時計雑誌を読み返すシリーズ、今回も時計Beginからvol.14でございます。
時は1999年、冬。
前回のvol.13が1998年の秋だったので、実に1年ぶりの発刊だったのですね。
そんなに間が開いていたとは知りませんでした。
1999年と言えば、世間ではどんな出来事があったかというと、世紀末といえばそうなのですが、あまり主だった出来事はありませんね。
ざっと調べても、それほど気を引くような出来事もなく、静かな世紀末だったようですね。
ちなみにこの年の漢字はもちろん「末」だったようです。
さて、時計の方に話を戻すと、この号での一押し特集は、「永世定番時計」。
世紀末ということもあり、世紀を超えて愛され続ける一生モノの時計が紹介されております。
今から17年ほど前のことですが、選ばれた時計は、今はどうなっているでしょうね。
見ていきたいと思います。
時は世紀末。
世紀末の時計業界は限定ウォッチが目白押しで、新たな時計のトレンドが目まぐるしく行き来した時代。
ただ、これはいつの時代も変わりませんね。
とはいえ、世紀末という、特殊な時代だからこそ、一体どの時計が一番なのか、自分の時計は大丈夫なのか、というのも正直気になるところ。
三年後には恥ずかしくてつけていられない、そんな時計を大金出して買うのもばからしい話で、いつの時代も価値の変わらぬ、定番の時計というものの1本持っていたいところ。
当時、いったいどのような時計が選ばれたのでしょうか。
そして、その時計は、今、どうなってるの?
紹介されている時計をざっと見ていくと、まず、最初に紹介されているのはカルティエのタンク。
現行でもラインナップされていますし、人気のシリーズではないでしょうか。
デザインも変わらないですし、この当時買っていたとしても、今でも十分使えますね。
次は、ジャガー・ルクルトからレベルソ。
時計のケースが回転するという仕掛けは、唯一無二。
今でももちろん、現行ラインナップされており、こちらも人気シリーズですね。
パテック・フィリップの3796。
こちらは、現行では5196となっているようですが、96シリーズとして受け継がれているようですね。
おそらく、多くの時計愛好家が「あがり」の時計として狙っている、まさに時計界の至宝の名作ではないでしょうか。
ブライトリングからはクロノマットが紹介されております。
クロノマットは、同社の代表モデルではありますが、時代とともにどんどん進化していっております。
デザインは、一目見てそれと分かる独特なデザインで、いまでもファンは多いのではないでしょうか。
ブライトリングからは他に、オールドナビタイマーも紹介されております。
ロレックスからはデイトジャストが紹介されております。
デイトジャストは定番中の定番ですね。
現代のクラシックウォッチの典型と言うだけのことはあります。
まさに、一生モノの時計、これ一本あれば死ぬまでつけていられるかと思います。
驚くのは、当時の価格で、並行ではありますが、37万円。いい時代だな。
IWCからはマーク12。
マークシリーズは年々改良されて、紆余曲折を経て、今のところ、現行モデルはマーク18になります。
マーク18は、原点回帰的に以前のフェイスに戻った感があるので、個人的にはお気に入りです。
オメガからは、もちろん、スピードマスター プロフェッショナル。
これは文句なく、永世定番ウォッチでしょう。
当時はプラスチック風防でしたが、現行モデルはサファイアガラスを採用したモデルも発売され、ブレスレットもかなり質感が向上しております。
もちろん、価格も倍ではきかないくらい上がっておりますが。
オメガからは他にシーマスタープロダイバーズも紹介されております。
他に、ブレゲからはタイプXX、グランドセイコー、ゼニスからはクロノマスターが紹介されていますね。
ゼニスは、この当時のクロノマスターはクラシカルな雰囲気でとてもよかったのですが、この後、デザインがガラッと変わっていったので、微妙なところですね。
今でも使い続けている人がどれくらいいるでしょうか。
また、オーデマピゲのロイヤルオーク、タグホイヤーからはS/elシリーズが紹介されています。
ロイヤルオークは今でも、いや、むしろ、今の方が人気があるかもしれませんね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
17年以上前に選出された永世定番ウォッチ。そのほとんどが、形をほとんど変えることなく、今でも現役バリバリの人気モデルです。
もちろん、この間、色々な流行が来ては去り、去っては来るという繰り返しでしたが、これらのモデルはそのほとんどが定番であり続けております。