CASIO(カシオ)の腕時計といえばまずイメージされるのは「G-SHOCK」
国内・海外ともに知名度が高く人気のあるモデルですが、カシオにはアナログ腕時計も結構あったりします。特に「オシアナス」のような高価格・高機能タイプがその代表格ですが、ヨーロッパ等を中心に支持を集めているのがEDIFICE(エディフィス)です。
ヨーロッパ方面でカシオの腕時計ブランドイメージを定着させるために立ち上げられたシリーズで、比較的安価な低~中価格帯がメイン。中にはスマートホンとリンクした時刻補正機能などのユニークな機能を持つものもあります。
今回はそんなエディフィスの中でも特に安価で個性的なデザインのものが多いクォーツタイプ(日本国内未発売の逆輸入モノ)をいくつか、所有しているものを中心にご紹介したいと思います。
三針タイプのスタンダードなクォーツ腕時計(LEDライト内蔵)
いかにもカシオといった近未来感漂う雰囲気です。文字盤はシルバーで、二重に見えるようなデザインが車のディスクブレーキのようにも、あるいはSF的な意匠にも見えてカッコイイ!
日本円でだいたい12,000円くらいで購入。
おそらく日本国内では輸入販売もされていないので、入手するには海外の通販を利用する必要があります(私はeBayで購入)
カラーバリエーションとして黒文字盤、ラバーベルトのものも。差し色がより引き締まって見えますね。入手はあまり簡単ではありませんが、値段自体はそう高くないのでコレクション性は高そうです。
より近未来な感じが際立つクロノグラフモデル。「A」の字のような形のスモールセコンド、立体的なアラビア数字のダイヤルなど、あちこちに個性の強さがにじみ出ていますね。
ベゼルのないツルンとしたケースに、ガラス内側をぐるりと囲むオレンジ色のラインがSFチックですらあります。変わった時計が大好き!という方には是非オススメしたい一品です。
こちらは日本国内でも楽天等で購入可能でしたが、現在は売り切れの所が多いみたいです。
カラーバリエーションはブルー・グリーンの二種。こういうデザインはどちらかといえば若者向けというか、ある程度の年齢になってくると少し気恥ずかしい気もしますが、時計自体は割としっかりした造りなので安っぽさはありません。
上記二つに比べると比較的落ち着いた…というかスタンダードなデザイン。ビジネス用としても問題なさそう?時・分針が少し見づらいかな?という気もしますが、いい感じにまとまったビジュアルだと思います。
こちらも少し前まで楽天などのネット通販で購入できましたが、今は売り切れの模様。eBayなどではまだ出品があるようです。
重厚なブラックから打って変わって、ブルーのベゼルと白文字盤がなんとも爽やか。こちらも奇抜さはそれほどでもないので、ある程度は場面を選ばず着けられそうです。
エディフィスにしては珍しくシンプルにまとまったタイプ。文字盤のストライプ模様が涼しげです。エディフィスはクロノグラフモデルが多いので一瞬見間違えそうですが、こちらのスモールセコンドはカレンダーと24時間計です。
アナログとデジタル両方を備えたモデル。文字盤の情報量の多さがガジェット的で、こういうのが好きな人は結構多いかも?
このモデルに限らず、アナデジタイプのエディフィスは家電量販店のチプカシコーナーなどでたまに見かけることがあります。
上記EFR-529のアナデジ版?でしょうか。デジタルウォッチとしてもなかなか際立ったビジュアルです。
…かと思えば、こういった落ち着きのあるモデルもあったりするのがエディフィスの奥深いところです。このバリエーションの幅広さはセイコー5に通じるところがあるかも?ローマン文字のインデックスとクリーム色の文字盤が渋い!
サファイアガラスやアラーム機能などを搭載した少し高級なタイプ。普通のエディフィスの1.5倍~2倍くらい?のお値段ですが、ここまで来たらブルートゥースによるスマートホンリンク対応モデルの購入も視野に入ってくるかも?
このあたりのモデルはビック・ヨドバシカメラのエディフィスコーナーでも販売されていました。
エディフィスはヨーロッパのF1レーシングチーム「レッドブル」のスポンサーを行うなど、少しずつ海外におけるイメージを押し上げていっているようです。
(※現在はレッドブルのセカンドチーム「スクーデリア・トロ・ロッソ」のスポンサー)
カシオといえば安物のデジタル時計、というイメージは日本人の間でもいまだ根強く残っている感はありますが、前述の「オシアナス」やレディース向けの「SHEEN(シーン)」など、本格的な腕時計メーカーとしての地盤も少しずつ固まっているようにも思えます。
個人的には安さと品質のよさ、デザインの面白さから注目しだしたエディフィスですが、G-SHOCKに次いでカシオを盛り立てる一翼を担うシリーズになれば、国産腕時計ファンとしても嬉しい限りです。