隠しておきたい裏側もある。
冒頭の画像が既に危険ですね(笑)
この画像たちはメーカーが一般消費者に見せられない画像集です。
はじめに書いておきますが、
あくまで腕時計販売とはビジネスであり、そこには利益が生じる仕組みがあります。
それがメーカーによってどれくらいの金額を儲けるかが違うということです。
腕時計メーカーも運営の方法は様々ですので、
安いモデルから高いモデルまできっちり自社ムーブメントを導入しているメーカーさんもあれば、
価格の安いモデルには輸入した汎用ムーブメントを使い、高額なモデルには自社ムーブメントを採用するメーカーもあります。
しかし同じ他社からの輸入ムーブメントを使用していても、
「30万円の腕時計もあれば、150万円の腕時計もあるということです。」
メーカー公式発表では無いのであくまでムーブメントに外見からの推測になりますが、
「本格腕時計メーカーの中身がどうなっているか」
フランクミュラー カサブランカ
フランクミュラーといえばまず、「高い腕時計」というイメージが定着している様に思えます。
同じステンレス3針日付付の腕時計と比較してみますと、
ロレックスのサブマリーナデイトが874,800円ですので50万円以上高いですね。
昨今の定価の値上げによりロレックスの腕時計はユーザーからも高くなったと言われております。
そのロレックスの同機能モデルよりも50万円以上高いのだから間違いなく定価の高いメーカーと呼んで差し支え無いと思います。
さてそれでは本格高級機械式腕時計であるフランクミュラーの裏側を見てみましょうか。
いやー、さすがフランクミュラーさん。期待を裏切らない見事なETAムーブメントですね。
これは有名なETA(エタ)社のムーブメントETA2892.A2ベースにローターを取り替えているムーブメントだと思われます。
ETAの刻印をムーブメントから消している所を見ると、かなり気合いを入れてETAムーブメントを使っていることを隠蔽しようとしている事がわかります。
推定原価6万円ぐらいの機械ですかね~
大半はプラチナローターの代金ですが。
しかもこの重いプラチナローターのお陰でフランクミュラーの機械は他のメーカーよりもローターが外れやすいです。
そしてこのETA2892A2を採用していて世界的に有名な腕時計といえばコチラ。
しかもこの3510.50はクロノグラフプレートというパーツで2892A2をカスタムしているので、
オメガ3510.50 ≫ フランクミュラー カサブランカ
という感じです。
機械の性能だけなら中古で10万円ぐらいのスピードマスターに敗北しますね。
まぁ実はフランクミュラーの低定価モデルにETAムーブメントが載っているのは仕方がないのです。
フランクミュラーが本気で作ったムーブメントを全てに入れたら、おそらく定価1000万円以下の腕時計を扱わないメーカーになっちゃいますので。
フランクミュラーが外装の腕時計と呼ばれるのはこういった低価格帯の機械式腕時計に格安の汎用ムーブメントが使用される為ですね。
ETAムーブメント自体は長年の製造により安心、安定の性能でございます。
その為大多数の会社さんがこのETAムーブメントを使用しているのが現状でございます。
シャネルやブルガリ、オメガなどなど殆どの会社さんの低価格モデルにはこのETAムーブメントが使われています。
各メーカーによって自社で開発したオリジナルムーブメントを導入する値段帯が違います。
シャネルやオメガはETAムーブメントを使用していても、使用しているモデルの定価がそこまで高くないのであまりやり玉に上がらないと言うのが現実です。
フランクミュラーは腕時計フリークの間ではETAムーブメントを多用しながらも定価が超高額であることからしばしばこの手のトークに登場しますね。
要は原価に対してユーザーからいくら儲けるのかに雲泥の差があるということなのです。
ですのでこのあたりの情報はタブーとされておりインターネットの検索にもあまり引っ掛からないようになっております。
それでは次のページでは独断と偏見により私が勝手に判断したメーカーの良心度格付けを書いてみます。
私の思う腕時計メーカー良心度格付け
私個人の経験と評価で、ABCでランキングしていきます。
Aランク 非常に良心的なメーカー
【値段に対してサービス、腕時計の品質が見合っているメーカーさん】
・セイコー
もはや腕時計メーカーの鑑。全ての腕時計がマニファクチュールでありながら定価を上昇させたりほとんどしないメーカー。
ここ数年で1番値上げが少なかったメーカーだと思います。
品質も素晴らしい。特にGSとアストロンはコスパ抜群です。GSはムーブメント単価と販売単価の差が最も少ない部類だと考えています。
・ロレックス
安心の5年保証、全ての腕時計が自社ムーブメント、定価は安くは無いがその品質とブランドイメージからすれば致し方なし。
おそらく世界中で最も頑丈な腕時計であると言えると思います。値段に納得するユーザーが多いからこそ長年に渡ってファンが途絶えないのだと思います。
特にエクスプローラーIやステンレスモデルのデイトジャストはコスパ抜群である。
その他のAランクメーカー
パテックフィリップ、オーデマピゲ
→定価は高いが機械の原価が高いので致し方なし
ジャガールクルト、ゼニス、ジラールペルゴ
→しっかりマニファクチュール御三家。真面目にずっと時計屋さんしている。
・パネライ
100万円以下のモデルには自社ムーブメントも他社ムーブメントも混在するが、他社ムーブメントモデルは40万円台から、自社ムーブメントモデルも70万円からラインナップ。
他社ムーブメントもしっかりカスタムしている為輸入ムーブメントにもしっかりコストを掛けている。リシュモングループ随一の良心的メーカー。ファンが増えるわけだ。
Bランク 良心的な部分と商売っ気を併せ持つメーカー
・オメガ
以前は文句無しのAランクメーカーであったが、高単価路線へ舵をきった頃からぶっ飛び値段のモデルが増えたと感じている。
2008年以前のモデルは間違いなくAランクしかし近年発売の100万超えスピードマスターなどが足を引っ張りBランクへ落ち込む。ロレックスと同じ価格帯を設定するにはブランドイメージ向上とアフターサービスの拡充、が足りないか。
・ブライトリング
以前はETAからパーツを輸入して自社にて組み上げて腕時計を作成していた。クロノマットエヴォリューションのステンレスモデルも70万円ぐらいの販売値であればETA7750ベースの機械でも買ってくれるファンがいたのだが、新型のAB0110系になり定価が100万円オーバーへ。
多くのユーザーが脱落しているメーカー。ナビタイマーとクロノマットも並行輸入品であれば半額で買える状態。
もう一歩ブランドイメージも価格設定も惜しいメーカーである。
そしてしっかり低価格モデルにはETA輸入パーツムーブメントを使用している。
このメーカーほど中身がギャンブルなメーカーも少ない。100万円以上の腕時計と100万円以下の腕時計で全く異なる品質のメーカー。
ブランドに皆さんが抱くイメージよりも故障が多い。それは低価格モデルが軒並みセリタ、ETA等の格安ムーブメント構成の為。
100万円以上ラインナップには大型ながらしっかり自社ムーブメントが入っているため全部を一括に出来ないメーカー。
→機械や品質には文句無し。日本でのブランド戦略とユーザーへの価格の納得度を高められるか。
シャネル、ルイ・ヴィトン、カルティエ
→定価は高いがETAが入っているものは入っている。でもそれぞれ強力なファンがいるからこれでいいんじゃないでしょうか。と思ってます。
Cランク 腕時計販売はビジネスです。割り切ってます。
・ブルガリ
定価が高い。外装も弱い。汎用ムーブメント多様。アフターサービスの対応が…
あまり書きたくないがリコールものの腕時計も存在している。ブレスレットの強度が本当に会社内の検査を通ったのか不信になるモデルがあります。
定価の安いモデルもあるが、300万円くらいのモデルに平気で数万のムーブメントが入っている凶悪なケースも耳にしたり。
・フランクミュラー
正直外側のデザインは私も大好きなので買う人がそれで満足していたらいいと思います。
しかし刻印消しムーブメントや派手な定価設定など原価に対しての利益率は神がかっているメーカーさん。でも独創的なデザインで許せたりもしてします。
1億円ぐらいのモデルは本当にすごいです。300万円以下のモデルを対象にした場合の評価。
・タグ・ホイヤー
モデルによって様々な腕時計メーカーのムーブメントを積む不思議なメーカー。
ゼニス、SEIKO、ETA、など当たり外れが激しいとも言えます。
ただSWISS MADEなのにSEIKOのムーブメントがベースというのはいかがなものかと思う時もあります。個人的に腕時計メーカーとしての信念が感じられないというのが本音。
と今回はこのぐらいにしておきましょうか。
今後も機会があれば腕時計業界の裏側について書いてまいりたいと思います。
今回の記事はあくまで個人的見解でございます。
実際腕時計の歴史や伝統、ブランド力、広告宣伝費、腕時計は機械だけでは当然測れません。トータルで考えるのがいいと思います。私が知らないそのブランドの魅力も沢山あると思います。
ウォッチモンスターを読むと沢山の愛あるブランド記事を書いている方がいます。ぜひその他の記事もご覧になりトータルで判断し、あたなが好きなブランドを探して頂ければと思います。
2017年 7月8日ユーザーさんから質問があるみたいなのでブランド格付けにヴァシュロンコンスタンタンなど他のメーカーも加えます。只今記事作成中です。
ギロチン
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