サスーン・シルマケス氏とアントニオ・テラノヴァ氏によって2005年に創設されたブランドである。ちなみにシルマケス氏の父親はフランクミュラー・グループの共同オーナーであるヴァルタン・シルマケス氏である。いわゆる時計エリートであるサスーン・シルマケス氏と、ヴァンドーム、タグホイヤー、ブライトリングにて研鑽を積んだアントニオ・テラノヴァ氏の二人の織りなす独創的なハイテクデザインが特徴的である。デザインだけではなくグランドコンプリケーションウォッチなども手掛けています。
スイスの伝統的なデザインとは一線を一線を画す未来的なデザインの「ハイテクウォッチ」。文字盤をスケルトン構造とし工業デザインの様な内部機械を露出する事により近未来的な腕時計デザインとなっています。
中でもリシャール・ミル、クストス、デヴォンといったメーカーの腕時計はハイテクウォッチ市場を牽引している存在となっています。
ただし爆発的に普及しないのはやはり「価格」の問題があるからだと思います。
リシャールミルで言えばまず500万円以下で買える事はありませんし、デヴォンの腕時計もエントリーモデルですら280万円という驚異のお値段でございます。
簡単に買える値段では無いです・・・・
その中でクストスは既存のフランクミュラーグループの販路がありますし、ノウハウがありますのでエントリーモデルのジェットライナーであれば新品が110万円、中古で有れば6,70万円での購入が可能になっておりますので比較的購入も現実的なハイテクウォッチですね。
やはり街中でクストスを見かける機会が多いのはハイテクウォッチの中でもクストスの定価設定は我々庶民が買える値段になっていること、そしてフランクミュラーの培ってきた優秀な「トノーデザイン」を受け継いでいるからだと思います。
特に写真のジェットライナーシリーズはエントリーモデルでありながらスケルトンの構造×トノーケースというクストスの魅力が凝縮されている一本となっておりますので、最初のハイテクウォッチはこのジェットライナーシリーズから入ったという人も多いです。
カレンダーディスクもしっかり作りこまれていますし、実際手に取るとインデックスの仕上げからケースの装飾までしっかり高級感のある作りになっている事がわかります。
そしてフランクミュラーとの繋がりがあるからこそ新進気鋭ブランドながらも秀逸なトノーケースデザインやムーブメントのノウハウをシェアする事ができるというクストスならではの強みもあります。
フランクミュラーのコンキスタドールグランプリというモデルとクストスのジェットライナーツインタイムという腕時計を並べてみるとお互いに共通する作りの部分が多く、相互にアイデアをシェアしているであろう事が伺えます。
そしてサイズ感という視点で見てみてもクストスのメンズモデルはパネライと並べて着けても見劣りしない存在感のあるボリュームです。大きさはかなり大きいのですが様々な素材を組み合わせていたり、透明な文字盤の存在もあって重苦しい印象を受けたりという事は無いです。
クストスはのハイテクウォッチメーカーに比べてケースに宝石を散りばめたギラギラしたモデルもたくさんあるところも魅力の一つとなっています。
やっぱり腕時計はギラギラしていて欲しい、という人を満足させるダイヤモンド全開のクストスはこちらです。
もう実物は本当にエグいくらいダイヤモンド入ってます(笑)
それもベルト部分についているダイヤモンドは一つ一つが婚約指輪に使えるくらい大きいです。
こちらは定価590万円のチャレンジクロノダイヤモンドですが、実際に夏の太陽の下で着けると光り輝いています。
そしてこんな青い爽やかな一本も。
他のブランドではなかなか見かけませんよね!青い石がケースから文字盤、竜頭にいたるまであらゆるところに配置されています。
ラッキーカラーが青の方にはお勧めですね。
遊び心満載のクストスならではの一本になります。
買いやすい値段設定と、ハイテクウォッチ要素を多分に含んでいるクストス。
従来の古典的なデザインの腕時計だけでなく一週間に一度はこんな近未来デザインの腕時計を着けるのも一興かと思います。