SBGX059を購入に至った理由
以前からクオーツのシンプルな時計が1本欲しいなぁと、思っていた筆者が購入に至るまでを書いていきたいと思います。
まず、今回のクオーツは漠然とシンプルなものにしようと考えていたので候補はいくつかに絞られました。
ちなみに予算は20万半ばぐらいまで。笑。
候補その一
オメガのアクアテラ。
タペストリー文字盤のモデルが気になっていたので現行のモデルで考えました。
知名度も高いし今までにオメガの時計を持ったことないというのが理由。
候補その二
ロレックスのオイスタークオーツ。
秒針を刻む音が大きくケースサイズもしっかりの17013。
ジェンタさんデザインとなっておりレトロとも近未来的ともとれるデザイン。
候補その三
グランドセイコー(以下GS)のクオーツ。
シンプルイズベストの9Fクオーツ搭載モデル。
1本はGSの時計を持ちたいというのが以前からありました。
この3つの候補から考えに考えた結果GSのクオーツモデルを購入することに決定。細かい創りや日本の技術をせっかくなら体感しようと思いGSとなりました。
メーカーが決まりましたら、次は文字盤のカラーを決めます。これは比較的簡単に決まりました。
元々黒文字盤か白文字盤にするつもりだったのですが、嫁に黒い時計ばっかりだから白にしたら。この一言ですんなり白文字盤に決定。笑。
さてさて次はサイズです。これも意外とすんなり決定。というよりシンプルなモデルなら36㎜前後にしようと思っていました。
ここからやっと購入に向けて家を出ます。
とりあえず正規店に行こうということで百貨店時計フロアへ。女性店員が対応してくれました。
私:あのー白文字盤のSBGX059というモデルを探してるのですが・・・。
店員:申し訳ございません。ただいま、品切れ中でございまして・・・取り寄せとなります。
私:!!…文字盤の雰囲気を知りたかったので同じ文字盤のタイプってありますか?
店員:申し訳ございません。このSBGX059の同じ文字盤はほとんど作られていないため、全く同じ色の白文字盤のモデルは今ございません。
タイミングなのでしょうが見ることができず、同じサイズSBGX061の黒文字盤だけ試着させて頂き帰路に。
ちなみに定価だと¥248,400-(税込)
次は大手家電量販店へ。
新品で19万ちょっとで10%ポイントが付くとのこと。しかも交渉したところ多少の値段交渉もできました。
ここで買っちゃおうかなと真剣に長考・・・。
ただもしかしたら未使用品や状態のいい中古も探したらあるのではないだろうか…。優柔不断な私は決めきれず今回も一度帰宅。
「楽天」「ヤフオク」「様々なECサイト」「トケマー」(SBGX061がありましたが磨いていたので候補から脱落)数日間、探しに探して今年の2016年3月に購入の磨きなしの中古美品を発見。
ちなみに埼玉のお店でした。
すぐさま電話をして在庫状況と状態を確認。値段もそこそこ。安かったので購入を決定。
自宅に届きコマ調整をして(ちなみにGSのコマはほんとにコマかいんです…。)今、腕に付けている状態となっています。
目立った傷もなく非常に良好な状態でした。
グランドセイコーってどんなブランドなの?
GSってどんな時計?
パッと見は1万円の時計に見えるかもしれません。笑。時計をそんなに詳しくない人が見たら、セイコーの時計なんだーで終わってしまうかもしれません。
でもでもよく見て。
物創り大国日本の、細かい匠の技が随所に見られます。
外観ではザラツ研磨がしっかりされている為、ケースの歪みがほとんど感じることなく仕上がっています。(これが他社磨きをしていないものに拘った理由です)
完全なるマニュファクチュール。
日本国内で部品の生産から組み立てまで一貫して製造しています。
現在国内外問わず完璧なマニュファクチュールブランドは極僅かとなっています。
1960年「世界に追い付け。追い越せ。」と精工舎がGSを発表に至りました。
トヨタとレクサスの関係なようなものでしょうか。
「最高の普通」をコンセプトとして、国内外問わず時計好きに人気のあるブランドとなっています。
グランドセイコー9Fクオーツの魅力
GSでは現在3つのタイプの時計を柱に商品展開をしています。
その一 9Sメカニカルムーブメント
一般的な機械式時計のムーブメントです。
その二 9Fクオーツムーブメント
今回、私が購入した電池タイプのムーブメントです。
その三 9Rスプリングドライブムーブメント
GSのみが製造しているハイブリットメカニカルのスプリングドライブです。
その中で私が今回購入した、9Fムーブメントについて掘り下げてみたいと思います。
前項でも書いた通りGSは「最高の普通」を掲げています。そのことからもクオーツにも手を抜くことをしません。
そもそも市販でクオーツを発表したのは、1969年のセイコーが初めてとなっています。奇しくも同年の1969年にエル・プリメロが登場した話は、また機会があれば書きたいと思います。
後にクオーツをセイコーが発表したことにより、クオーツショックがスイス時計業界にも起きています。
そのGSが創る9Fの凄さをご紹介したいと思います。今現在発売している9Fが誕生したのは1997年となっています。20年近く登場しているロングセラーモデルと言えるでしょう。
まずは「年差」
「日差」ではなく「年差」
通常の機械式時計では「日差」と言われるものがある程度の時計の精度の基準値となります。この9Fクオーツは、なんと年差10秒と言われています。
次はトルク。
機械式時計よりもどうしても電池タイプの時計は針を動かすトルクが弱くなってしまいます。9Fクオーツには機械式時計に負けないトルクにするために「ツインパルス制御モーター」を搭載しています。
3つ目が正確さ。
秒針が目盛を正確に、そしてぶれることなく指し示すように「バックラッシュオートアジャスト機構」を備えています。
他にも「瞬間日送りカレンダー」「スーパーシールドキャビン」等、従来のクオーツにはなかった機構を盛り込み「最高の普通」である実用時計9Fクオーツが誕生しました。
詳しく知りたい方はグランドセイコーのHPをご覧ください。
普段の仕事にも非常に使い勝手のいいモデルで気に入っています。
ロレックスを付けているときよりも意外と周りの印象もいいかも。笑。
最後にGSの型番の秘密をちょっと紹介。
S●G●&数字3ケタと型番はなっています。
それぞれのモデルの法則がこちら↓
S=セイコーのS SBDC等、他のセイコーのモデルにも採用されています。
G=グランドセイコーのG
GSのみについています。
クオーツタイプ
SBGX=39mm以下
SBGV=39mm以上
SBGT=デイデイト
STGF=レディース
メカニカルタイプ
SBGH=ハイビートモデル(36,000振動)
SBGR=3針タイプ
SBGM=GMTタイプ
SBGW=手巻きモデル
スプリングドライブタイプ
SBGA=3針デイトモデル
SBGE=GMTモデル
SBGB=クロノグラフモデル
SBGC=クロノグラフ&GMTモデル
※自分で調べたので違ってたらすいません。
よく目にするものからあまり目にしないものまで様々ですね。
もし今後GSの時計をご購入予定でしたら、このレビューを参考にしていただけたら幸いです。手にしてみると日本の物創りに対する本気がわかるかと思います。
それではまた!