腕時計といっても、世の中にはたくさんの腕時計のブランドが存在します。
そうロレックスやオメガ以外にも、スイスにはたくさんの時計ブランドが存在するのでございます。
またそれぞれのブランドからは、たくさんの種類のモデルが、その用途に合わせてラインナップされております。
そこで皆さんは数ある時計の中で、いわゆる「いい時計」の条件といえばどういったことを思い浮かべられるでしょうか。
もちろん、一言では言い表せませんが、今回はひとまず、機械式腕時計に限って考えていきたいと思います。
例によって、独断と偏見で考えていきますので、違った意見の方も温かい目で見ていただけると幸いでございます。
本当の意味で、自社一貫生産できる会社は少ないと聞きますが、ムーブメントを自社で生産できる会社は、やはり供給を受けるだけの会社よりは格上と言っていいと思います。
ただ、一昔前と比べると自社製ムーブというのがやたらと増えた印象は否めません。
もちろん、供給してもらうだけだと、その供給がストップしたときにブランドが立ち行かなくなるので、力のある会社は自社ムーブの開発を真剣に行った結果とも言えますが。
そのきっかけとなったのがいわゆる「エタ製エボーシュ供給停止問題」。
エタショックなんて言われていましたね。2002年あたりの話です。
簡単に言うと、ムーブメントを作るエタ社が、グループ以外のブランドへの供給をストップすると宣言したのです。
供給を受けていたスウォッチグループ以外の会社はたまったもんじゃないですよね。
ただそれがきっかけで、真剣に自社でムーブメントの開発を行うようになって、それでよりよい製品がたくさん生まれたのは言うまでもないですが。
これは完全に個人的な考えですが、デザインがころころと変わるのはいい時計とは思えません。
いい時計とは、デザイン的にも完成された、普遍的なものであって欲しいです。
もちろん、中には革新的なモデルもあるとは思いますが、やはり、いい時計というのは、第一義的には、一発屋的な要素、つまり、流行り廃りのあるようなデザインではダメなんですね。
数年後にはダサい、みたいな、そんなの嫌ですよね。
自分がそう思わなければ問題ないですが、気にする方は結構おられると思います。
デザインがオリジナルであること。
つまり、簡単に言えば、デザインをどこかからパクっていないこと。
これも個人的には重要だと思います。
なんか、あのブランドのあのモデルに似てるよね、とか、デザインパクってますやん、みたいな印象を受けるのは嫌ですからね。
もちろん、真似されるのは仕方ないとは思いますが、元祖であって欲しい。
そういった理由から、パロディとかなんとか言って、各社が苦労してデザインした時計を、ただただパクっているだけのファッション時計の類は、見ているだけで虫唾が走ります。
機械式腕時計は一生モノ、場合によっては、親から子へ受け継がれることもあるでしょう。
そういった場合に大切なのが、アフターサービスです。
壊れました、修理できません、では、その辺のもっと安い時計を買っていた方が得です。
真の一流ブランドは、スイス本国にての修理にはなる場合もあるでしょうが、修理できない時計はないと言われています。
部品がなければ作ると言います。
さすがに、我々が手の届く範囲でそこまでのことをブランドに要求するのは難しいかもしれませんが、それでも30年くらい前のモデルまでは、きちんと修理できて欲しいですね。
パテック・フィリップでは、1839年以来の製品の記録を所持しているのだとか。
部品がある場合は、もちろん修理可能だし、万が一、無い場合でも製作するとのこと。
素晴らしい。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。いい時計の条件というのは人それぞれ違うと思いますが、私の思うところを好きなように書かせていただきました。
ただ、この前書かせていただいた、永世定番ウォッチというのがありますが、多くのモデルが、上に書いた条件を満たしているかと思われます。