腕時計の七大機構をご存じですか?
腕時計の中には色々な機能があり、複雑になればなるほど高額になります。
その中でも七大機構と呼ばれる、七つの複雑機構があります。
その複雑機構を取り入れた腕時計を紹介していきます。
BREGUETクラシックトゥールビヨン
Ref.3357
最初は、ブレゲが開発した『トゥールビヨン』
トゥールビヨンとは簡単に言うと重力の影響をあまり受けずに、日差を常に正常に保つ機構です。
腕時計は腕にしているので、腕時計が上向き、下向き、横向きと常に色々な方向をむいています。
それによって、歯車やゼンマイやテンプに負担がかかり、日差が悪くなってきます。
これを姿勢差といい、その影響をより少なくするのがトゥールビヨンです。
ちなみにフランス語で日本語にすると渦巻という意味になります。
画像の6時位置に位置する、ベンツのマークのような青い3針のような針の機械がそうです。
この青い針が秒針の役割もしています。
時計の部品で言うテンプと呼ばれる時計の心臓を意味する所です。
普通の時計はそのテンプについているゼンマイを伸ばしたり縮んだりすることで、
テンプを行ったり来たりして秒針を進めますが、トゥールビヨンは、テンプを1回転させて、ゼンマイなどにかかる負担を少なくしています。
これがトゥールビヨンです。
PATEK PHILIPPE
グランドコンプリケーション
Ref.5207
ミニッツリピーターとはその時計の時間を何時何分までを音でしらせる事ができる事です。
時計内部にハンマーと鐘が入っておりボタンやレバーで操作して、その時計の今の時間を3種類の音で1時間間隔、分は15分間隔、1分間隔の三種類で知らせます。
もともとはまだトリチウムが無い頃、暗闇で時間を知る為に開発されたと言われています。
七大複雑機構の中で1番複雑とも言われています。
ちなみに上のパテックはトゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーターと搭載したモデル。
中古品でも7000万円以上する、幻のパテックです。
VACHERON CONSTANTIN
マルタ パーペチュアル クロノグラフ
Ref.47212
パーペチュアルカレンダーとは何月何日何曜日を半永久的に判断し、日付調整の不要の機構です。
毎月30日、31日と1日に日付変更が必要だったり、2月は必ずしてる人も多いと思いますが、このパーペチュアルは閏年も計算して、日付変更なしで変えてくれます。
それが永久カレンダーです。
似た機構で年次カレンダー=アニュアルカレンダーは1年に1度2月のみ変える必要がある機構になります。
PANERAI
ルミノールマリーナ レフティー
PAM00123
パワーリザーブは上の時計だと11時位置にある0~40の目盛りのやつです。
車でいう、ガソリンが正解で40=40時間稼働すると言う意味になります。
0=時計が動かなくなると言う事です。
40時間なので約2日もちます。
これがパワーリザーブです。
ROLEX
デイトナ
Ref.116500LN
クロノグラフとは一言で言うとストップウォッチです。
スタート、ストップ、リセットをボタンで操作し、時間を測ります。
クロノグラフにも種類があり、フライバッククロノやダブルクロノなどもあります。
せっかくなのでデイトナの新作を載せて見ました!
セラミックベゼルはかっこいいですね!
PIERRE KUNZ
レトログラードムーンフェイズ
PKA-007
レトログラードとは文字盤の扇状の所で針が瞬時に0に戻る機構です。
上のクンツの時計は6時位置についているのがレトログラードになります。
30秒になると0秒に一瞬で戻り、また動きだします。
このほかにもダブルレトロ、トリプルレトロなどレトログラードが2個3個ついたモデルもあります。
ZENITH
クロノマスターオープン
Ref.03.2160.
ムーンフェイズとは月の満ち欠けを表示する機構です。
文字盤6時の位置にある窓に月が表示され、新月~満月を表示します。
七大機構の時計ご覧になりましたか?
この七大の内三つ以上を使っている時計をコンプリケーションと呼びます。
2本目のパテックがコンプリケーションですね。
値段も値段ですが。笑
時計は複雑になればなるほど高くなります。