青い文字盤に、銀色のインダイアル、インダイアル針は黒に変更されています。おそらくインダイアル針を白にしてしまうと背景の銀に溶け込んでしまい読みにくいからだと思われます。
スピードマスターといえば黒地に白い針が一般的ですので目が慣れないですね。
プラ風防に39mmの少し小顔なスピードマスター3510.50をベースに文字盤のカラーを変更したモデルです。日本限定1000本のモデルになります。
その当時の定価も210,000円だったと思いますので相当コストパフォーマンスの高い一本だったと思います。今では中古でも150,000円ぐらいはするのではないでしょうか。
2000年当初の日本限定のスピードマスターには非常にユニークなカラーが多く、未だに人気がある事も事実です。
実際に太陽の下でこの3510.82を見てみるとその青の美しさに驚かされます。
15年前の腕時計とは思えない程発色の良い洗練された青なんですよね。私は39mmスピードマスターに付属するブレスレットの造りがあまり好きではなかったのでNATOベルトに付け替えて運用しておりました。
スピードマスターにNATOベルトは最近の付け方のトレンドの一つでもあり、デニムのベルトを着けたり、ペイズリー柄のベルトをつけたりとスピードマスターにアクセントを加えて遊ぶスピードマスター上級者の方もちらほら見かけますね。
類は友を呼ぶと言いますか、このスピードマスター日本限定は根強いファンも多く、私の周りにもオーナーが1名いらっしゃいまして二人で記念に撮影してみる事にしました。
リストショットも撮影してみました。
うん。やはり遊び時計としては優秀ですね。青い服装のワンポイントに最適です。
なによりこのスピードマスターに搭載されているETA2892と呼ばれる機械ですが、いわゆるETAムーブなのですが非常に優秀でして、私のスピードマスターなんかは15年前からほとんどメンテナンスをしていないのに未だに+3秒ぐらいの日差です。
本当は小まめにメンテナンスしなくてはならないのですが、毎日使う訳では無いですし、この頃のETA2892があまりに優秀なのでその性能に頼り切ってしまっております。
個人的な感想ではスピードマスターシリーズの中ではこのETA2892にクロノグラフプレートをのせたタイプの機械を積んだものが一番壊れないです。逆に月と曜日表示と日付表示のついたトリプルカレンダータイプのスピードマスターの故障率はかなり高いイメージです。イメージというよりは経験ですかね(笑)
スピードマスターのなかでもビビットなカラーの3510.82をご紹介させていただきましたが、スピードマスターという時計は軽くて取り回しが良く、かつ値段に対して頑丈で非常にコストパフォーマンスが良い一本となっております。
一見すると見え難そうなその文字盤も実際に使用してみると時間が読みやすい事にも驚かされます。
使えば使うほど良さのわかるまさにスルメ時計となっておりますので、腕時計好きの方であれば是非お手もとに一本お好きな色のスピードマスターを置かれてはいかがでしょうか?