐にわたり、メンズ・レディース・自動巻や手巻き、素材バリエーションも数多く展開しており、現行モデルだけでも30種類以上のバリエーションがあります。
その中から今回は、センスの光るハンターケース カラトラバ オフィサー 5227J-001をご紹介してまいりたいと思います。
【商品名】カラトラバ
【型番】5227J-001
【機械】自動巻 324 S C
【素材】イエローゴールド
【カラー】ラック・アイボリー文字盤
【ケースサイズ】39mm
【防水性】3気圧防水
【参考定価】3,877,200円
ラウンド型腕時計の古典として、またパテック フィリップのスタイルを象徴する最も美しいモデルとして世界中で愛されているカラトラバ。
シンプルなデザインながらエレガンスを誇るカラトラバはやはり憧れてしまいますね。
カラトラバRef.5227の現行モデルは3種類となっており、今回ご紹介するイエローゴールドRef.5227J-001(アイボリー)の他に、ホワイトゴールドRef.5227G-001(ブラック)、ローズゴールドRef.5227R-001(アイボリー)があります。
文字盤カラーは上品なアイボリーダイアルに、ラック塗装をしており、独特の光沢感を演出しております。
また、針はゴールド製のバトン型アワーインデックスを採用しており、一切無駄のないシンプルな作りとなっております。
ケースからラグにかけての曲線美も見事ですね。細部にまで徹底された美しい仕上げもカラトラバならではですね。
そして、この美しい裏蓋には実は仕掛けがありまして・・・
裏蓋にある小さいつまみを引っ張るとパカっと外れ、開閉できるハンターケース仕様となっています。
シンプルな3針自動巻モデルで定価400万円近くする5227J-001。正直ぱっと見の割高感は否めませんでしたが、こんな飛び道具を隠し持っていたとは・・・これでこの価格なら納得しちゃいますね。
この隠し蝶番の製作、調整過程は高度な技術を必要とするはずなので、コストもかなりかかっていると思います。
裏蓋内側は刻印などが一切ない見事な鏡面(ミラー)仕上げがされており、唯一にして充分すぎるほどの装飾がされております。
搭載されているムーブメントは自動巻キャリバー324 S C。ジャイロマックステンプに加え、シリコン系の独自素材である"シリンバー"を使ったヒゲゼンマイと、巻き上げ効率に優れた21Kゴールドローターを採用しております。
蓋の開閉時にはなんともいえない美しい音がするので、ついつい意味もなく開閉してしまう人も多いとか。
カラトラバでは珍しいハンターケース。遊び心満載の仕掛けなので魅力を感じてしまいます。
ケースサイドには手彫りの曲線的な溝が施されており、画像だと少し分かりづらいですが、ベゼルと裏蓋の土手部分も特殊な逆反り仕様となっています。
ケースサイドのデザインは一般的なカラトラバシリーズに使われる事はなく、グランドコンプリケーションやコンプリケーションの一部のモデルで採用されている仕様となっています。
世代を超えて受け継がれる普遍性とクオリティはさすがといったところですね。
Ref.5227のシンプルなデザインに詰まった意匠には唯一無二の味わいがあり、今後も楽しみなモデルですね。