タッチ フィーリング
@goro
まず手にした質感は想像以上に良い感触でした。これは程良い重量感(180g)がもたらすもの。
腕時計は軽い方が良い意見が大多数です。しかし、僕は「適度な重量感」がある方が装着感は良いのでは?と考えます。
最近のダイバーズウォッチは防水性を求めて、ケース厚、重量のスペック数値は増えることが特徴です。重量が200gオーバー、厚みに至っては1.6㎜を超えるダイバーズウォッチも数多く見かけます。
比較するために国産ダイバーズウォッチのプロスペックスSBDB027、ケース径は44㎜とシースターより約1㎜以上大きいサイズですが、重量はわずか162gになります。
このプロスペックスのLXラインシリーズの厚みは15.7㎜。ティソ シースター シリシウムとの差はケース厚みで3㎜厚く、重量は逆に18g軽い数値です。この差は『316Lステンレス』と『チタン』との素材の違いがもたらすもの。
【シースター:ケース径42㎜、厚み12.7㎜、重量180g】
僕がこれまでに持っている時計とこのシースターを比較すると、初めてのフィーリングは明らかに重く、重量感が感じます。しかし実際クラスプを締めて、歩いても手を振ってみても「重い」というフィーリングは全くありません。
翌日から丸1日時計を装着、気になる点は無く、程良い重量感から来る満足感が感じました。43㎜というケースの大きさも細腕の僕でも、意外にフィットする不思議さ。これは文字盤のグレーかかったシルバー(注意:メーカー公式にはグレー又はライトグレー)で316Lステンレスとマッチすることで、クールにかつ引き締まった感じで、時計を小振りに見せるのでしょう。
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程良い重量感から来る心地良い質感、これは実際の時計を手にしてぜひ確かめてください。セラミック周りと時計全体の色あいが何とも言えないクールな印象を与えてくれます。
又重量が180gとプロスペックスより重くなりますが、逆に厚みが薄く実用的なダイバーズウォッチです。
フューデェイズ ユージング レポート
@goro
次に実際に数日使用した実感をレビューしていきます。まず外観はいわゆるダイバーズウォッチの王道、大きめのリュウズにガードが付いた本格的なプロ仕様のモデルです。リュウズは当然ネジ込み式で、高い防水性が実現できます。
ブティック・スタッフさんからはリュウズを押し込む際にバネによる反発があるため、心持ち強めに押し込むことを推奨されました。これはこれまで僕が体験してきたロレックスなどのネジ込みリュウズと大差ない使用感です。
このシースター 1000 シリシウムの特筆すべき点はパワーリザーブが80時間あることです。一般的にプロユースのダイバーズウォッチに80時間のパワーリザーブは不必要に思われます。しかしれはあくまでプロ目線で考えた場合の話です。
現実的に最近のダイバーズウォッチの用途を考えた場合ほとんどは日常使いに終始してしまいます。年に数度位ダイビングに使えば良い方でしょう。最近の若い人や僕ら世代(40から50代)でもダイバーズウォッチはビジネスシーンで使うことも許される風潮になっています。
とは言っても毎日ダイバーズウォッチでは少しセンスに欠ける気がするのも事実。できれば週に1、2度に限定した方が良いと思います。そんな時、80時間のパワーリザーブが重宝するのです。僕は休日だけ使用して勤務では外して2日後でも余裕で動いていて時間のズレもありませんでした。
もう一つはこの時計にロングパワーリザーブと兼ね備えた、シリコンヒゲゼンマイにより耐磁性機能です。スウォッチグループ傘下にある「ニヴァロックス・ファー社」が持つ技術をフルに活かし、ラップトップPCが側にあっても安心できました。
インプレッション
文字盤とベゼルを同色にした「ライトグレー」は他のブランドではあまり見られない配色です。若い人には地味に写るこのカラーも僕のような50代には逆に年相応に見られる、落ち着いたカラー、それでいてダイバーズウォッチというアグレシッブな時計は付ける人に躍動感を与えるはずです。
@goro
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後はこの赤いマーカーの秒針もワンポイントでアクセントになっていることも好感が持てます。ティソによればこの赤い秒針は日本の国旗からインスピレーションを受けているとのこと。
時計の横から見ると、立体感あふれるアプライドインデックスとサンレイ仕上げにスーパールミノバを施しています。
想像以上に質感が高い、センス溢れる素晴らしい時計です。
マイ エスティメート
この日本限定モデルはボックスでは無く、旅行にも持っていけるようなソフトケースが付属しています。時計と同じ色で同色のナイロンストラップも付属しています。
@goro
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細部の造りも上質に仕上がっておりこれが税込で121,000円という価格はきわめてリーズナブルで、お得な価格設定と言えるでしょう。前述したSEIKOのプロスペックスは693,000円。同じ値段でシースターは5個購入できますね。
プロスペックスがチタンとスプリングドライブを採用しているため単純比較はできません。しかしそれらを抜きに考えてもこのシースター1000の評価額は小売価格の121,000以上の価値があると僕は思います。
8月中旬時で結構在庫が逼迫しているとブティックスタッフの方も言っていました。僕が行った当時の在庫は2個。新しく入荷していれば良いですが、日本限定わずか500個です。興味のある方はぜひブティックか公式オンラインショップで購入してください。