WIRED×wena AGAA701
AGAA701
WIRED(ワイアード)は、セイコーの若者向けカジュアルブランドとして主に1~2万円台のクォーツ・ソーラー腕時計などを販売しています。
いっぽう、コラボ相手の「wena」はソニーが展開するスマートウォッチブランド。
腕時計のバンド、バックル部分に電子機器やバッテリーを搭載することで、FeliCaを使用した電子マネーの支払いや歩数計、活動量計など各種通知機能を使用することができるのが特徴です。
バンド部分で完全に独立したつくりになっているため、腕時計本体の機能に関係なく上記の機能を使用できます。
WIERD×wena
今回コラボモデルとして発表された腕時計の最大の見どころは、腕時計本体部分にオートマチックムーブメントの機械式腕時計を使用している点。
WIREDブランドとしても機械式腕時計をリリースするのはこれが初めてですが、スマートウォッチと機械式の組み合わせというのもまた前代未聞。
アナログメカニズムの極致といってもいい機械式腕時計と最新のデジタル技術を用いたウェアラブル端末の組み合わせというギャップが楽しめるアイテムと言えそうです。
WIREDとは?
WIRED
上述のとおり、WIREDの主なラインナップは1~2万円台のクォーツ腕時計が主流の低価格路線ブランド。「仮面ライダーフォーゼ」「あまちゃん」などでブレイクした俳優・福士蒼汰がイメージキャラクターを務めるなどの点から若者向けのカジュアルウォッチ的なイメージが強く感じられます。
多面カットガラスや複雑なシルエットのケース、ビビッドなデザインの文字盤など、少し派手めなものが多い印象。また、イメージカラーの青系を中心にした色合いが多いイメージです。
腕時計売り場では大抵ショーケースに飾られて展示販売されており、腕時計の専門雑誌等でも比較的頻繁に新モデルが紹介されたりするため、新モデルの情報収集は容易です。
また、若者向けとはいえ近年は落ち着いたスタンダードデザインのものも多くリリースされており、新社会人~さらに上の年代もターゲットに入れていっているのかな?と思わせる動きも。大人も目が離せないブランドへと移行していきそうな気配を感じます。
WIRED×進撃の巨人
WIRED×BEAMS
今回のwenaとのコラボ以外にも「進撃の巨人」や「バットマンvsスーパーマン」といったキャラクター系とのコラボや、BEAMSなどアパレルとのコラボなども行っているようです。
元々がファッション性の強いビビッドなデザインを主体とするWIREDだけに、アニメキャラクターやアパレルブランドの強い個性にも負けることなく、違和感なくコラボレーションしているように思えます。
スペック
AGAA701
数量500本限定
メーカー希望価格:53,000円+税
ムーブメント:NH35
ケース直径:約44mm
10気圧防水
(wenaバンドと革ベルトが付属・ラグ幅22mm)
手巻き機能・秒針ハック機能付き
「NH35」はセイコーインスツル株式会社が他社へムーブメント供給する際のモデルで、セイコー内における「4R35」に相当する物のようです。
具体的には2010年以降にリリースされた新型のセイコー5スポーツに搭載されている機械と同等で、ゼンマイの手巻きや秒針停止機能などを持ったタイプです。機械式ならではの大きく太い針の存在感も良好。
若者向けの派手めなスタイルという印象の強いWIREDとしては珍しくシンプルにまとめられたデザインながら、WIREDのイメージカラーである青を基調とした色合いは、オン・オフ問わず汎用性も高そうです。
wena wristの他に革ベルトも付属するので、そちらに交換して純粋な機械式腕時計としても楽しめます。
wena wrist部分の機能詳細についてはあまり詳しくないため割愛しますが、バンドのバックル部分に内蔵されたNFC(非接触型センサー)を利用しておサイフケータイとして使用できる他、活動量計やバンドの振動を用いた各種通知機能(電話、メール着信など)が利用できるそうです。
ラグ幅さえ合えば、取り外して他の腕時計に使うこともできるため、自由度はかなり高めと言えます。
最後に
AGAA701
今回のコラボはWIRED初となる機械式腕時計の販売、そして機械式腕時計とスマートウォッチの新旧テクノロジーがクロスオーバーするという、色んな意味で目を離せない形になりました。
数量500本限定という希少さもありネットショップでは既に売り切れているところが目立ちますが、少量ながら店頭販売もあると思われるので、見かけた際はお財布と相談の上なるべく早めの決断をしたほうがいいかも知れません。